TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024169736
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-06
出願番号2023056594
出願日2023-05-26
発明の名称石舗装の施工法
出願人個人
代理人
主分類E01C 5/02 20060101AFI20241129BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】舗装石とCAモルタルの界面における接着強度を根本的に向上させ、転動する車輪から発生するずれ応力(剪断力)に対して強化するとともに舗装体の破損を防止して安全を確保する。
【解決手段】砕石層の上に敷き並べる舗装石が、CAモルタルと接着するであろうと考えられる舗装石の接着予定場所にあらかじめアスファルト乳剤を塗布または噴霧することにより、舗装石とCAモルタルの接着界面でCAモルタルが舗装石と確実に接着する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
CAモルタルを用いて石面の石舗装路を造成する工法に関するものであり、舗装石を基層上の砕石上に設置してからCAモルタルを砕石層の中へ注入する工法の事前処理に関するものである。本発明は、舗装石を砕石上に設置する前処理として、CAモルタルが舗装石の界面とCAモルタルと接触する予想場所にアスファルト乳剤を事前に塗布または吹き付けをすることを特徴とする発明である。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
舗装石の界面は結晶および結晶間の非晶質組織もで固定されており、単位面積当たりの表面積は凹凸の分だけ大きくなる。組織間に微小な隙間が存在し、この間隙が毛管現象の発生場所となり外部から液体を呼び込んでいる。さらにこの組織は一定でなく、石種によっても、表面仕上げによっても異なる。さらに舗装石表面およびCAモルタルの表面張力は温度によっても異なる。CAモルタルの表面張力が舗装石の界面より小さいか、同じであれば両者が接すると液体であれば舗装石の表面と接着することになる。CAモルタルの表面張力は粘度が大きくなると粘度に比例して大きくなる。
本発明は、基層上の砕石上に舗装石を設置し、砕石層へCAモルタルを注入した時にCAモルタルは時間経過とともに粘度が上昇するので、CAモルタルが水頭圧で砕石中を到達する距離まで事前に補装石界面にアスファルト乳剤を塗布または噴霧する発明である。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
既存の舗装工法
物体を互いに接着する場合に接着する界面を両物体と親和性のある物質で、あらかじめ濡らすことは公知である。アスファルト舗装工法においても既存の面を両物質と親和性のある物質で濡らす工法に、タックコート工法およびプライマー工法があり、公知である。
続きを表示(約 2,400 文字)【0002】
CAモルタル
アスファルト乳剤と水およびポルトランドセメントを混合した混合物をCAモルタルと称する。
【0003】
CAモルタルの特徴
アスファルト乳剤と水およびポルトランドセメントを混合するとポルトランドセメントからカルシュウムイオン・CA
++
がモルタル中に溶出し、アスファルト乳剤と反応し、ゾル状態のCAモルタルはゲル状態に変化する。ゲル状態に変化するとモルタルの粘度(粘性)は急速に大きくなり、流動性が著しく低下し、基層上の砕石空隙部への侵入が停止する。またCAモルタルを施工現場で製造すると、製造直後からモルタル構成物質に混合してあるポルトランドセメントは水和反応が進行し、CAモルタルは経過時間とともに硬化が進行する。
【0004】
従来のCAモルタル石舗装工法
CAモルタルを施工現場で製造するとCAモルタル中のアスファルト乳剤がゾル状態からゲル状態に変化する。変化に伴い混合物の粘度(粘性)が大きくなり、基層上の砕石層への侵入が停止する。混合物中のポルトランドセメントは水和反応が進行する。水和反応の進行に伴いモルタルの粘度は上昇し、やがて液状から固体に変化する。モルタル全体が硬化した後に交通へ解放する。
【0005】
CAモルタルの特徴と長所・特徴
本発明前までは、CAモルタル石舗装工法の長所・特徴と考えられていたことは、砕石層上に敷かれた舗装石は、砕石層へ注入されたCAモルタルが砕石と砕石の空隙に浸透し、CAモルタルが硬化後、舗装石の底面との側面界面をCAモルタルが固定し、接着することで舗装石を支えて交通荷重に耐えられる工法と考えられていた。
【0006】
従来のCAモルタル舗装工法の短所・欠点
石舗装現場で製造したCAモルタルは、製造後の状態が短時間でゾル状態からゲル状態に変化し、CAモルタルの粘度(粘性)が急激に増大する。その結果、CAモルタルは、目地空間部には侵入するが、砕石空隙部への侵入は停止する。そのためCAモルタルが砕石層の空隙部に行きわたるように施工現場で何回でもCAモルタル製造し、注入作業が繰り返されて、砕石層に行き渡らせるまで注入を繰り返すことである。なお一度に大量製造することはモルタルの粘度上昇により注入することが出来ず、連続的に製造しながら連続的に注入することになる。
【0007】
施工現場で注入したCAモルタルが舗装石下面へ侵入したか、の確
注入したCAモルタルが基層上の砕石層上に敷かれた舗装石の下面への砕石層の空隙部へ浸透し、舗装石下面の界面とCAモルタルが接着しているか否かは舗装石を剥がしてみないと確認はできない。実際施工現場の確認作業は、舗装石を施工しながら施工石の両端部の目地空間部を覗きながら、CAモルタルが水頭圧で盛り上がった状態をみて、CAモルタルは舗装石の下面に当然侵入していると判断する。目地の隙間を覗いたを確認作業により判断している。
【0009】
CAモルタル注入作業の確認と錯覚
CAモルタルの粘度(粘性)が大きくなるとCAモルタルは流入抵抗の少ない目地空間に浸透し、CAモルタルは盛り上がる。しかし、注入時から時間が経過するとCAモルタルの粘度が大きくなり、舗装石の下面部である石の下の界面部分は隙間が小さいので浸透しないことが判明した。従来は、CAモルタルが舗装石周囲の目地空間に浸透して下から盛り上がる現象を確認して、舗装石下面にも浸透し、注入作業は成功したと考えられていた。
【0010】
CAモルタルが舗装石の下面界面において基層と接着しているか否かの舗装体へ与える強度
舗装石が支える舗装体の強度は、石側面の支持強度と底面の支持強度で支えれれている。軽車両の通行では石側面の支持強度と底面の圧縮応力による支持強度があれば舗装体は保持できる。重交通では、舗装石の界面とCAモルタル層が接
TIFF
2024169736000002.tif
19
158
【0007】
CAモルタル石舗装工法の特徴
特徴1: 舗装石の側面と底面をCAモルタルで固定して支えることにより交通荷重に耐えることが特徴である。
特徴2: 下地を選ばずにその上に砕石を敷き、砕石の上に舗装石を敷き、砕石層の空隙にCAモルタルを注入し、CAモルタルが硬化後、開放する工法。
【0008】
CAモルタルと舗装石の接着
CAモルタルが舗装石の下面に到着していても、舗装石とCAモルタルが接着しているか否かは全く別問題である。従来、舗装石の下面までCAモルタルが到着していれば、舗装石下面の界面とCAモルタルは接着していると考えられていた。しかし、実際は舗装石の下側の界面と接着している舗装石と接着していない舗装石が存在していることが判明した。
【0009】
舗装石の界面とCAモルタルの接着
舗装石の界面とCAモルタルとの接着は、水頭圧で120Ps以上ないと接着しないことが判明した。その理由は、CAモルタルの表面張力が舗装石の表面張力より大きいので、舗装石の下側の界面で反発されてしまうからである。舗装石と施工現場での製造したCAモルタルとの表面張力の差が凡そ300Paである。なおCAモルタルの表面張力は、CAモルタルの粘度および温度により異なるのは当然である。またCAモルタルの混合成分により異なることも当然である。
【0010】
舗装石の下界面とCAモルタルの接着
CAモルタル石舗装は、砕石層に流し込んだCAモルタルと舗装石の界面間に浸透圧で30mmHg以上の差がないと接着状態が発生しないことが判明した。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
石舗装の施工法
8日前
個人
橋梁の伸縮装置
23日前
三協立山株式会社
仕切体
10日前
株式会社ワイズテック
目地材除去装置
2日前
株式会社ガードスタッフ
車載用表示装置
16日前
アトラス埋込型信号機株式会社
路面信号機
1か月前
株式会社ビー・ビー・エム
弾性緩衝体
22日前
範多機械株式会社
路面切削機及びその制御方法
23日前
個人
転てつ機の異物侵入防止治具
16日前
範多機械株式会社
道路舗装機械及びその制御方法
22日前
太陽工業株式会社
防草構造及び防草用部材
1か月前
株式会社 フィルターサービス
塗膜剥離施工方法
1か月前
早川ゴム株式会社
縁石保護材
1か月前
ヒロセ株式会社
仮桟橋の構築方法
1か月前
オリエンタル白石株式会社
グラウト再注入工法
9日前
日鉄神鋼建材株式会社
反射材付きボラード及び反射板
2日前
オリエンタル白石株式会社
仮設防護柵用フェンス
16日前
住友電気工業株式会社
定着具
16日前
株式会社赤羽コンクリート
路面排水用装置
10日前
酒井重工業株式会社
電動ローラ
15日前
酒井重工業株式会社
電動ローラ
15日前
酒井重工業株式会社
電動ローラ
15日前
酒井重工業株式会社
電動ローラ
15日前
酒井重工業株式会社
電動ローラ
15日前
吉原鉄道工業株式会社
まくらぎ下用ボルト固定治具
3日前
シンレキ工業株式会社
軟質植物油脂を含む鹸化反応型常温混合物
1か月前
宮地エンジニアリング株式会社
FRP仮設舗装版
23日前
株式会社プロテックエンジニアリング
衝撃吸収柵
8日前
丸藤シートパイル株式会社
覆工板用昇降タラップ及びその取付具
2日前
株式会社シーマコンサルタント
施工管理方法
1か月前
積水化学工業株式会社
レールの被覆構造体の製造方法
17日前
株式会社ダイクレ
覆工板および覆工板支持構造
16日前
株式会社赤羽コンクリート
支柱基礎用コンクリートブロック
1か月前
鉄道機器株式会社
まくらぎ
1か月前
鉄道機器株式会社
まくらぎ
1か月前
テクノス株式会社
床版固定方法、及び、床版固定装置
9日前
続きを見る