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公開番号2024174593
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-17
出願番号2023092494
出願日2023-06-05
発明の名称プレキャスト床版の接合構造
出願人清水建設株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E01D 19/12 20060101AFI20241210BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】薄肉化および施工性の向上を図りつつ、鉄筋周辺のコンクリートの破壊を防止できるプレキャスト床版の接合構造を提供する。
【解決手段】接合部は、互いに接合されるプレキャスト床版それぞれの橋軸方向鉄筋52の鉄筋突出部54が配置され、鉄筋突出部54を埋設する接合部コンクリートを有し、鉄筋突出部54は、接合端面側の基部57と、基部57よりも突出方向の先端側に位置し、基部57よりも外径が大きい第1拡径部55と、第1拡径部55よりも先端側に位置し、第1拡径部55よりも外径が大きい第2拡径部56と、を有し、第1拡径部55は、鉄筋突出部54の突出方向全体にわたって同じ外径であり、第2拡径部56は、鉄筋突出部54の突出方向全体にわたって同じ外径であり、基部57と第1拡径部55との接続部には、第1段部58が形成され、第1拡径部55と第2拡径部56との接続部には、第2段部59が形成されている。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
プレキャスト床版が接合部を介して接合され、
前記プレキャスト床版は、
コンクリート部と、
前記コンクリート部に埋設されるとともに前記コンクリート部における他方の前記プレキャスト床版側の接合端面から突出する鉄筋と、を有し、
前記接合部は、
互いに接合される前記プレキャスト床版それぞれの接合端面の間に位置し、
互いに接合される前記プレキャスト床版それぞれの前記鉄筋における前記接合端面から突出する鉄筋突出部が配置され、
前記鉄筋突出部を埋設する接合部コンクリートを有し、
前記鉄筋突出部は、前記接合端面側の基部と、
前記基部よりも突出方向の先端側に位置し、前記基部よりも外径が大きい第1拡径部と、
前記第1拡径部よりも先端側に位置し、前記第1拡径部よりも外径が大きい第2拡径部と、を有し、
前記第1拡径部は、前記鉄筋突出部の突出方向全体にわたって同じ外径であり、
前記第2拡径部は、前記鉄筋突出部の突出方向全体にわたって同じ外径であり、
前記基部と前記第1拡径部との接続部には、第1段部が形成され、
前記第1拡径部と前記第2拡径部との接続部には、第2段部が形成されているプレキャスト床版の接合構造。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記第1拡径部の外径は、前記基部の外径の1.1倍より大きく2.4倍より小さく、
前記第2拡径部の外径は、前記基部の外径の1.5倍より大きく2.5倍より小さい請求項1に記載のプレキャスト床版の接合構造。
【請求項3】
前記第1拡径部における前記基部側の端面および前記第2拡径部における第1拡径部側の端面は、前記鉄筋突出部の軸方向に直交する平坦面である請求項1または2に記載のプレキャスト床版の接合構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プレキャスト床版の接合構造に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
プレキャスト床版どうし接合するプレキャスト床版の接合構造として、プレキャスト床版の端部にコンクリート部分から突出するループ状のループ継手を設け、プレキャスト床版どうしの接合部に、接合されるプレキャスト床版それぞれのループ継手を交互に配列するとともに、これらのループ継手の内部に補強鉄筋を挿入し、コンクリートを充填する構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5337122号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ループ継手をプレキャスト床版の接合部に設けた場合、ループ継手の半円形フックの曲げ内半径の制約によって床版厚が決まり、プレキャスト床版の薄肉化が困難な場合がある。また,ループ継手の内部に補強鉄筋を挿入する際には、配列されたループ継手の配列方向の端部からループ継手の内部補強鉄筋を挿入するため、施工スペースを確保する必要があり、施工性が良くないという問題がある。
【0005】
これに対し、ループ継手に代わって、プレキャスト床版の端部にコンクリート部分から直線状に突出する鉄筋を設け、鉄筋の先端部に外周面がテーパー状の拡径部を設けたプレキャスト床版の接合構造が提案されている。このようにすることにより、突出鉄筋の曲げ半径による床版厚の制約が無いとともに、接合部の補強鉄筋を、鉄筋を設置する前に予め配筋することが可能となり、施工性を向上できる。
【0006】
しかしながら、このようなプレキャスト床版の接合構造では鉄筋の拡径部のテーパー状の外周面から、鉄筋の軸線方向と交差する方向の支圧抵抗力が発生し、鉄筋周辺のコンクリートを破壊する虞がある。
【0007】
そこで、本発明は、薄肉化および施工性の向上を図りつつ、鉄筋周辺のコンクリートの破壊を防止できるプレキャスト床版の接合構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係るプレキャスト床版の接合構造は、プレキャスト床版が接合部を介して接合され、前記プレキャスト床版は、コンクリート部と、前記コンクリート部に埋設されるとともに前記コンクリート部における他方の前記プレキャスト床版側の接合端面から突出する鉄筋と、を有し、前記接合部は、互いに接合される前記プレキャスト床版それぞれの接合端面の間に位置し、互いに接合される前記プレキャスト床版それぞれの前記鉄筋における前記接合端面から突出する鉄筋突出部が配置され、前記鉄筋突出部を埋設する接合部コンクリートを有し、前記鉄筋突出部は、前記接合端面側の基部と、前記基部よりも突出方向の先端側に位置し、前記基部よりも外径が大きい第1拡径部と、前記第1拡径部よりも先端側に位置し、前記第1拡径部よりも外径が大きい第2拡径部と、を有し、前記第1拡径部は、前記鉄筋突出部の突出方向全体にわたって同じ外径であり、前記第2拡径部は、前記鉄筋突出部の突出方向全体にわたって同じ外径であり、前記基部と前記第1拡径部との接続部には、第1段部が形成され、前記第1拡径部と前記第2拡径部との接続部には、第2段部が形成されている。
【0009】
本発明では、第1拡径部は、鉄筋突出部の突出方向全体にわたって同じ外径であり、第2拡径部は、鉄筋突出部の突出方向全体にわたって同じ外径である。すなわち、第1拡径部および第2拡径部の外周面には、鉄筋突出部の軸方向に対して傾斜するテーパー面が形成されていない。このため、コンクリート床版の曲げ変形時に、第1拡径部および第2拡径部から接合部のコンクリートに生じる支圧抵抗力は、鉄筋突出部の軸方向に作用し、鉄筋突出部の周囲のコンクリートには、ほとんど作用しない。これにより、第1拡径部および第2拡径部から接合部のコンクリートに生じる支圧抵抗力を鉄筋突出部が負担し、鉄筋突出部の周囲のコンクリートの破壊を防止できる。
また、鉄筋突出部は、従来のループ継手と比べて曲げ半径による床版厚の制約が無いとともに、接合部の補強鉄筋を、鉄筋を設置する前に予め配筋することが可能となり、施工性を向上できる。
【0010】
また、本発明に係るプレキャスト床版の接合構造では、前記第1拡径部の外径は、前記基部の外径の1.1倍より大きく2.4倍より小さく、前記第2拡径部の外径は、前記基部の外径の1.5倍より大きく2.5倍より小さくてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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