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公開番号
2024118745
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-02
出願番号
2023025195
出願日
2023-02-21
発明の名称
活性エネルギー線硬化性組成物及びフィルム
出願人
DIC株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08F
292/00 20060101AFI20240826BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】優れたアンチブロックキング性を安定的に発現しつつ各種材料への密着性に優れ、かつ、ハードコート層に求められる各種特性を充足するハードコート層を形成できる活性エネルギー線硬化性組成物、及びその組成物の硬化塗膜を用いたフィルムの提供。
【解決手段】活性エネルギー線硬化性化合物(A)、シリカ粒子(B)及びアニオン性基含有重合性化合物(C)を含有し、前記シリカ粒子(B)の配合量が、前記活性エネルギー線硬化性化合物(A)と前記シリカ粒子(B)との合計100質量部に対して、5~65質量部であることを特徴とする活性エネルギー線硬化性組成物。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
活性エネルギー線硬化性化合物(A)、シリカ粒子(B)及びアニオン性基含有重合性化合物(C)を含有し、
前記シリカ粒子(B)の配合量が、前記活性エネルギー線硬化性化合物(A)と前記シリカ粒子(B)との合計100質量部に対して、5~65質量部であることを特徴とする活性エネルギー線硬化性組成物。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
前記アニオン性基含有重合性化合物(C)が、下記式(1)又は(2)で表される化合物である、請求項1記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
TIFF
2024118745000010.tif
51
74
(式中、R
1
はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基を表し、X
1
、Y
1
はそれぞれ独立に2価の連結基を表し、A
-
はアニオン性基を表し、B
+
は有機カチオン又は無機カチオンを表す。)
【請求項3】
前記アニオン性基含有活性硬化性化合物(C)が、活性エネルギー線硬化性化合物(A)及びシリカ粒子(B)の全固形分に対して、0.01~10質量部である、請求項1記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
【請求項4】
アニオン性基含有活性硬化性化合物(C)のアニオン性基がスルホン酸塩基である、請求項2記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
【請求項5】
アニオン性基含有活性硬化性化合物(C)が下記式(2-1)で表される化合物である、請求項3記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
TIFF
2024118745000011.tif
25
110
(式中、R
2
は置換基を有していてもよい炭化水素基を表し、n1は1~5の整数を表し、R
1
、B
+
は前記同様である。)
【請求項6】
前記シリカ粒子(B)が湿式法で製造されたものであり、一次平均粒子径を有するシリカ粒子が二次凝集した二次粒子を粉砕したものである、請求項1記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
【請求項7】
前記二次粒子の平均粒子径が、50nm以上500nm以下である、請求項6記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項記載の活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させた硬化塗膜を有することを特徴とするフィルム。
【請求項9】
前記硬化塗膜表面のぬれ張力が40~60mN/mの範囲である、請求項8に記載のフィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、活性エネルギー線硬化性組成物、及び当該組成物を用いて得られるフィルムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
各種樹脂フィルムは、液晶ディスプレイ(LCD)、有機ELディスプレイ(OLED)、プラズマディスプレイ(PDP)等のフラットパネルディスプレイ(FPD)表面の傷付き防止用フィルム、自動車の内外装用加飾フィルム(シート)、窓向けの低反射フィルムや熱線カットフィルム等の各種用途に用いられている。
【0003】
樹脂フィルムの表面は柔らかく耐擦傷性が低いため、これを補う目的で、UV硬化性樹脂組成物等からなるハードコート剤をフィルム表面に塗工、硬化させたハードコート層を樹脂フィルム表面に設けることが一般的に行われている。ハードコート層を設ける工程を概略すると、ロール状に巻いてあるフィルム原反から樹脂フィルムが塗工機へ送り出され、樹脂フィルム表面にハードコート剤が塗工され、紫外線照射によりハードコート剤を硬化してハードコート層を形成した後、樹脂フィルムが再度ロール状に巻き取られる。
ここで、ハードコート層の表面は平滑であるため、再度ロール状に巻き取る際に樹脂フィルム同士が張り付いてしまい(ブロッキング)、再加工時にフィルムをロールから繰り出したときにブロッキングによる摩擦が生じ、樹脂フィルム表面を傷付けてしまうという問題があった。
樹脂フィルムのブロッキングを防止(アンチブロッキング)する方法としては、ハードコート剤にシリカ粒子等の微粒子を添加し、ハードコート剤の硬化塗膜表面に凹凸を形成する方法が提案されている(例えば、特許文献1~2)。
【0004】
また、タッチパネルで使用される酸化インジウムスズ(ITO)フィルムは、ポリエチレンテレフタレート(PET)基材の片面に高屈折率ハードコート層を形成し、他方の面にはフィルム同士のブロッキングを防止するアンチブッキング性付与ハードコート層を形成されるのが主流である。高屈折率ハードコート層側は、ハードコート層上に低屈折率層を積層させた後、ITOをスパッタしアニール処理を行う。
一方、アンチブロッキング性付与ハードコート層側には、上記アニール処理が完了するまで耐熱保護PETフィルムが貼られる。その後、耐熱保護PETフィルムが剥離され、高透明性粘着テープ(OCA)を用いてタッチパネルのモジュールを組み立てるが、上記のアンチブロッキング性付与ハードコート剤の硬化塗膜は、OCAに十分に密着しないという問題があった。そこで、フィルム表面に高いアンチブロッキング性を付与することができ、かつ、OCA等に対する高い密着性を発現するため、高い表面自由エネルギーを有するハードコート層を形成し得る活性エネルギー線硬化性組成物が求められている。
この解決方法として特許文献3には、シリカ粒子を含有し、硬化塗膜表面のぬれ張力が特定の範囲内である活性エネルギー線硬化性組成物が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-98529号公報
特開2012-27401号公報
国際公開第2018/100929号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の通り、特許文献1~2に代表されるアンチブロッキング性の向上を目的とした組成物ではOCA等に対する密着性に課題があり、かつ、アンチブロッキング性にもさらなる向上が望まれている。
また、特許文献3に記載の組成物はシリカ粒子の表面偏析を利用したものであるため、安定的にシリカ粒子を表面に偏析させることが難しく、結果として塗膜の表面自由エネルギーを高くすることが難しい。
一方で、無機微粒子を使用せずに、塗膜の表面自由エネルギーを上げる手法として、帯電防止材の使用が挙げられるが、帯電防止材単独では、表面自由エネルギーの向上はできてもアンチブロッキング性を発現できない。無機微粒子との帯電防止材との組み合わせによってアンチブロッキング性と高表面自由エネルギーの両立が可能と予想されるが、帯電防止材は無機微粒子と組み合わせると無機微粒子の分散性を大きく損なう、もしくは無機微粒子の存在により塗膜表面に帯電防止材が移行しないといった課題があった。
【0007】
本発明は上記の事情を鑑みてなされたものであって、優れたアンチブロックキング性を安定的に発現しつつOCA等の各種材料への密着性に優れ、かつ、ハードコート層に求められる各種特性を充足するハードコート層を形成できる活性エネルギー線硬化性組成物、及びその組成物の硬化塗膜を用いたフィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明らは、シリカ粒子とアニオン性基含有重合性化合物とを組み合わせて用いることにより、簡便かつ安定的に表面自由エネルギーを制御することができる結果、優れたアンチブロッキング性と各種材料への優れた密着性とを様々な環境下で発現できることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
即ち本発明は、以下の発明を提供するものである。
[1]活性エネルギー線硬化性化合物(A)、シリカ粒子(B)及びアニオン性基含有重合性化合物(C)を含有し、
前記シリカ粒子(B)の配合量が、前記活性エネルギー線硬化性化合物(A)と前記シリカ粒子(B)との合計100質量部に対して、5~65質量部であることを特徴とする活性エネルギー線硬化性組成物。
[2]前記アニオン性基含有重合性化合物(C)が、下記式(1)又は(2)で表される化合物である、前記[1]の活性エネルギー線硬化性組成物。
【0010】
TIFF
2024118745000001.tif
55
80
(【0011】以降は省略されています)
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