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公開番号2024118217
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-30
出願番号2023024531
出願日2023-02-20
発明の名称積層鉄心の製造装置及び背圧治具
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人個人,個人
主分類B21D 28/02 20060101AFI20240823BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】動力を用いることなく鉄心片の積層体に対して背圧を付与することができる積層鉄心の製造装置及び背圧治具を提供する。
【解決手段】製造装置10は、ダイ32と、ダイの上方において昇降可能に設けられ、ダイとともに電磁鋼板90から鉄心片91を打ち抜くパンチ22とを備える。また、製造装置は、ダイの下方に配置され、鉄心片の外周面91aを保持する内周面33aを有するスクイズリング33を備える。製造装置は、スクイズリングの内周面に取り付けられ、鉄心片の下面91bを支持することでパンチが鉄心片を下方へ押し込む際に鉄心片に対して上向きの圧力である背圧を付与する背圧治具40を備える。背圧治具は、スクイズリングの内周面に対して摺動可能に保持される保持部50と、保持部に連結され、鉄心片の下面を支持する支持部60とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ダイと、
前記ダイの上方において昇降可能に設けられ、前記ダイとともに電磁鋼板から鉄心片を打ち抜くパンチと、
前記ダイの下方に配置され、前記鉄心片の外周面を保持する内周面を有するスクイズリングと、を備え、
前記スクイズリングの内部において前記鉄心片を積層することで積層鉄心を製造する装置であって、
前記スクイズリングの内周面に取り付けられ、前記鉄心片の下面を支持することで前記パンチが前記鉄心片を下方へ押し込む際に前記鉄心片に対して上向きの圧力である背圧を付与する背圧治具を備え、
前記背圧治具は、
前記スクイズリングの内周面に対して摺動可能に保持される保持部と、
前記保持部に連結され、前記鉄心片の下面を支持する支持部と、を有する、
積層鉄心の製造装置。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記スクイズリングの下方に、前記スクイズリングから抜け落ちる前記積層鉄心を受け止めるとともに搬送する搬送装置を備える、
請求項1に記載の積層鉄心の製造装置。
【請求項3】
前記保持部は、
前記スクイズリングの周方向において並んで配置され、前記スクイズリングの内周面を押圧可能な外周面を有する複数の押圧部と、
前記スクイズリングの径方向における複数の前記押圧部の外周面の位置を変更可能に構成される変更部と、を有する、
請求項1に記載の積層鉄心の製造装置。
【請求項4】
前記支持部は、前記鉄心片の下面に当接する樹脂製の当接部を有する、
請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の積層鉄心の製造装置。
【請求項5】
ダイと、前記ダイの上方において昇降可能に設けられ、前記ダイとともに電磁鋼板から鉄心片を打ち抜くパンチと、前記ダイの下方に配置され、前記鉄心片の外周面を保持する内周面を有するスクイズリングと、を備え、前記スクイズリングの内部において前記鉄心片を積層することで積層鉄心を製造する装置に適用され、前記スクイズリングの内周面に取り付けられ、前記鉄心片の下面を支持することで前記パンチが前記鉄心片を下方へ押し込む際に前記鉄心片に対して上向きの圧力である背圧を付与する背圧治具であって、
前記スクイズリングの内周面に対して摺動可能に保持される保持部と、
前記保持部に連結され、前記鉄心片の下面を支持する支持部と、を有する、
背圧治具。
【請求項6】
前記保持部は、
前記スクイズリングの周方向において並んで配置され、前記スクイズリングの内周面を押圧可能な外周面を有する複数の押圧部と、
前記スクイズリングの径方向における複数の前記押圧部の外周面の位置を変更可能に構成される変更部と、を有する、
請求項5に記載の背圧治具。
【請求項7】
前記支持部は、前記鉄心片の下面に当接する樹脂製の当接部を有する、
請求項5または請求項6に記載の背圧治具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層鉄心の製造装置及び背圧治具に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、順送り金型装置が記載されている。特許文献1に記載の装置は、間欠移送される帯状薄鋼板から鉄心薄板を打ち抜くパンチ及びダイを備える。また、上記装置は、ダイの下方に配置され、鉄心薄板の外周面を保持するスクイズリングと、スクイズリングに保持された鉄心薄板に対して上向きの圧力、すなわち背圧を付与する背圧装置とを備える。背圧装置は、スクイズリングの内部に昇降自在に設けられ、鉄心薄板が順次載置される受け台と、受け台を支持する支持ユニットと、支持ユニットを介して受け台の昇降動作を行う昇降用モータと、昇降用モータの回転動作を制御する制御装置とを備える。制御装置による昇降用モータの制御を通じて、鉄心薄板の打ち抜き動作に対応した位置まで受け台を下降させる。これにより、鉄心薄板を打ち抜いたパンチと、受け台とにより受け台に載置された鉄心薄板に対して背圧が付与される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2015/132814号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の装置は、昇降用モータ及び制御装置を必要とするものであり、構成が複雑である。このため、簡単な構成の背圧装置が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための積層鉄心の製造装置は、ダイと、前記ダイの上方において昇降可能に設けられ、前記ダイとともに電磁鋼板から鉄心片を打ち抜くパンチと、前記ダイの下方に配置され、前記鉄心片の外周面を保持する内周面を有するスクイズリングと、を備え、前記スクイズリングの内部において前記鉄心片を積層することで積層鉄心を製造する装置であって、前記スクイズリングの内周面に取り付けられ、前記鉄心片の下面を支持することで前記パンチが前記鉄心片を下方へ押し込む際に前記鉄心片に対して上向きの圧力である背圧を付与する背圧治具を備え、前記背圧治具は、前記スクイズリングの内周面に対して摺動可能に保持される保持部と、前記保持部に連結され、前記鉄心片の下面を支持する支持部と、を有する。
【0006】
また、上記課題を解決するための背圧治具は、ダイと、前記ダイの上方において昇降可能に設けられ、前記ダイとともに電磁鋼板から鉄心片を打ち抜くパンチと、前記ダイの下方に配置され、前記鉄心片の外周面を保持する内周面を有するスクイズリングと、を備え、前記スクイズリングの内部において前記鉄心片を積層することで積層鉄心を製造する装置に適用され、前記スクイズリングの内周面に取り付けられ、前記鉄心片の下面を支持することで前記パンチが前記鉄心片を下方へ押し込む際に前記鉄心片に対して上向きの圧力である背圧を付与する背圧治具であって、前記スクイズリングの内周面に対して摺動可能に保持される保持部と、前記保持部に連結され、前記鉄心片の下面を支持する支持部と、を有する。
【0007】
これらの構成によれば、電磁鋼板から鉄心片が打ち抜かれる際に、鉄心片がパンチによって下方へ押し込まれる。このとき、背圧治具の支持部によって積層鉄心に対して上向きの圧力である背圧が付与されることで上下に重なり合う鉄心片同士がかしめられる。また、鉄心片を介して支持部が下方へ押し込まれることで、保持部がスクイズリングの内周面上を摺動しつつ下方へ移動する。そして、スクイズリングよりも保持部が下方に移動すると、スクイズリングから背圧治具が自重により抜け落ちる。背圧治具が抜け落ちた後においては、スクイズリングの内周面により保持されている鉄心片の積層体によって当該積層体よりも上方の鉄心片に対して下方から背圧が付与されることで当該鉄心片がかしめられる。このように、上記構成によれば、動力を用いることなく鉄心片の積層体に対して背圧を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一実施形態に係る背圧治具を備える積層鉄心の製造装置を示す断面図である。
図2は、図1の背圧治具の下面図である。
図3は、図2の3-3線に沿った断面図である。
図4は、図1の背圧治具をスクイズリングの内部に挿入した状態を示す断面図である。
図5は、図1のパンチが鉄心片を打ち抜いた直後の状態を示す断面図である。
図6は、図1の背圧治具がスクイズリングから抜け落ちて搬送装置に受け止められた状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1~図6を参照して、積層鉄心の製造装置及び背圧治具の一実施形態について説明する。なお、各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張または簡略化して示しているため、各構成の寸法比率が実際とは異なる場合がある。
【0010】
まず、積層鉄心の製造装置(以下、製造装置10)について説明する。
図1に示すように、製造装置10は、下型30と、下型30の上方に設けられ、下型30に対して昇降可能に設けられる上型20と、背圧治具40と、搬送装置70とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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