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公開番号
2024110283
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-15
出願番号
2023014799
出願日
2023-02-02
発明の名称
軸部材の製造方法及び軸部材
出願人
浜名部品工業株式会社
代理人
個人
主分類
B21J
9/04 20060101AFI20240807BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約
【課題】中間位置に鍔部を成形する際に内部にひけ巣が生じるのを抑制しつつ冷間鍛造により軸部材を精度よく成形することができる軸部材の製造方法及び軸部材を提供する。
【解決手段】中間位置に鍔部1aが成形された中空状の軸部材を冷間鍛造により製造する軸部材の製造方法であって、軸状素材Wの中間位置の内側を除く部位を中空状に成形する前中空成形工程S2と、前中空成形工程S2の後、中間位置に鍔部1aを成形する鍔部成形工程S3と、鍔部成形工程S3の後、中間位置の内側を中空状に成形する後中空成形工程S4とを経て軸部材を得る。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
中間位置に鍔部が成形された中空状の軸部材を冷間鍛造により製造する軸部材の製造方法であって、
軸状素材の前記中間位置の内側を除く部位を中空状に成形する前中空成形工程と、
前記前中空成形工程の後、前記中間位置に前記鍔部を成形する鍔部成形工程と、
前記鍔部成形工程の後、前記中間位置の内側を中空状に成形する後中空成形工程と、
を経て前記軸部材を得ることを特徴とする軸部材の製造方法。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
前記後中空成形工程の後、前記軸状素材の中空部を連結させて軸方向に貫通させることを特徴とする請求項1記載の軸部材の製造方法。
【請求項3】
前記鍔部成形工程は、前記軸状素材の端面を押圧して前記中間位置を径方向に膨出させることにより前記鍔部を成形することを特徴とする請求項1記載の軸部材の製造方法。
【請求項4】
前記軸部材は、外周にモータのロータが取り付けられるとともに、前記鍔部は、前記ロータの位置決めのための突起とされることを特徴とする請求項1記載の軸部材の製造方法。
【請求項5】
中間位置に鍔部が成形された中空状の軸部材を冷間鍛造により製造して得られた軸部材であって、
軸状素材の前記中間位置の内側を除く部位を中空状に成形した後、前記中間位置に前記鍔部を成形し、前記中間位置の内側を中空状に成形して得られたことを特徴とする軸部材。
【請求項6】
前記軸部材は、外周にモータのロータが取り付けられるとともに、前記鍔部は、前記ロータの位置決めのための突起とされることを特徴とする請求項5記載の軸部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、中間位置に鍔部が成形された中空状の軸部材を冷間鍛造により製造する軸部材の製造方法及び軸部材に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
モータのロータが取り付けられる軸部材(モータシャフト)は、軽量化及び放熱性の向上のため、中空状に成形されたものとされ、従来、例えば一端が開口した2つの中空状軸部材を冷間鍛造にて得た後、それら中空状軸部材の開口部を互いに合致させつつ摩擦圧接やレーザ溶接により接合して製造されていた。2つの中空状軸部材は、冷間鍛造にて得られるため、高強度な軸部材を製造することができる。なお、かかる先行技術は、文献公知発明に係るものでないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の軸部材は、2つの中空状軸部材を接合させて製造されていたため、製造コストが嵩んでしまうとともに、特に接合部の寸法精度を向上させるのが難しいという課題があった。また、モータの部品としての軸部材は、その中間部にロータを位置決めするための鍔部(径方向に膨出した突起)が必要とされるので、例えば中空状の軸状素材を冷間鍛造にて得た後、中間位置を径方向に膨出すべく更に冷間鍛造すると、中間位置の内部にひけ巣が生じる虞がある。なお、このような課題は、モータのロータが取り付けられる軸部材に限られるものではなく、中間位置に鍔部が成形される中空状の軸部材を製造する際に生じてしまう。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、中間位置に鍔部を成形する際に内部にひけ巣が生じるのを抑制しつつ冷間鍛造により軸部材を精度よく成形することができる軸部材の製造方法及び軸部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明は、中間位置に鍔部が成形された中空状の軸部材を冷間鍛造により製造する軸部材の製造方法であって、軸状素材の前記中間位置の内側を除く部位を中空状に成形する前中空成形工程と、前記前中空成形工程の後、前記中間位置に前記鍔部を成形する鍔部成形工程と、前記鍔部成形工程の後、前記中間位置の内側を中空状に成形する後中空成形工程とを経て前記軸部材を得ることを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の軸部材の製造方法において、前記後中空成形工程の後、前記軸状素材の中空部を連結させて軸方向に貫通させることを特徴とする。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の軸部材の製造方法において、前記鍔部成形工程は、前記軸状素材の端面を押圧して前記中間位置を径方向に膨出させることにより前記鍔部を成形することを特徴とする。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の軸部材の製造方法において、前記軸部材は、外周にモータのロータが取り付けられるとともに、前記鍔部は、前記ロータの位置決めのための突起とされることを特徴とする。
【0009】
請求項5記載の発明は、中間位置に鍔部が成形された中空状の軸部材を冷間鍛造により製造して得られた軸部材であって、軸状素材の前記中間位置の内側を除く部位を中空状に成形した後、前記中間位置に前記鍔部を成形し、前記中間位置の内側を中空状に成形して得られたことを特徴とする。
【0010】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の軸部材において、前記軸部材は、外周にモータのロータが取り付けられるとともに、前記鍔部は、前記ロータの位置決めのための突起とされることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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