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公開番号
2024117926
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-30
出願番号
2023024027
出願日
2023-02-20
発明の名称
新規なタイヤ衝撃吸収材の装着方法
出願人
日本ソリッド株式会社
代理人
主分類
E02B
3/26 20060101AFI20240823BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】
タイヤ衝撃吸収材の衝撃吸収エネルギーを増大させるタイヤ衝撃吸収材の設置方法を目的とする。
【解決手段】
可撓性筒状体の外側に外部エアタイヤ重層体を設け、前記可撓性筒状体の内側に内部タイヤ重層体を設けた、タイヤ衝撃吸収材を壁面に張設する設置方法。
【選択図】 図6
特許請求の範囲
【請求項1】
外径の異なるエアタイヤを任意の順に、円柱形筒状体である可撓性筒状体に挿通してサイドウォール部を接するように連接して外部エアタイヤ重層体を設け、かつ前記外部エアタイヤ重層体の両端部に、前記外部エアタイヤ重層体に直交するように輪状体を設け、該輪状体を可撓性筒状体の挿通口を通した連接手段によって、外部エアタイヤ重層体と前記可撓性筒状体とを一体に連結してなるタイヤ衝撃吸収材を、前記タイヤ衝撃吸収材の両端部から固定手段によって壁面に張設することを特徴とするタイヤ衝撃吸収材の設置方法。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
外径の異なるエアタイヤを任意の順に可撓性筒状体に挿通してサイドウォール部を接するように連接して外部エアタイヤ重層体を設け、前記可撓性筒状体の内部に、エアータイヤおよび/またはノーパンクタイヤを任意の順で挿入してサイドウォール部を接するように連設して、内部タイヤ重層体を設け、かつ前記外部エアタイヤ重層体の両端部に、前記外部エアタイヤ重層体に直交するように輪状体を設け、該輪状体を、内部タイヤ重層体の中空部を通した連結手段によって固定して、外部エアタイヤ重層体と内部タイヤ重層体とを一体に連設してなるタイヤの衝撃吸収材を、前記タイヤ衝撃吸収材の両端部に連結手段から固定手段によって壁面に張設することを特徴とするタイヤ衝撃吸収材の設置方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、岸壁、レーシング場の防護壁等の壁に設置するタイヤ衝撃吸収材の装着方法に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来タイヤ衝撃吸収材としては、例えば緩衝材を取り付けた壁面構造体であって、弾力性のある中空構造の輪状体、螺旋状態および管状体のうち少なくとも1種からなる緩衝部材を、その側面が互いに接するようにして、複数個連結して外側筒状集合体を形成し、外側筒状集合体の両端部の外側に各々1個または2個以上の別の輪状体を外側筒状集合体と交差する方向に配置し、外側筒状集合体の両端部の外側に配置した該別の輪状体に、外側筒状集合体および外側筒状集合体内に挿入した中空構造の輪状体を連結手段で一体に連結固定した構造を有し、外側筒状集合体の円筒面上の少なくとも1個所を壁面に接触させた状態にして壁面に取り付けたことを特徴とする緩衝材を取り付けた壁面構造体(特許文献1)。弾力性のある輪状体をその側面に互いに接触させてまたは多少の間隔をあけて複数個配列して形成した筒状集合体、および該筒状集合体の長手方向の筒状空所内に挿入した該筒状空所の内径とほぼ一致する外径を有する連続した別の筒状体または棒状体を備え、かつ前記筒状集合体の両端部の外側に各々1個または2個以上の別の輪状体を筒状集合体と交差する方向に配置し、筒状集合体の両端部の外側に配置した該別の輪状体に、筒状集合体および筒状集合体内に挿入した該別の筒状体または棒状体を連結手段で一体に連結固定した構造を有していることを特徴とする緩衝材(特許文献2)。タイヤを互にサイド部が接するように積み重ね、その積み重ねられた各々隣接するタイヤのビート部とビート部とを挟持するように固定板を複数箇所に設けて固定することによってタイヤ筒状体を形成させ、該タイヤ筒状体に形成された、筒状中空部を構成するタイヤのビードトー部に接するようにタイヤ筒状体形状補強体を設け、該タイヤ筒状体形成補強体の中空筒状部内に連結具の挿通する穴を有する緩衝材を設け、さらにストッパータイヤの断面∪字状の溝部に該タイヤより小さい口径のタイヤを嵌入させて構成した係止用タイヤを、その係止用タイヤのクラウン部を前記筒状体のサイド部に接するように設け、そして該係止用タイヤの中空部と緩衝材の穴に連結具を通して緊縮固定することを特徴とするタイヤ構造体(特許文献3)等が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3334083号公報
特許3364756号公報
特許第4811722号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来これらのものは、チェーン等を用いて吊下する状態で設けられていた。しかしながら、このような状態で設置すると、風、波浪等の影響を受けて、振り子のように動くために、タイヤと壁面との摩擦でタイヤが磨り減り、また吊下しているチェーン等も摩擦によって切断され、長期間の使用に耐えなかった。
そこで本発明者は、長期間に亘り設置でき、かつ高い衝撃吸収力を有するタイヤ衝撃吸収材の設置方法について種々研究を重ねた結果本発明を完成するに至った。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち、本発明は、外径の異なるエアタイヤを任意の順に可撓性筒状体に挿通してサイドウォール部を接するように連接して外部エアタイヤ重層体を設けるか、あるいは前記外部エアタイヤ重層体の可撓性筒状体の内部に、エアータイヤおよび/またはノーパンクタイヤを任意の順で挿入してサイドウォール部を接するように連設して、内部タイヤ重層体を設け、かつ前記外部エアタイヤ重層体の両端部に、前記外部エアタイヤ重層体に直交するように輪状体を設け、該輪状体を、内部タイヤ重層体の中空部を通した連結手段によって固定して、外部エアタイヤ重層体と内部タイヤ重層体とを一体に連設してなるタイヤ衝撃吸収材を、前記タイヤ衝撃吸収材の両端部から固定手段によって壁面に張設することを特徴とするタイヤ衝撃吸収材の設置方法に関する。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、タイヤ衝撃吸収材の構造とその固定設置方法により、高い衝撃吸収力を有し、かつ長期間に亘り、設置することを可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
は可撓性筒状体の斜視図。
はタイヤ衝撃吸収材の一部断面を示した側面図。
は他の態様を示すタイヤ衝撃吸収材の側面図。
は他の態様を示すタイヤ衝撃吸収材の側面図。
は他の態様を示すタイヤ衝撃吸収材の側面図。
は岸壁にタイヤ衝撃吸収材を設けた側面図。
は岸壁にタイヤ衝撃吸収材を設けた他の態様を示す側面図。
は岸壁にタイヤ衝撃吸収材を設けた他の態様を示す正面図。
は図7の側面図。
は図7の平面図。
は岸壁にタイヤ衝撃吸収材を設けた他の態様を示す正面図。
は図10の側面図。
は図10の平面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の新規なタイヤ衝撃吸収材について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の可撓性筒状体1の一例を示す斜視図であり、図1(A)は円筒形筒状体、図1(B)は円柱形筒状体の斜視図である。可撓性筒状体1は、ゴム、軟質合成樹脂等の可撓性素材から調製される。可撓性筒状体1の形状も図1に示す円形状の他、三角形状、四角形状、五角形状、六角形状等の多角形状のものが使用できる。可撓性筒状体1の長さLは外部エアタイヤ重層体2および内部タイヤ重層体3の重層する長さによって適宜決定される。
【0009】
図2は、一部断面部状態にして示したタイヤ衝撃吸収材Tの一例を示す側面図である。円筒形筒状体である可撓性筒状体1に大きい外径のエアタイヤ2の中空部を挿通し、次いで小さい外径のエアタイヤ3を前記大きい外径のエアタイヤ2のサイドウォール部に接するように挿通する。このように大きい外径のエアタイヤ2と小さい外径のエアタイヤ3を順次挿通することによって外部エアタイヤ重層体4を構成することができる。外部エアタイヤ重層体4は、前記したように大きい外径のエアタイヤ2と小さい外径のエアタイヤ3とを交互に挿通して構成する場合を示したが、それ以外に種々の組合せで外部エアタイヤ重層体4を構成することができる。
【0010】
次に外部エアタイヤ重層体4の可撓性筒状体1の内部に、ノーパンクタイヤ5を挿入し、次いでエアタイヤ6をサイドウォール部を接するように三個重ねるように挿入し、次いで同様にしてノーパンクタイヤ5を挿入して内部タイヤ重層体
7
を構成する。この内部タイヤ重層体
7
はエアタイヤ6とノーパンクタイヤ5を適宜挿入順序を変えることによって図3に示すような内部タイヤ重層体
7
とする以外に種々の組合せの内部タイヤ重層体
7
を構成することができる。
本発明は、内部タイヤ重層体
7
にノーパンクタイヤ5を使用することによって、衝撃吸収エネルギーの増大を計ると共に、衝突後におけるタイヤ衝撃吸収材Tの復元保形性を保つことができる。
(【0011】以降は省略されています)
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