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公開番号2024117915
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-30
出願番号2023024006
出願日2023-02-20
発明の名称コンバイン
出願人三菱マヒンドラ農機株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A01D 41/12 20060101AFI20240823BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】脱穀部から離し、刈取搬送部と運転座席との間の狭いスペースに排気ガス浄化装置を設置できる。
【解決手段】エンジン14から排気される排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置21を備えたコンバインである。排気ガス浄化装置21は、刈取搬送部5と運転座席11との間に取り付けられ、長手方向の一端側がエンジン14に接続された略円柱状の浄化装置本体22と、浄化装置本体22の長手方向の他端側に接続されたテールパイプ29とを有する。浄化装置本体22は、他端側ほど脱穀部6から離れるように長手方向を傾斜させ、基端面22aをグレンタンク7の傾斜面部7bに沿わせて設置されている。テールパイプ29は、一端側を浄化装置本体22に対して略垂直に接続され、グレンタンク7の傾斜面部7bに沿わせながら後方へ延出させて取り付けられている。
【選択図】図6


特許請求の範囲【請求項1】
刈取搬送部を有する走行機体の後方左側に設けられた脱穀部と、
前記走行機体の前方右側に設けられ、運転座席およびエンジンが設置された運転部と、
前記走行機体の後方右側に設けられ、前面左側に傾斜面が形成されたグレンタンクと、
前記エンジンから排気される排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置と、を備えたコンバインであって、
前記排気ガス浄化装置は、前記刈取搬送部と前記運転座席との間に取り付けられ、長手方向の一端側が前記エンジンに接続された略円柱状の浄化装置本体と、この浄化装置本体の長手方向の他端側に接続された排気管とを有し、
前記浄化装置本体は、前記他端側ほど前記脱穀部から離れるように長手方向を傾斜させ、前記他端側の底面を前記グレンタンクの前記傾斜面に沿わせて設置され、
前記排気管は、一端側を前記浄化装置本体に対して略垂直に接続され、前記グレンタンクの前記傾斜面に沿わせながら後方へ延出させて取り付けられている、
ことを特徴とするコンバイン。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記エンジンから排気される排気ガスを前記排気ガス浄化装置へ取り込むエンジン排気管を備え、
前記排気ガス浄化装置は、支持フレームを介して前記走行機体に支持されて前記エンジンより上方に設置され、
前記エンジン排気管は、上方斜めから前記浄化装置本体に接続されている、
ことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
【請求項3】
前記排気ガス浄化装置は、前記浄化装置本体の前記他端側を前記エンジンより後方へ突出させて取り付けられている、
ことを特徴とする請求項1または2記載のコンバイン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、排気ガス浄化装置を備えるコンバインに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、機体の一側方に脱穀部を配置し、機体の他側方にグレンタンクを配置し、グレンタンクの前方にエンジン7を配置し、エンジン7の排気配管17に排気ガスを機体後方に流出する排気ガス浄化装置18を設けたコンバインにおいて、排気ガス浄化装置18を脱穀部4とグレンタンク8の間に設けると共に、排気ガス浄化装置18の左右側面、前後面及び上面を覆うDPFカバー35を設けた構成のコンバインが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7156419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のコンバインでは、脱穀部4とグレンタンク8との間に排気ガス浄化装置18を設けた構成としているため、この排気ガス浄化装置18の設置スペースを確保しなければならない関係から、グレンタンク8の容量が少なくなってしまう。また、この排気ガス浄化装置18を設置したことに伴い脱穀部4とグレンタンク8との間にスペースができてしまい、このスペースに多くの藁屑が堆積してしまうおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として発明されたものであって、請求項1の発明は、刈取搬送部を有する走行機体の後方左側に設けられた脱穀部と、前記走行機体の前方右側に設けられ、運転座席およびエンジンが設置された運転部と、前記走行機体の後方右側に設けられ、前面左側に傾斜面が形成されたグレンタンクと、前記エンジンから排気される排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置と、を備えたコンバインであって、前記排気ガス浄化装置は、前記刈取搬送部と前記運転座席との間に取り付けられ、長手方向の一端側が前記エンジンに接続された略円柱状の浄化装置本体と、この浄化装置本体の長手方向の他端側に接続された排気管とを有し、前記浄化装置本体は、前記他端側ほど前記脱穀部から離れるように長手方向を傾斜させ、前記他端側の底面を前記グレンタンクの前記傾斜面に沿わせて設置され、前記排気管は、一端側を前記浄化装置本体に対して略垂直に接続され、前記グレンタンクの前記傾斜面に沿わせながら後方へ延出させて取り付けられている、ことを特徴としている。
また、請求項2の発明は、請求項1記載のコンバインであって、前記エンジンから排気される排気ガスを前記排気ガス浄化装置へ取り込むエンジン排気管を備え、前記排気ガス浄化装置は、支持フレームを介して前記走行機体に支持されて前記エンジンより上方に設置され、前記エンジン排気管は、上方斜めから前記浄化装置本体に接続されている、ことを特徴としている。
また、請求項3の発明は、請求項1または2記載のコンバインであって、前記排気ガス浄化装置は、前記浄化装置本体の前記他端側を前記エンジンより後方へ突出させて取り付けられている、ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、長手方向の他端側ほど脱穀部から離れるように長手方向を傾斜させ、この他端側の面をグレンタンクの傾斜面に沿わせて浄化装置本体が設置され、一端側が浄化装置本体に対して略垂直に接続され、グレンタンクの傾斜面に沿わせながら後方へ延出させて排気管を取り付けた構成としている。この結果、刈取搬送部と運転座席との間に排気ガス浄化装置を取り付けた構成であっても、脱穀部から離して排気ガス浄化装置を設置できる。この脱穀部との間の隙間への藁屑の堆積を防止できるとともに、刈取搬送部と運転座席との間の狭いスペースに排気ガス浄化装置を設置できる。
請求項2の発明によれば、支持フレームを介してエンジンより上方に排気ガス浄化装置が設置され、上方斜めからエンジン排気管が浄化装置本体に接続されているため、エンジン排気管の配管スペースが確保でき、エンジン排気管の配管を容易にできるとともに、エンジン排気管の横方向への突出を抑えることができる。
請求項3の発明によれば、排気ガス浄化装置の高温箇所となる浄化装置本体の他端側を、エンジンより後方へ突出させて取り付けたことにより、この排気ガス浄化装置の高温箇所を効率よく冷却できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
コンバインの平面図である。
コンバインの右側面図
コンバインの一部を取り外した状態の平面図である。
コンバインの排気ガス浄化装置のレイアウトを示す斜視図である。
コンバインの排気ガス浄化装置のレイアウトを示す右側面図である。
コンバインの排気ガス浄化装置のレイアウトを示す正面図である。
排気ガス浄化装置を示す右側面図である。
排気ガス浄化装置を示す左側面図である。
排気ガス浄化装置を示す背面図である。
排気ガス浄化装置を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<全体構成>
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて説明する。図1ないし図6に示すように、1はコンバインで、このコンバイン1は、機体フレーム2の下方にクローラ式の走行部3を有する走行機体4を備えている。走行機体4の前部には昇降自在に刈取搬送部5が連結され、走行機体4の後方左側には、刈取搬送部5が刈り取った茎稈から穀粒を脱穀して選別する脱穀装置としての脱穀部6が設置されている。
【0009】
また、走行機体4の後方右側には、脱穀部6が選別した穀粒を貯留する貯留部となる穀粒タンクとしてのグレンタンク7と、グレンタンク7内の穀粒を機外に排出する排出オーガ8とが設置されている。そして、走行機体4の前方右側かつグレンタンク7の前側には、運転操作部としての運転部9が設置されている。運転部9には、オペレータが座る運転座席11や運転操作レバー12等の各種の操作具が配置されている。
【0010】
図3ないし図5に示すように、運転座席11の後下方かつグレンタンク7の前方には、エンジン14などを収容するエンジンルーム15が形成されている。エンジン14の右側近傍には、ラジエータ(図示せず)、オルタネータ(図示せず)および送風ファン17が配置され、送風ファン17の駆動に応じて機体フレーム2の右側からエンジンルーム15内にエンジン冷却風が導入される。
(【0011】以降は省略されています)

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