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公開番号
2024117339
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-29
出願番号
2023023383
出願日
2023-02-17
発明の名称
汚染土壌の原位置浄化方法及び汚染土壌の原位置浄化システム
出願人
清水建設株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B09C
1/06 20060101AFI20240822BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】本発明は、処理対象領域の水平方向の加熱効率をより高められる汚染土壌の原位置浄化方法及び汚染土壌の原位置浄化システムを目的とする。
【解決手段】汚染物質で汚染された汚染土壌が存在する処理対象領域A1の基準面Gに過熱水蒸気を接触させて、処理対象領域A1の少なくとも一部に加熱処理を施す加熱工程と、前記加熱処理により生じた前記汚染物質を含む流体の少なくとも一部を吸引井戸10で吸引する吸引工程と、を有する、汚染土壌の原位置浄化方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
汚染物質で汚染された汚染土壌が存在する処理対象領域の基準面に過熱水蒸気を接触させて、前記処理対象領域の少なくとも一部に加熱処理を施す加熱工程と、
前記加熱処理により生じた前記汚染物質を含む流体の少なくとも一部を吸引井戸で吸引する吸引工程と、を有する、汚染土壌の原位置浄化方法。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
前記加熱工程は、前記基準面から離間した位置に蓋体を設け、前記基準面と前記蓋体との間の空間に前記過熱水蒸気を供給する、請求項1に記載の汚染土壌の原位置浄化方法。
【請求項3】
前記加熱工程は、前記処理対象領域に設けられた熱伝達体を介して前記加熱処理を施す、請求項1又は2に記載の汚染土壌の原位置浄化方法。
【請求項4】
前記加熱工程における前記過熱水蒸気の温度が100℃以上である、請求項1又は2に記載の汚染土壌の原位置浄化方法。
【請求項5】
前記汚染物質が揮発性有機化合物、油分、水銀、ポリ塩化ビフェニル及びダイオキシン類から選択される1種以上である、請求項1又は2に記載の汚染土壌の原位置浄化方法。
【請求項6】
汚染物質で汚染された汚染土壌が存在する処理対象領域に設けられた吸引井戸と、
前記処理対象領域の基準面の上方に離間して位置し、前記基準面との間に空間を形成する蓋体と、
前記空間に過熱水蒸気を供給する過熱水蒸気発生装置と、を有する、汚染土壌の原位置浄化システム。
【請求項7】
前記処理対象領域に設けられ、前記基準面から深さ方向に延びる熱伝達体をさらに有する、請求項6に記載の汚染土壌の原位置浄化システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、汚染土壌の原位置浄化方法及び汚染土壌の原位置浄化システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
揮発性有機化合物(VOC)等で汚染された汚染土壌を浄化する方法としては、掘削して除去する方法(掘削除去法)が知られている。
しかし、掘削除去法では、汚染土壌を大量に搬出、運搬しなければならず、膨大なコストを要していた。
【0003】
こうした問題に対し、例えば、特許文献1には、汚染物質を含む処理対象領域に加熱井戸を用いて熱を加え、汚染物質の一部を気化させてこれを吸引し、処理対象領域から除去する、汚染土壌の原位置浄化方法が提案されている。特許文献1の発明によれば、処理対象領域(原位置)の加熱及び蒸気抽出により汚染物質の除去効率を高めることが図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4509558号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のような加熱井戸を用いて汚染土壌に加熱処理を施す際、処理対象領域の水平方向の熱伝達に時間がかかり、汚染土壌の浄化に要する期間が長くなるという問題がある。
加えて、加熱井戸の設置には、高額な費用が掛かる。費用を抑えるために、加熱井戸の本数を減らすと、処理対象領域の水平方向の加熱効率がさらに低下する。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、処理対象領域の水平方向の加熱効率をより高められる汚染土壌の原位置浄化方法及び汚染土壌の原位置浄化システムを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を有する。
[1]汚染物質で汚染された汚染土壌が存在する処理対象領域の基準面に過熱水蒸気を接触させて、前記処理対象領域の少なくとも一部に加熱処理を施す加熱工程と、
前記加熱処理により生じた前記汚染物質を含む流体の少なくとも一部を吸引井戸で吸引する吸引工程と、を有する、汚染土壌の原位置浄化方法。
[2]前記加熱工程は、前記基準面から離間した位置に蓋体を設け、前記基準面と前記蓋体との間の空間に前記過熱水蒸気を供給する、[1]に記載の汚染土壌の原位置浄化方法。
[3]前記加熱工程は、前記処理対象領域に設けられた熱伝達体を介して前記加熱処理を施す、[1]又は[2]に記載の汚染土壌の原位置浄化方法。
[4]前記加熱工程における前記過熱水蒸気の温度が100℃以上である、[1]~[3]のいずれかに記載の汚染土壌の原位置浄化方法。
[5]前記汚染物質が揮発性有機化合物、油分、水銀、ポリ塩化ビフェニル及びダイオキシン類から選択される1種以上である、[1]~[4]のいずれかに記載の汚染土壌の原位置浄化方法。
【0008】
[6]汚染物質で汚染された汚染土壌が存在する処理対象領域に設けられた吸引井戸と、
前記処理対象領域の基準面の上方に離間して位置し、前記基準面との間に空間を形成する蓋体と、
前記空間に過熱水蒸気を供給する過熱水蒸気発生装置と、を有する、汚染土壌の原位置浄化システム。
[7]前記処理対象領域に設けられ、前記基準面から深さ方向に延びる熱伝達体をさらに有する、[6]に記載の汚染土壌の原位置浄化システム。
【発明の効果】
【0009】
本発明の汚染土壌の原位置浄化方法及び汚染土壌の原位置浄化システムによれば、処理対象領域の水平方向の加熱効率をより高められる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の汚染土壌の原位置浄化システムの第一実施形態を模式的に示す断面図である。
第一実施形態の原位置浄化システムの製造過程の一例を模式的に示す断面図である。
第一実施形態の原位置浄化システムの製造過程の一例を模式的に示す断面図である。
本発明の汚染土壌の原位置浄化システムの第二実施形態を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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