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公開番号2024116529
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-28
出願番号2023022205
出願日2023-02-16
発明の名称樹脂組成物、成形体および光学部品
出願人三井化学株式会社
代理人個人
主分類C08L 53/02 20060101AFI20240821BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高温高湿環境下における透明性の低下が抑制された成形体および光学部品を得ることが可能な樹脂組成物、ならびに、高温高湿環境下における透明性の低下が抑制された成形体および光学部品を提供する。
【解決手段】スチレン系芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック共重合体の不飽和基を水素化して得られる共重合体(A)と、脂肪酸エステル化合物(B)と、を含む樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
スチレン系芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック共重合体の不飽和基を水素化して得られる共重合体(A)と、
脂肪酸エステル化合物(B)と、を含む樹脂組成物。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記脂肪酸エステル化合物(B)が、脂肪族カルボン酸とアルコールとの縮合化合物を含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記脂肪酸エステル化合物(B)は、グリセリン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、トリグリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトールの脂肪酸モノエステル、ペンタエリスリトールの脂肪酸ジエステル、ペンタエリスリトールの脂肪酸トリエステル、およびペンタエリスリトールの脂肪酸テトラエステルからなるなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記共重合体(A)のガラス転移温度(Tg)が、90℃以上180℃以下である、請求項1~3のいずれかに記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記樹脂組成物のガラス転移温度(Tg)が、90℃以上180℃以下である、請求項1~4のいずれかに記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記共重合体(A)中の前記共役ジエンは、ブタジエン、およびイソプレンからなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項1~5のいずれかに記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記共重合体(A)中の前記スチレン系芳香族炭化水素は、スチレンを含む、請求項1~6のいずれかに記載の樹脂組成物。
【請求項8】
前記共重合体(A)中に含まれる全てのモノマー由来の構成単位の合計モル数を100モル%としたとき、前記共重合体(A)中の前記スチレン系芳香族炭化水素由来の構成単位の含有量が10モル%以上90モル%以下である、請求項1~7のいずれかに記載の樹脂組成物。
【請求項9】
前記共重合体(A)中に含まれる全てのモノマー由来の構成単位の合計モル数を100モル%としたとき、前記共重合体(A)中の前記共役ジエン由来の構成単位の含有量が10モル%以上90モル%以下である、請求項1~8のいずれかに記載の樹脂組成物。
【請求項10】
前記共重合体(A)を100質量部としたとき、前記脂肪酸エステル化合物(B)の含有量が、0.01質量部以上10.0質量部以下である、請求項1~9のいずれかに記載の樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物、成形体および光学部品に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
水素化スチレン系共重合体は、例えば、光ディスク基板用材料等の光学部品用材料として使用されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、スチレン系芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック共重合体の不飽和基を水素化して得られる共重合体であって、(イ)その鎖末端が水素化共役ジエン重合体ブロックからなり、(ロ)水素化スチレン系芳香族炭化水素重合体ブロックと水素化共役ジエン重合体ブロックとの重量比(水素化
スチレン系芳香族炭化水素重合体ブロック/水素化共役ジエン重合体ブロック)が70/30~99/1であり、(ハ)共重合体中に存在する不飽和基の水素化率が90モル%以上であり、かつ(ニ)水素化共役ジエン重合体ブロックが非晶性である水素化スチレン系芳香族炭化水素-共役ジエンブロック共重合体が記載されており、特許文献1に記載の共重合体によれば、成形性と成形物の機械的物性が両立することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-060447号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、光学部品は、高温高湿環境下で使用される製品に搭載されることが増えている。そのため、光学部品は、高温高湿環境下における透明性の低下が抑制されることが求められている。
【0005】
本発明は上記事情を鑑みなされたものであり、高温高湿環境下における透明性の低下が抑制された成形体および光学部品を得ることが可能な樹脂組成物、ならびに、高温高湿環境下における透明性の低下が抑制された成形体および光学部品を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、以下に示す樹脂組成物、成形体および光学部品が提供される。
【0007】
[1]
スチレン系芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック共重合体の不飽和基を水素化して得られる共重合体(A)と、
脂肪酸エステル化合物(B)と、を含む樹脂組成物。
[2]
前記脂肪酸エステル化合物(B)が、脂肪族カルボン酸とアルコールとの縮合化合物を含む、前記[1]に記載の樹脂組成物。
[3]
前記脂肪酸エステル化合物(B)は、グリセリン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、トリグリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトールの脂肪酸モノエステル、ペンタエリスリトールの脂肪酸ジエステル、ペンタエリスリトールの脂肪酸トリエステル、およびペンタエリスリトールの脂肪酸テトラエステルからなるなる群から選択される少なくとも一種を含む、前記[1]または[2]に記載の樹脂組成物。
[4]
前記共重合体(A)のガラス転移温度(Tg)が、90℃以上180℃以下である、前記[1]~[3]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[5]
前記樹脂組成物のガラス転移温度(Tg)が、90℃以上180℃以下である、前記[1]~[4]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[6]
前記共重合体(A)中の前記共役ジエンは、ブタジエン、およびイソプレンからなる群から選択される少なくとも一種を含む、前記[1]~[5]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[7]
前記共重合体(A)中の前記スチレン系芳香族炭化水素は、スチレンを含む、前記[1]~[6]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[8]
前記共重合体(A)中に含まれる全てのモノマー由来の構成単位の合計モル数を100モル%としたとき、前記共重合体(A)中の前記スチレン系芳香族炭化水素由来の構成単位の含有量が10モル%以上90モル%以下である、前記[1]~[7]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[9]
前記共重合体(A)中に含まれる全てのモノマー由来の構成単位の合計モル数を100モル%としたとき、前記共重合体(A)中の前記共役ジエン由来の構成単位の含有量が10モル%以上90モル%以下である、前記[1]~[8]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[10]
前記共重合体(A)を100質量部としたとき、前記脂肪酸エステル化合物(B)の含有量が、0.01質量部以上10.0質量部以下である、前記[1]~[9]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[11]
前記樹脂組成物の全体を100質量%としたとき、前記樹脂組成物中の、前記共重合体(A)および前記脂肪酸エステル化合物(B)の合計含有量が80.0質量%以上100.0質量%以下である、前記[1]~[10]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[12]
前記[1]~[11]のいずれかに記載の樹脂組成物を含む成形体。
[13]
前記[12]に記載の成形体を含む光学部品。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、高温高湿環境下における透明性の低下が抑制された成形体および光学部品を得ることが可能な樹脂組成物、ならびに、高温高湿環境下における透明性の低下が抑制された成形体および光学部品を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施形態に基づいて説明する。なお、本実施形態では、数値範囲を示す「A~B」は特に断りがなければ、A以上B以下を示す。
【0010】
[樹脂組成物]
本実施形態の樹脂組成物は、スチレン系芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック共重合体の不飽和基を水素化して得られる共重合体(A)と、脂肪酸エステル化合物(B)と、を含む樹脂組成物である。
(【0011】以降は省略されています)

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