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公開番号2024115201
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-26
出願番号2023020764
出願日2023-02-14
発明の名称閉塞部材、貫通孔の閉塞構造、及び貫通孔の閉塞方法
出願人未来工業株式会社
代理人個人,個人
主分類A62C 3/16 20060101AFI20240819BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】隙間の形成を抑制できるとともに、見栄えの低下を抑制できる閉塞部材、貫通孔の閉塞構造、及び貫通孔の閉塞方法を提供すること。
【解決手段】貫通孔Waの閉塞構造を形成する閉塞部材30は、当該閉塞部材30の板厚方向の一端から他端に向けて切り込まれている複数のスリット35を備える。複数のスリット35は、第1交差方向F1に延びる複数の第1スリット351と、第2交差方向F2に延びる複数の第2スリット352と、を含む。閉塞部材30は、板厚方向の他端側に長板状の基材を備えるとともに、基材から突出する複数の突出部42を備える。複数の突出部42の各々は、第1スリット351と第2スリット352に囲まれて形成された棒状である。複数の突出部42の各々は、個別に三次元方向に変形可能であるとともに、手により切断可能である。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
建物壁に設けられた貫通孔の内面と、前記貫通孔に挿通された貫通部材の外面との間の空隙に収容されて前記空隙を閉塞する閉塞部材であって、
前記閉塞部材は圧縮変形可能な板状であり、
前記閉塞部材は、当該閉塞部材の板厚方向の一端から他端に向けて切り込まれている複数のスリットを備え、
前記閉塞部材は、前記板厚方向の他端側に板状の基材を備えるとともに、前記基材から突出する複数の突出部を備え、
前記複数の突出部の各々は、複数の前記スリットに囲まれて形成された棒状であり、
前記複数の突出部の各々は、個別に三次元方向に変形可能であるとともに、手により切断可能であることを特徴とする閉塞部材。
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】
前記複数の突出部の各々は、前記板厚方向に同じ断面形状が連続しており、
前記閉塞部材は、前記板厚方向に見て長四角形状であり、前記基材は、当該基材の長手方向の両端に位置する第1端縁と、前記長手方向及び前記板厚方向に直交する第2方向の両端に位置する第2端縁と、を備え、
前記基材の前記第1端縁に沿って並ぶ前記突出部、及び前記第2端縁に沿って並ぶ前記突出部の各々は、断面形状の異なる2種類の突出部を含む請求項1に記載の閉塞部材。
【請求項3】
前記複数の突出部は、前記基材の前記第1端縁に沿って並ぶ前記突出部、及び前記第2端縁に沿って並ぶ前記突出部の各々と異なる断面形状の突出部をさらに備える請求項2に記載の閉塞部材。
【請求項4】
建物壁に設けられた貫通孔の内面と、前記貫通孔に挿通された貫通部材の外面との間の空隙に収容されて前記空隙を閉塞する閉塞部材であって、
前記閉塞部材は圧縮変形可能な板状であり、
前記閉塞部材は、当該閉塞部材の板厚方向の一端から他端に向けて切り込まれている複数のスリットを備え、
前記閉塞部材を前記板厚方向に見て、前記閉塞部材は、四角形状であるとともに、前記複数のスリットは、前記四角形の四つの辺のうちの一つの辺に対して斜めに交差し、かつ当該一つの辺と異なる他の辺に到達するまで直線状に延びる複数の第1スリットと、前記複数の第1スリットの各々と異なる角度で前記一つの辺に対して斜めに交差し、かつ当該一つの辺と異なる他の辺に到達するまで直線状に延びる複数の第2スリットと、を含み、
前記閉塞部材は、前記板厚方向の他端側に四角板状の基材を備えるとともに、前記基材から突出する複数の突出部を備え、
前記複数の突出部の各々は、前記第1スリットと前記第2スリットに囲まれた部分に形成された棒状であり、
前記複数の突出部の各々は、個別に三次元方向に変形可能であるとともに、手により切断可能であることを特徴とする閉塞部材。
【請求項5】
建物壁に設けられた貫通孔の内面と、前記貫通孔に挿通された貫通部材の外面との間の空隙に収容されて前記空隙を閉塞する閉塞部材であって、
前記閉塞部材は圧縮変形可能な板状であり、
前記閉塞部材の板厚方向の両端のうちの一端には、前記板厚方向の他端側の基材から前記板厚方向に突出する複数の突出部の先端面が同一面上に配置されており、
前記複数の突出部の各々は、前記先端面側を自由端としているとともに、多角柱状であり、
前記複数の突出部の各々は、個別に三次元方向に変形可能であることを特徴とする閉塞部材。
【請求項6】
前記複数の突出部の各々における前記板厚方向への長さは、前記基材における前記板厚方向への長さ以上であり、かつ前記突出部の前記先端面を形成するいずれの辺の長さよりも長い請求項5に記載の閉塞部材。
【請求項7】
建物壁に設けられた貫通孔の内面と、前記貫通孔に挿通された貫通部材の外面との間の空隙に、熱膨張性能を有する閉塞部材が収容されて前記空隙が閉塞された貫通孔の閉塞構造であって、
前記閉塞部材は圧縮変形可能な板状であり、
前記閉塞部材は、当該閉塞部材の板厚方向の一端から他端に向けて切り込まれている複数のスリットを備え、
前記閉塞部材は、前記板厚方向の他端側に板状の基材を備えるとともに、前記基材から突出する複数の突出部を備え、
前記複数の突出部の各々は、複数の前記スリットに囲まれて形成された棒状であり、かつ個別に三次元方向に変形可能であり、
前記突出部の前記板厚方向への長さは、前記建物壁としての防火区画壁に形成された前記貫通孔に必要長として定められる壁表からの耐火材の必要充填長さよりも長く、
前記貫通部材の外面に接触する前記複数の突出部の各々は、前記貫通部材の外面への接触に伴って変形しており、
前記複数の突出部のうちの一部は切断されるとともに、当該切断によって形成された閉塞補助部材は、変形している前記突出部同士の間に形成された空隙に充填された状態で前記貫通孔に挿入されていることを特徴とする貫通孔の閉塞構造。
【請求項8】
前記閉塞部材は、熱により膨張する熱膨張性能を有する請求項7に記載の貫通孔の閉塞構造。
【請求項9】
建物壁に設けられた貫通孔の内面と、前記貫通孔に挿通された貫通部材の外面との間の空隙に、熱膨張性能を有する閉塞部材が収容されて前記空隙が閉塞された貫通孔の閉塞構造であって、
前記閉塞部材は圧縮変形可能な板状であり、
前記閉塞部材は、当該閉塞部材の板厚方向の一端から他端に向けて切り込まれている複数のスリットを備え、
前記閉塞部材は、前記板厚方向の他端側に板状の基材を備えるとともに、前記基材から突出する複数の突出部を備え、
前記複数の突出部の各々は、複数の前記スリットに囲まれて形成された棒状であり、かつ個別に三次元方向に変形可能であり、
前記貫通部材の外面に接触する前記複数の突出部の各々は、前記貫通部材の外面への接触に伴って変形しており、
変形した前記突出部のうち、前記貫通孔から壁表側に臨む突出部は、前記貫通部材の外面に沿って先端側が切断されていることを特徴とする貫通孔の閉塞構造。
【請求項10】
建物壁に設けられた貫通孔の内面と、前記貫通孔に挿通された貫通部材の外面との間の空隙に、閉塞部材を収容して前記空隙を閉塞する貫通孔の閉塞方法であって、
前記閉塞部材は圧縮変形可能な板状であり、
前記閉塞部材は、当該閉塞部材の板厚方向の一端から他端に向けて切り込まれている複数のスリットを備え、
前記閉塞部材は、前記板厚方向の他端側に板状の基材を備えるとともに、前記基材から突出する複数の突出部を備え、
前記複数の突出部の各々は、複数の前記スリットに囲まれて形成された棒状であり、
前記閉塞部材を前記空隙に収容することで、前記貫通部材の外面に接触する複数の前記突出部の各々を前記貫通部材の外面への接触に伴って変形させ、
変形した前記突出部のうち、前記建物壁の前記貫通孔から壁表側に突出した突出部を前記貫通孔内に向けて押し込むことを特徴とする貫通孔の閉塞方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、閉塞部材、貫通孔の閉塞構造、及び貫通孔の閉塞方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
建物壁としての防火区画壁には、長尺の貫通部材を貫通させるための貫通孔が形成されている。防火区画壁の貫通孔の画定面と、貫通部材の外面と、の間には、閉塞部材が収容されている。閉塞部材は、貫通孔の画定面と、貫通部材の外面と、の間を閉塞する。
【0003】
例えば、特許文献1には、閉塞部材及び貫通孔の閉塞構造が開示されている。特許文献1に開示の閉塞部材は、圧縮変形可能な複数のブロック部を備える。複数のブロック部は、閉塞部材の一方向に並んでいる。全てのブロック部は、当該ブロック部の厚さ方向の一端側で繋がっている。
【0004】
また、特許文献1に開示の閉塞部材は、複数のスリットを備える。複数のスリットの各々は、閉塞部材の一方向に隣り合うブロック部の側面同士の間に形成されている。閉塞部材の一方向に並ぶブロック部の各々は、独立して圧縮変形可能である。スリットを区画するブロック部の側面は、湾曲面である。
【0005】
特許文献1に開示の貫通孔の閉塞構造において、貫通部材に対する閉塞部材の圧接により、ブロック部が圧縮変形する。閉塞部材の一方向に隣り合うブロック部同士の間でスリットが広がると、ブロック部同士の間に隙間ができる。しかし、隙間の奥行方向の先には非連通面が位置しているため、隙間が、防火区画壁の厚さ方向に沿って一直線状に延びることはない。その結果、防火区画壁の一方の壁表側から他方の壁表側が視認できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-42847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
貫通部材には、太さの異なる配線や配管を複数本纏めた形態のものなどがある。つまり、貫通部材には、外形の複雑なものがある。特許文献1に開示の閉塞部材では、貫通部材の外面に追従しにくい場合がある。このため、特許文献1に開示の閉塞部材を用いた閉塞構造では、ブロック部の変形によってブロック部同士の間に隙間が形成されてしまうとともに、変形したブロック部が防火区画壁の壁表側に飛び出してしまって見栄えが低下する虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記問題点を解決するための閉塞部材は、建物壁に設けられた貫通孔の内面と、前記貫通孔に挿通された貫通部材の外面との間の空隙に収容されて前記空隙を閉塞する閉塞部材であって、前記閉塞部材は圧縮変形可能な板状であり、前記閉塞部材は、当該閉塞部材の板厚方向の一端から他端に向けて切り込まれている複数のスリットを備え、前記閉塞部材は、前記板厚方向の他端側に板状の基材を備えるとともに、前記基材から突出する複数の突出部を備え、前記複数の突出部の各々は、複数の前記スリットに囲まれて形成された棒状であり、前記複数の突出部の各々は、個別に三次元方向に変形可能であるとともに、手により切断可能であることを要旨とする。
【0009】
閉塞部材について、前記複数の突出部の各々は、前記板厚方向に同じ断面形状が連続しており、前記閉塞部材は、前記板厚方向に見て長四角形状であり、前記基材は、当該基材の長手方向の両端に位置する第1端縁と、前記長手方向及び前記板厚方向に直交する第2方向の両端に位置する第2端縁と、を備え、前記基材の前記第1端縁に沿って並ぶ前記突出部、及び前記第2端縁に沿って並ぶ前記突出部の各々は、断面形状の異なる2種類の突出部を含んでいてもよい。
【0010】
閉塞部材について、前記複数の突出部は、前記基材の前記第1端縁に沿って並ぶ前記突出部、及び前記第2端縁に沿って並ぶ前記突出部の各々と異なる断面形状の突出部をさらに備えていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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