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公開番号2023160375
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-02
出願番号2022070708
出願日2022-04-22
発明の名称防災用車両
出願人帝国繊維株式会社
代理人個人
主分類A62C 27/00 20060101AFI20231026BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】救助活動用のウインチ装置と消火活動用の消防ポンプの両方を備えつつ、消火活動や救助活動に必要な多数の装備品を収納可能な防災用車両を提供する。
【解決手段】左右一対のシャシフレーム5上に設けられる左右一対のサブフレーム8と、サブフレーム8上に設けられる装備品収納用の収納庫4と、車両前部の走行用エンジン6の動力を取り出すPTO軸9に連結されて走行用エンジン6により駆動される消防ポンプ30と、ワイヤ25の送り出しと巻き取りを行うウインチ装置20と、を備え、消防ポンプ30およびウインチ装置20は、後輪1bよりも後方において収納庫4の底壁よりも下方に位置するようにサブフレーム8に対して取り付けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
左右一対のシャシフレーム上に設けられる左右一対のサブフレームと、前記サブフレーム上に設けられる装備品収納用の収納庫と、車両前部の走行用エンジンの動力を取り出すPTO軸に連結されて前記走行用エンジンにより駆動される消防ポンプと、ワイヤの送り出しと巻き取りを行うウインチ装置と、を備え、
前記消防ポンプおよび前記ウインチ装置は、車両後輪よりも後方において前記収納庫の底壁よりも下方に位置するように前記サブフレームに対して取り付けられている、ことを特徴とする防災用車両。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記ウインチ装置は、連結ユニットを介して前記サブフレームに取り付けられており、
前記連結ユニットは、左右一対の前記サブフレーム同士を連結する左右連結部材と、前記左右連結部材から下方に延びるとともに下端部に前記ウインチ装置の部品が取り付けられる下方延長部材と、を有し、
前記下方延長部材は、前記左右連結部材の長手方向に所定の間隔をあけて複数設けられ、
前記消防ポンプは、車両後方に向かって開口する吸水口および/または吐水口を有して前記ウインチ装置よりも車両後方に配置され、
前記PTO軸が、複数の前記下方延長部材の間を通るように構成された、ことを特徴とする請求項1に記載の防災用車両。
【請求項3】
前記PTO軸は、3個以上の自在継手部と、隣り合う前記自在継手部同士を連結する2個以上の中間軸部と、を有し、
複数の前記中間軸部のうち所定の前記中間軸部は、軸受部によって回転自在に支持され、前記軸受部は、両端部が左右の前記サブフレームに支持される軸受支持部材に取り付けられている、請求項1または2に記載の防災用車両。
【請求項4】
前記軸受部は、前記軸受支持部材の上側に取り付けられ、
前記ウインチ装置の前記ワイヤは、車両前部に設けられた車外引出口に向かって車両前方に延びるように設けられるとともに、前記軸受支持部材の下方を通るように構成されている、請求項3に記載の防災用車両。
【請求項5】
前記PTO軸の前端は、前記走行用エンジンの後部に連設されたクラッチ・トランスミッション部の動力取出口に接続されており、
前記PTO軸の後端は、車両左右方向の中心に対して一方側にオフセットされた前記消防ポンプのPTO軸接続部に接続されており、
前記ワイヤは、車両左右方向の中心に対して他方側にオフセットされた前記ウインチ装置のワイヤ供給口から車両前方へ延びるように構成されており、
前記ワイヤは、前記PTO軸と平面視重ならないように、滑車部を利用してガイドされて車外へ引き出されるように構成されている、請求項1~4のいずれか1項に記載の防災用車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、救助活動や消火活動を行うために、装備品収納用の収納庫とウインチ装置と消防ポンプとを備えた防災用車両に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、火災や災害時における防災用車両として、救助活動を行うために様々な機材や工具を搭載した救助工作車や、消防ポンプを搭載した消防ポンプ車がある。(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。特に、ウインチ装置および消防ポンプを備え、救助活動と消火活動を同時に行うことが可能な防災用車両の提供が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-345927号公報
特開平10-100796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような防災用車両は、救助活動と消火活動を同時に行うために多数の装備品を搭載する必要があり、それには全ての装備品を収納するスペースを確保する必要がある。しかしながら、従来の消防ポンプ車において、搭載された消防ポンプはシャシの上部に配置されているものが多く、新たに救助活動に必要な救助器具を収納するスペースを確保することが困難である。一方、従来の救助工作車は、救助活動に必要な多数の装備品が収納された収納庫を有しているが、収納庫内に消防ポンプや消防ホース等を搭載するスペースを追加で確保することは難しい。また、多数の装備品が収納された収納庫と消防ポンプに加えてさらにウインチ装置を搭載することになると、よりスペースの確保が難しくなる。
【0005】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、救助活動用のウインチ装置と消火活動用の消防ポンプの両方を備えつつ、消火活動や救助活動に必要な多数の装備品を収納可能な防災用車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。すなわち、第1の発明は、左右一対のシャシフレーム上に設けられる左右一対のサブフレームと、前記サブフレーム上に設けられる装備品収納用の収納庫と、車両前部の走行用エンジンの動力を取り出すPTO軸に連結されて前記走行用エンジンにより駆動される消防ポンプと、ワイヤの送り出しと巻き取りを行うウインチ装置と、を備え、前記消防ポンプおよび前記ウインチ装置は、車両後輪よりも後方において前記収納庫の底壁よりも下方に位置するように前記サブフレームに対して取り付けられていることを特徴とする。
【0007】
第1の発明によれば、装備品収納用の収納庫がサブフレーム上に設けられ、消防ポンプおよび前記ウインチ装置は、車両後輪よりも後方において前記収納庫の底壁よりも下方に位置するように前記サブフレームに対して取り付けられているので、サブフレームよりも上側の部分には、消火活動および救助活動に必要な装備品を多数収納することができる。また、ウインチ装置および消防ポンプは、シャシが通常有しているドライブシャフト、リヤサスペンション装置、リヤアクスルハウジング等の走行関連機器と干渉することのないように、車両後輪よりも後方に設けられている。そして、ウインチ装置および消防ポンプは、収納庫の底壁よりも下方に位置しているので、消火活動および救助活動のための装備品に干渉することもない。したがって、救助活動用のウインチ装置と消火活動用の消防ポンプの両方を備えつつ、消火活動や救助活動に必要な多数の装備品を収納可能な防災用車両を提供することができる。
【0008】
第2の発明では、第1の発明において、前記ウインチ装置は、連結ユニットを介して前記サブフレームに取り付けられており、前記連結ユニットは、左右一対の前記サブフレーム同士を連結する左右連結部材と、前記左右連結部材から下方に延びるとともに下端部に前記ウインチ装置の部品が取り付けられる下方延長部材と、を有し、前記下方延長部材は、前記左右連結部材の長手方向に所定の間隔をあけて複数設けられ、前記消防ポンプは、車両後方に向かって開口する吸水口および/または吐水口を有して前記ウインチ装置よりも車両後方に配置され、前記PTO軸が、複数の前記下方延長部材の間を通るように構成されたことを特徴とする。
【0009】
第2の発明によれば、消防ポンプは、車両後方に向かって開口する吸水口および/または吐水口を有しているので、車両の後部から吸水または吐水を行うことができる。また、消防ポンプを車両の中央部に配置した場合に比べて消防ポンプからの配管を短くかつ簡易に構成することができるので、装備品を収納するスペースを増やすことができる。また、車両前部の走行用エンジンの動力取出口と車両後輪よりも後方の消防ポンプとを連結するPTO軸について、ウインチ装置の部品が取り付けられる複数の下方延長部材の間を通るように構成されていることにより、ウインチ装置および連結ユニットを避けるようにPTO軸をレイアウトする場合と比較して、PTO軸全体の長さを短くすることができ、省スペースにできる。
【0010】
第3の発明では、第1または第2の発明において、前記PTO軸は、3個以上の自在継手部と、隣り合う前記自在継手部同士を連結する2個以上の中間軸部と、を有し、複数の前記中間軸部のうち所定の前記中間軸部は、軸受部によって回転自在に支持され、前記軸受部は、両端部が左右の前記サブフレームに支持される軸受支持部材に取り付けられていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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