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公開番号2023168055
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-24
出願番号2022079681
出願日2022-05-13
発明の名称エネルギー吸収ランヤード
出願人個人
代理人個人
主分類A62B 35/04 20060101AFI20231116BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】安全性能を満たしつつ、使いやすさや見た目がさらに向上したエネルギー吸収ランヤードを提供する。
【解決手段】エネルギー吸収ランヤードは、筒状に織られた筒綱部と、筒綱部の内側に収容された状態で設けられた芯綱部と、を有する。筒綱部は、その経糸の一部に、負荷が掛かったときに伸張してエネルギーを吸収するエネルギー吸収用高伸度経糸を含む。芯綱部は、最終破断強力が15kN以上となる綱であり、その長さが少なくとも筒綱部の衝撃吸収後長さLTeよりも長い長さLCを有する。芯綱部の始端と筒綱部の始端とは固定され、芯綱部の末端と筒綱部の末端とは固定され、芯綱部は、折り畳まれた状態で筒綱部の内側に収容されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
筒状に織られた筒綱部と、
前記筒綱部とは別体として織られたものであって、前記筒綱部の内側に収容された状態で設けられた芯綱部と、を有し、
前記筒綱部は、その経糸の一部に、負荷が掛かったときに伸張してエネルギーを吸収するエネルギー吸収用高伸度経糸を含み、
前記筒綱部に衝撃が掛かったとき、前記筒綱部は、無負荷状態のときの長さLTsから徐々にエネルギーを吸収しながら徐々に伸びて衝撃吸収後長さLTeまで伸びるものであって、
前記芯綱部は、最終破断強力が15kN以上となる綱であり、その長さが少なくとも前記筒綱部の衝撃吸収後長さLTeよりも長い長さLCを有し、
前記芯綱部の始端と前記筒綱部の始端とは固定され、前記芯綱部の末端と前記筒綱部の末端とは固定され、前記芯綱部は、折り畳まれた状態で前記筒綱部の内側に収容されている
ことを特徴とするエネルギー吸収ランヤード。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
請求項1に記載のエネルギー吸収ランヤードにおいて、
さらに、前記筒綱部の内側に、自然長が前記筒綱部の無負荷状態のときの長さLTsよりも短い伸縮性のひも部材を設け、
前記筒綱部の始端と前記伸縮性ひも部材の始端とを固定し、前記筒綱部の末端と前記伸縮性ひも部材の末端とを固定し、無負荷状態のときの前記筒綱部が蛇腹状になって長さが縮んでいる
ことを特徴とするエネルギー吸収ランヤード。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば高所作業者の命綱として使用されるランヤードに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
高所作業者の安全の図るため命綱が必要である。
命綱としては、落下時に人体に急激に大きな力(衝撃)が掛からないように落下エネルギーを徐々に吸収するエネルギー吸収(ショックアブソーバー)の機能と、最終的に体を支える最終強力を担う強力な綱としての機能と、が求められる。
このようなランヤードとしては、伸度や破断強度が異なる複数種の糸を経糸に併用することで上記二つの機能を併せ持つものが知られている。
また、別体として作られたショックアブソーバーをランヤードに取り付けて、エネルギー吸収するランヤードとすることもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭49-11428号公報
特開昭50-4725号公報
特開2003-275333号公報
特開2010-168687号公報
特開平7-246909号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ランヤードの新しい規格(例えばJIS)では、規定の荷重が上がり、100kg以上(100kgや130kg)の荷重を支えなければならない。また、体に掛かる衝撃は、瞬間の最大衝撃荷重ではなく、平均の衝撃荷重であらわすようになった。
しかし、一つのベルトに最終強力を担う糸とエネルギー吸収を担う糸(伸張糸や寸断糸)とを共存して織り込むような構成では上記の規格を満たすことがもはや難しくなっている。
エネルギー吸収を担う部分と最終強力を担う部分とを別体として作成した後に二つを合わせてエネルギー吸収ランヤードとするものもあるが、径が太い、重い、といった問題があり、作業者の作業の妨げにもなっていた。
新しい規格に合致するように安全性能を満たしつつ、使いやすさや見た目がさらに向上したエネルギー吸収ランヤードが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のエネルギー吸収ランヤードは、
筒状に織られた筒綱部と、
前記筒綱部とは別体として織られたものであって、前記筒綱部の内側に収容された状態で設けられた芯綱部と、を有し、
前記筒綱部は、その経糸の一部に、負荷が掛かったときに伸張してエネルギーを吸収するエネルギー吸収用高伸度経糸を含み、
前記筒綱部に衝撃が掛かったとき、前記筒綱部は、無負荷状態のときの長さLTsから徐々にエネルギーを吸収しながら徐々に伸びて衝撃吸収後長さLTeまで伸びるものであって、
前記芯綱部は、最終破断強力が15kN以上となる綱であり、その長さが少なくとも前記筒綱部の衝撃吸収後長さLTeよりも長い長さLCを有し、
前記芯綱部の始端と前記筒綱部の始端とは固定され、前記芯綱部の末端と前記筒綱部の末端とは固定され、前記芯綱部は、折り畳まれた状態で前記筒綱部の内側に収容されている
ことを特徴とする。
【0006】
本発明の一実施形態では、
さらに、前記筒綱部の内側に、自然長が前記筒綱部の無負荷状態のときの長さLTsよりも短い伸縮性のひも部材を設け、
前記筒綱部の始端と前記伸縮性ひも部材の始端とを固定し、前記筒綱部の末端と前記伸縮性ひも部材の末端とを固定し、無負荷状態のときの前記筒綱部が蛇腹状になって長さが縮んでいる
ことが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明に係るエネルギー吸収ランヤードの第一実施形態を示す図である。
綱部を説明するための断面図である。
筒綱部を長さ方向に対して垂直な方向で切断したときの断面模式図である。
長さ方向に沿う方向で筒綱部を切断したときの断面模式図である。
綱の強力の計算例を示す図である。
実験例1、2の試験結果を示す図である。
実験例1の落下試験時の衝撃荷重の時間推移グラフを示す図である。
対比例として、従来のランヤードの落下荷重試験の結果を示す図である。
第二実施形態を例示する図である。
変形例として、別体のエネルギー吸収部(ショックアブソーバー部)が付設されたエネルギー吸収ランヤードを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第一実施形態)
本発明の実施形態を図示するとともに図中の各要素に付した符号を参照して説明する。
図1は、本発明に係るエネルギー吸収ランヤード100(以下では単にランヤード100と称する)の第一実施形態を示す図である。
ランヤード100は、端に設けられた固定具110と、綱部120と、を備える。
【0009】
一方の固定具110は高所作業所に固定され、他方の固定具110は高所作業者の体に固定される。
【0010】
綱部120は、高所作業者が落下等した際に、所定値以上の衝撃が高所作業者に掛からないように徐々にエネルギーを吸収しつつ、最終的に高所作業者を吊下げた状態で保持する命綱である。
図2は、綱部120を説明するための断面図である。
綱部120は、筒綱部200と、芯綱部300と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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