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公開番号2023105874
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-08-01
出願番号2022006869
出願日2022-01-20
発明の名称収納装置
出願人ニッタン株式会社
代理人
主分類A62C 13/78 20060101AFI20230725BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】投てき型消火具の存在を認識させることができるとともに消火行為を優先すべきか避難を優先すべきかの判断を促す収納装置を提供する。
【解決手段】音声出力手段を有し、投てき型消火具を収納保持する収納装置であって、その筐体について少なくとも一の側面と当該一の側面と対向する位置にある他の側面のそれぞれ前方にて発生した炎を検出する炎検出手段と、避難者を誘導するための複数の音声情報および予め設定入力された収納装置からみた避難口方向を記憶する記憶手段と、複数の音声情報から音声出力手段が出力する音声情報を選択する音声選択手段と、を備え、音声選択手段は、炎を検出した炎検出手段の前方向と避難口方向との比較結果に応じて異なる音声を選択するように構成した。

【選択図】図1



特許請求の範囲【請求項1】
音声出力手段を有し、投てき型消火具を収納保持する収納装置であって、
前記収納装置の筐体について少なくとも一の側面と当該一の側面と対向する位置にある他の側面のそれぞれ前方にて発生した炎を検出する炎検出手段と、
避難者を誘導するための複数の音声情報および予め設定入力された前記収納装置からみた避難口方向を記憶する記憶手段と、
前記複数の音声情報から前記音声出力手段が出力する音声情報を選択する音声選択手段と、
を備え、
前記音声選択手段は、炎を検出した前記炎検出手段の前方向と前記避難口方向との比較結果に応じて異なる音声を選択する
ことを特徴とした収納装置。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記音声選択手段は、炎を検出した前記炎検出手段の前方向と前記避難口方向とが略一致すると前記投てき型消火具の使用を促す第1の音声情報を選択し、前記前方方向と前記避難口方向とが略一致しないと前記避難者へ避難移動を促す第2の音声情報を選択することを特徴とした請求項1に記載の収納装置。
【請求項3】
前記第1の音声情報は、前記避難口方向へ向けて前記投てき型消火具の投てきを促す音声情報を含むことを特徴とした請求項2に記載の収納装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、投てき型消火具を収納保持可能な収納装置に関し、音声出力手段を備え、火災発生時に避難者を避難口へ音声案内により誘導することに利用して有効な技術に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
建物の内部には従来型の消火器のほかに、火災発生時の初期段階において簡便に火勢を弱めることが可能な投てき型の消火具が設置されることがある。投てき型消火具の多くは球形であり内部に消火剤を保持し、火災の発生を認識した者は当該消火具を収納装置(ホルダ)から取り出して火元を目がけて投げつける。すると消火具は火元付近で破裂するため、内部の消火剤が四散することで火勢が弱まり、場合に依ってはそのまま鎮火して全焼につながることを避けることができる。
【0003】
このような投てき型消火具を効果的に使用するためには、消火を試みる者が速やかにその消火具の存在とその設置位置を認識可能であり、直ちに使用できるようにしておく必要がある。
上記のような機能を有する消火具とそれに付随する器具に関する考案としては、例えば特許文献1や特許文献2に記載されているものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開平7-13084号公報
実用新案登録第3096538号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のシステムによれば、火災発生時に消火器の位置を速やかに認識できるので初期消火につなげやすい。また特許文献2に記載の消火具の収納ケースを用いれば投てき型消火具を簡単に取り出せるので同じく初期消火につなげやすい。
よって特許文献1と特許文献2に記載の考案により、その建物に居合わせた者は火勢を弱めつつ、火災報知システムが発するアナウンスや、建物の管理者の口頭による指示に従い避難口に向かって建物から退出し、逃げ遅れて命を落とすことを避けられる。
【0006】
ここで火災発生原因が放火であり、それが避難口付近に撒かれた引火しやすい燃料に着火されたことである場合には避難口付近が最も火勢が強く、そのまま火元を横断して避難口に到達しようとするのは危険であるため、避難者は咄嗟に避難口とは反対側に移動しようとする。
しかし避難口が1つしかない建物の構造であると、避難不能となりかねないので火元を通らざるを得ない場合があるが、火勢を弱めさせて避難経路を確保するため消火具を使うべきか、または火元の位置に依っては火元を通らずとも避難可能かの判断は、気が動転した避難者には難しいという課題があった。
【0007】
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、避難者が投てき型消火具の使用により避難経路を確保可能となるための音声または消火活動は不要で直ちに非難すべき旨を伝える音声を選択的に出力する投てき型消火具の収納装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、音声出力手段を有し、投てき型消火具を収納保持する収納装置であって、収納装置の筐体について少なくとも一の側面と当該一の側面と対向する位置にある他の側面のそれぞれ前方にて発生した炎を検出する炎検出手段と、避難者を誘導するための複数の音声情報および予め設定入力された収納装置からみた避難口方向を記憶する記憶手段と、複数の音声情報から音声出力手段が出力する音声情報を選択する音声選択手段と、を備え、音声選択手段は、炎を検出した炎検出手段の前方向と避難口方向との比較結果に応じて異なる音声を選択することが可能であるように構成したものである。
【0009】
上記構成によれば、収納装置と避難口との位置関係に応じて異なる音声情報が選択されて出力されるため、避難者は音声情報に従ってより安全な手段を採用しつつ避難することができる。
【0010】
ここで望ましくは、音声選択手段は、炎を検出した炎検出手段の前方向と避難口方向とが略一致すると投てき型消火具の使用を促す第1の音声情報を選択し、前方方向と避難口方向とが略一致しないと避難者へ避難移動を促す第2の音声情報を選択するように構成する。
かかる構成によれば、避難口方向に火元がある場合には消火ボールを使用し火勢を弱めて避難路を確保して、避難口方向と反対方向に火元がある場合には避難路の確保よりも自らの避難を優先することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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