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公開番号2024134646
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023044944
出願日2023-03-22
発明の名称固定体装置
出願人未来工業株式会社
代理人個人
主分類H02G 3/02 20060101AFI20240927BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】
ダクト等の被固定体に固定体を固定するに際して、周辺の障害物の存否又は作業者の趣向により、二つの固定方法からいずれかを選択して、固定可能とする。
【解決手段】
被固定体であるライティングダクトRに取着される固定体F1 を、当該ライティングダクトRに直接に固定される固定基台Vと、当該固定基台Vに組付け可能な固定体本体である配線ボックスBとに分割することで、当該配線ボックスBを固定基台Vと一体にした状態で前記ライティングダクトRに固定する第1固定方法と、当該ライティングダクトRに固定基台Vを固定した後に、当該固定基台Vに配線ボックスBを組み付ける第2固定方法とを選択可能にする。
【選択図】 図5
特許請求の範囲【請求項1】
対向配置された各対向先端部の間に溝部が形成された一対の対向板部を有する被固定体に、当該溝部を利用して直接に係合固定される固定基台と、当該固定基台に一体に組み付けられて、前記被固定体の溝部が存在する表面側に固定される固定体本体と、から成る固定体装置であって、
前記固定基台は、
前記固定体本体が組み付けられる被組付け部と、前記被固定体の溝部に挿入配置される軸部と、当該軸部における前記被組付け部と反対の先端側に形成されて、前記被固定体の一対の対向板部の裏面側に挿入状態で係合される係合部とを備え、前記溝部に挿入配置された前記軸部を軸心とした当該固定基台の回動により、前記係合部が前記一対の対向板部に係合することで前記被固定体に単独で固定可能であり、
前記固定体本体は、前記被固定体に固定された前記固定基台に対して組付け可能な組付け部を備え、
前記固定体本体の組付け部は、前記固定基台と当該固定体本体とを組み付けた状態で、当該固定基台の軸部の軸心の仮想延長線上に位置し、
前記固定体本体は、前記被固定体に対して非固定状態及び固定状態の双方の状態で、互いの組付け部及び被組付け部を介して一体に組付け可能にすることで、
前記被固定体に対する前記固定体本体の固定は、予め当該固定体本体を一体に組み付けた前記固定基台を前記被固定体に固定する方法と、予め前記固定基台を前記被固定体に固定した後、当該固定基台に対して固定体本体を一体に組み付けて固定する方法との二つから選択可能であることを特徴とする固定体装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記被組付け部及び組付け部は、互いに螺着可能な雄ねじ部と雌ねじ部との組合せで構成され、その螺回動軸は、前記被固定体の溝部に対する前記固定基台の係合部の挿入方向に沿っていて、当該雄ねじ部と前記雌ねじ部との螺回動方向は、前記被固定体に対する前記固定基台の固定時における回動方向と一致していることを特徴とする請求項1に記載の固定体装置。
【請求項3】
前記固定体本体と前記固定基台とは、互いに係止して、当該固定体本体の組付け部の螺回動方向に前記固定体本体と前記固定基台とが相対回動するのを規制する回動規制部を備えていることを特徴とする請求項2に記載の固定体装置。
【請求項4】
前記固定体本体は、有底箱状をなし、前記固定基台には、前記固定体本体の周壁の貫通孔に対して外側から挿入して、当該固定体本体の内側に突出配置される前記雄ねじ部を有し、当該雄ねじ部は、前記固定体本体の内部においてナット体の前記雌ねじ部と螺合されることで、前記固定体本体と前記固定基台とが組付け可能であり、
前記固定基台の雄ねじ部の基端部には、前記固定体本体の底板外面との間に介在されて、前記固定体本体の回動に追従して前記固定基台が一体に回動するような摩擦抵抗を付与する滑止め部材が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の固定体装置。
【請求項5】
前記被固定体は、一対の前記対向板部を先端に有する一対の側板と、前記溝部と対向して前記一対の側板を繋ぐ底板とが、長手方向に連続する長尺状であり、
前記固定体本体の平面形状は、前記被固定体の外幅よりも広い部分を有する非円形であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の固定体装置。
【請求項6】
前記固定基台には、前記被固定体に固定配置された状態から、前記軸部を回動軸心とする逆方向への回動の抵抗となるように作用して、前記被固定体に当接する逆回動規制部を備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の固定体装置。
【請求項7】
前記逆回動規制部は、前記被固定体の溝部内に入り込ませる棒状体と、当該棒状体を取付けるために前記固定基台に設けられた取付け部と、から成り、
前記固定基台のみが前記被固定体に固定された状態においてのみ、当該棒状体を前記取付け部に対して着脱可能にしたことを特徴とする請求項6に記載の固定体装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被固定体の一対の対向板部の間の溝部を利用して、当該被固定体に固定体を固定するための固定体装置に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
スライドレール状の配線ダクトやライティングダクト(登録商標)等のダクトレールの長手方向に連続する溝部に吊下げ状態で固定されるものの一つとして、吊りフックが存在する(特許文献1)。ダクトレールに対して吊りフックを固定するには、当該吊りフックの上端に一体に設けられた長方形板状の係合板部を、前記ダクトレールの溝部に挿入した後に、吊りフックの全体を所定方向に回動させることで、前記係合板部を当該ダクトレールに係合させている。
【0003】
従って、吊りフックの最大幅がダクトレールの幅よりも小さい場合には、吊りフックは、壁等の周辺部材と干渉することなく回動させられるので問題はない。しかし、吊りフックの最大幅がダクトレールの幅よりも大きいために、吊りフックの回動時に周辺部材と干渉する場合には、ダクトレールに対する吊りフックの固定が不能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-162025号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ダクトレール等の被固定体に固定体を固定するに際して、周辺の障害物の存否又は作業者の趣向により、二つの固定方法からいずれかを選択して、固定可能とすることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための請求項1の発明は、
対向配置された各対向先端部の間に溝部が形成された一対の対向板部を有する被固定体に、当該溝部を利用して直接に係合固定される固定基台と、当該固定基台に一体に組み付けられて、前記被固定体の溝部が存在する表面側に固定される固定体本体と、から成る固定体装置であって、
前記固定基台は、
前記固定体本体が組み付けられる被組付け部と、前記被固定体の溝部に挿入配置される軸部と、当該軸部における前記被組付け部と反対の先端側に形成されて、前記被固定体の一対の対向板部の裏面側に挿入状態で係合される係合部とを備え、前記溝部に挿入配置された前記軸部を軸心とした当該固定基台の回動により、前記係合部が前記一対の対向板部に係合することで前記被固定体に単独で固定可能であり、
前記固定体本体は、前記被固定体に固定された前記固定基台に対して組付け可能な組付け部を備え、
前記固定体本体の組付け部は、前記固定基台と当該固定体本体とを組み付けた状態で、当該固定基台の軸部の軸心の仮想延長線上に位置し、
前記固定体本体は、前記被固定体に対して非固定状態及び固定状態の双方の状態で、互いの組付け部及び被組付け部を介して一体に組付け可能にすることで、
前記被固定体に対する前記固定体本体の固定は、予め当該固定体本体を一体に組み付けた前記固定基台を前記被固定体に固定する方法と、予め前記固定基台を前記被固定体に固定した後、当該固定基台に対して固定体本体を一体に組み付けて固定する方法との二つから選択可能であることを特徴としている。
【0007】
請求項1の発明によれば、被固定体に対して固定体本体を固定するには、以下の二つの固定方法から選択可能である。第1固定方法は、固定基台の被組付け部に対して固定体本体の組付け部を組み付けて、固定基台と固定体本体とが一体化された状態で、固定基台の係合部を被固定体の溝部に挿入して、固定基台と固定体本体とが一体化された状態で、全体を所定方向に回動させて、固定基台の係合部を被固定体の一対の対向板部の裏面側に配置させて係合させることで、被固定体に対して固定基台を介して固定体本体が固定される。第1固定方法は、固定体本体に固定基台が一体に組み付けられた状態で、一回の回動操作で、被固定体に対して固定体本体を固定できるので、固定体の固定作業の作業性が高められる。
【0008】
第2固定方法は、被固定体の溝部に固定基台の係合部を挿入した状態で、当該固定基台を所定方向に回動させて、被固定体に対して固定基台のみを単独で固定した後に、当該固定基台の被組付け部に対して固定体本体の組付け部を組み付けることで、被固定体に対して固定基台を介して固定体本体が固定される。第2固定方法によれば、固定体本体を回動させる必要がないので、周辺部材と干渉することなく、被固定体に対して固定体本体を取着できるのに加えて、固定体本体は、必要な配置姿勢にして、固定基台に組付け可能であるため、固定体本体の配置姿勢が確実に定められる。
【0009】
このように、請求項1の発明によれば、壁等の周辺部材との関係において、被固定体に対する固定体の二つの固定方法のいずれかを選択できるため、被固定体に対する固定体の固定作業の自由度が高まって、固定体本体が周辺部材と干渉することなく、被固定体に対して固定体を確実に固定できる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記被組付け部及び組付け部は、互いに螺着可能な雄ねじ部と雌ねじ部との組合せで構成され、その螺回動軸は、前記被固定体の溝部に対する前記固定基台の係合部の挿入方向に沿っていて、当該雄ねじ部と前記雌ねじ部との螺回動方向は、前記被固定体に対する前記固定基台の固定時における回動方向と一致していることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)

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