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公開番号2024113599
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-22
出願番号2023018710
出願日2023-02-09
発明の名称培地の性能評価方法および微生物特定方法
出願人マイクロバイオ株式会社
代理人個人
主分類C12Q 1/06 20060101AFI20240815BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】評価する培地を選ばず、直接的に培地を評価可能な培地の性能評価方法および微生物特定方法を提供する。
【解決手段】微生物を培地で培養し、培地を透過した光が微生物によるコロニーに当たって形成される影像を計数することにより、所定時間ごとに微生物によるコロニー数を計数し、計数したコロニー数の増加傾向に基づき培地の性能を評価する。計数したコロニー数を経時グラフ化して表示する。微生物を培地で培養し、培地を透過した光が微生物によるコロニーに当たって形成される影像を影像の濃度勾配に基づき立体形状で表示し、立体形状に基づきコロニーの微生物の種類を特定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
微生物を培地で培養し、所定時間ごとに前記微生物によるコロニー数を計数し、計数したコロニー数の増加傾向に基づき前記培地の性能を評価することを特徴とする培地の性能評価方法。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
計数した前記コロニー数を経時グラフ化して表示することを特徴とする請求項1記載の培地の性能評価方法。
【請求項3】
前記培地を透過した光が前記微生物によるコロニーに当たって形成される影像を計数することにより前記コロニー数を計数することを特徴とする請求項2記載の培地の性能評価方法。
【請求項4】
微生物を培地で培養し、前記培地を透過した光が前記微生物によるコロニーに当たって形成される影像を前記影像の濃度勾配に基づき立体形状で表示し、前記立体形状に基づき前記コロニーの微生物の種類を特定することを特徴とする微生物特定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、培地の性能評価方法および微生物特定方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
寒天培地の性能は、対象となる微生物細胞が成長してコロニーを形成する状態から判断される。したがって、性能を定量的に評価するためには、培地に蒔いた試験菌の各細胞の成長過程を計測することが基本となる。その方法論は大きく2通りある。第一は、多数の細胞をランダムに蒔いて、個々の成長過程を合算して統計的に評価する方法である。プレート内の培地を一つの均質な媒体と考える方法で、培地成分評価、あるいは逆に複数の試験菌が共存する場合に、それを識別する場合などに適した方法である。第二は、比較的少数の細胞を、一定の間隔で蒔いて、個々の成長過程の単一コロニーレベルで比較する方法で、プレート内の培地成分が必ずしも均質ではないことを想定した評価に適した方法である。プレート内の培地の均質性は、少数生菌の検出に使用する培地では極めて重要となる。いずれの方法でも、個々の細胞の成長過程を同時計測する装置が必要となる。
【0003】
例えば、従来の培地の性能評価方法として、バイオセンサを用い、被検試料液を2つの反応試薬層に供給して被検試料液と酵素を電子受容体の存在下で反応させる工程、および酵素反応に伴って還元された電子受容体を電気化学的に測定する工程を含み、被検試料液中のグルコースおよび乳酸をそれぞれ定量することにより、培養の進行に伴って、グルコースを飼料とし、乳酸が生産される培地を評価する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-344460号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、評価できる培地がグルコースを飼料とし、乳酸が生産される培地に限定されているという課題があった。また、特許文献1に記載の方法は、グルコースおよび乳酸の濃度から間接的に培地を評価する方法であって、微生物の生育にとって適した培地かどうかを直接的に評価する方法ではなかった。
【0006】
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、評価する培地を選ばず、直接的に培地を評価可能な培地の性能評価方法および微生物特定方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る培地の性能評価方法は、微生物を培地で培養し、所定時間ごとに前記微生物によるコロニー数を計数し、計数したコロニー数の増加傾向に基づき前記培地の性能を評価することを特徴とする。
本発明に係る培地の性能評価方法は、微生物を培地で培養し、計数したコロニー数の増加傾向に基づき培地の性能を評価するので、評価する培地を選ばず、微生物の生育にとって適した培地かどうか直接的に培地を評価することができる。
【0008】
本発明に係る培地の性能評価方法では、計数した前記コロニー数を経時グラフ化して表示することが好ましい。
この場合、グラフから培地の性能を視覚的かつ直感的に把握することができる。
本発明に係る培地の性能評価方法では、前記培地を透過した光が前記微生物によるコロニーに当たって形成される影像を計数することにより前記コロニー数を計数することが好ましい。
この場合、培地の表面だけでなく、内部のコロニーによる影像も計数することができるので、培地の性能をより正確に評価することができる。
本発明において、培地は寒天培地であることが好ましい。
【0009】
本発明に係る微生物特定方法は、微生物を培地で培養し、前記培地を透過した光が前記微生物によるコロニーに当たって形成される影像を前記影像の濃度勾配に基づき立体形状で表示し、前記立体形状に基づき前記コロニーの微生物の種類を特定することを特徴とする。
本発明に係る微生物特定方法では、微生物が種類ごとに特定の立体形状のコロニーを形成することから、コロニーによる影像をその濃度勾配に基づき立体形状で表示し、その立体形状に基づき微生物の種類を特定することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、評価する培地を選ばず、直接的に培地を評価可能な培地の性能評価方法および微生物特定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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