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公開番号
2024112390
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-21
出願番号
2023017360
出願日
2023-02-08
発明の名称
家畜舎用床とその利用方法
出願人
個人
,
個人
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A01K
1/00 20060101AFI20240814BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】家畜が餌場方向に寄ってきて前のめりになることにより前足に体重がかかっても、床面に孔などの損傷が生じずしかも透水性に優れた家畜舎用床を提供する。
【解決手段】止水層の上に、細長く設置された細長のコンクリート層の第1の層と、第1の層の長手方向の側面に隣接する細長の第2の層とがストライプ模様状に各層交互に複数設置されており、第2の層の上面は第1の層の上面より低くなっており、第2の層は透水性アスファルト舗装層と更にその上に透水性レジンモルタル加工層を施した層であり、餌場に隣接する床の第1の層であるコンクリート層の上面の幅が他の第1の層より幅が広く、前記他の第1の層の下部に、尿などの水分を流すための第1の層の幅方向に横切って開けられた孔又は筒状のパイプが各第1層において設けられており、第1と第2の層の下部は、隣接方向に傾斜勾配が付され、止水層上面も同様の傾斜勾配が付されている家畜舎の床。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
地盤上に施した止水層の上に、細長く設置された細長のコンクリート層からなる第1の層と、第1の層の長手方向の側面に隣接する細長の第2の層とがストライプ模様状に各層交互に複数設置されており、
第2の層の上面は第1の層の上面より低くなっており、第2の層は透水性アスファルト舗装層と更にその上に透水性レジンモルタル加工層を施した層であり、
餌場に隣接する床の層は第1の層であるコンクリート層からなるが、その上面から見た幅が他の第1の層より幅が広く、家畜がエサを食べに来るときに前足が餌場に隣接する床の第1の層の上に乗る幅を有するコンクリート層であり、餌場に隣接していないこれ以外の第1の層の各層の上面から見た幅は、餌場に隣接する床の第1の層の幅より狭く、前記第2の層の幅は、糞尿で汚れた敷料を回収するために使用する家畜用ホイールローダーのバケットの横幅より狭い透水性層からなり、
餌場に隣接する第1の層以外の第1の層の下部に、隣接する第2層から流れてくる尿などの水分を流すための第1の層の幅方向に横切って開けられた孔又は第1の層の幅方向に横切って設けられた筒状のパイプが各第1層において少なくとも1つ設けられており、
かつ、前記第1と第2の層の下部は、隣接方向に傾斜勾配が付され、また、前記止水層においても、前記第1の層と第2の層の下部を横切って透過してきた水分が集められるよう、前記止水層上面も同様の傾斜勾配が付され排水孔を設けて浄化槽に連絡する構造を有することを特徴とする家畜舎の床。
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【請求項2】
前記餌場に隣接する第1の層であるコンクリート層の上面から見た幅が60~80cmであり、餌場に隣接していない第1の層であるコンクリート層の各層の上面から見た幅は、それぞれ15~30cmであり、前記第2の層の各層の上面から見た幅が150~200cmである請求項1に記載の家畜舎の床。
【請求項3】
第2の層の上面は第1の層の上面より1~2cm低くなっていることを特徴とする請求項1に記載の家畜舎の床。
【請求項4】
第1の層の下部に、隣接する第2層から流れてくる尿などの水分を流すための第1の層の幅方向に横切って開けられた孔又は第1の層の幅方向に横切って設けられた筒状のパイプがこれらの各第1層において長さ6~10mに付き1個設けられている請求項1に記載の家畜舎の床。
【請求項5】
第1の層の上側長手方向の縁が、面取りされている請求項1に記載の家畜舎の床。
【請求項6】
前記請求項1~5のいずれか1項に記載の家畜舎の床の上に、敷料として、土壌1g中に休眠状態の発酵微生物菌を12億~20億菌体含有し、見かけ比重が0.40~0.43の低密度熟成土壌を用い、
前記敷料である低密度熟成土壌が糞で汚れ及び/または尿などで湿ってきた汚物含有低密度熟成土壌を家畜舎用ホイールローダーで回収し、密閉可能な発酵槽に装入するか、又は、前記ホイールローダーで回収した前記汚物含有低密度熟成土壌に紅色非硫黄型光合成細菌群を散布して前記発酵槽に装入する再生第一工程、
前記再生第一工程で装入された汚物含有低密度熟成土壌の入った発酵槽を密閉し、外気と遮断して空気を発酵槽下部から当該空気がほぼ均一に前記汚物含有低密度熟成土壌の層を通過するように循環させて、前記汚物含有低密度熟成土壌を発酵させ、該発酵に伴って前記汚物含有低密度熟成土壌層の上部に発生した発酵蒸気を空気と液体とに分離して液体を除去し、該分離された空気を前記発酵槽内に戻し、前記汚物含有低密度熟成土壌層を通して前記密閉発酵槽内を循環させるようにして、前記汚物含有低密度熟成土壌を発酵熟成させたのち、前記循環空気を冷却して循環させ、発酵を止め、休眠状態の発酵微生物菌を12億~20億菌体含有し、見かけ比重が0.40~0.43の低密度熟成土壌を再生する再生第二工程、
とを含む見かけ比重が0.40~0.43の低密度熟成土壌の再生方法により再生された休眠状態の発酵微生物菌を土壌1g中に12億~20億菌体含有し、見かけ比重が0.40~0.43の低密度熟成土壌を、前記請求項1~4のいずれか1項に記載の家畜舎の床の上に、敷料として用いることを特徴とする家畜舎の床の利用方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、家畜舎用の床及びその利用方法に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の家畜舎の床に敷かれる敷料は、例えば、藁、もみ殻、おが粉、干し草など家畜の糞や尿の水分を吸収する有機材料が使用されているが、汚れた敷料と糞尿は、日本においては家畜排せつ物法により、建造物である堆肥舎に搬入し堆積(野積みは禁止されている)され、その中に、自然界の有機物分解微生物(好気性菌、嫌気性菌、等々)を取り込んで、攪拌移動しながら発酵させて堆肥にすることが義務づけられている。
【0003】
前記堆積物の中心部では嫌気性菌によりゆっくり分解が進むが、好気性菌を取り込むために攪拌移動する作業が必要になる。この攪拌移動作業は重労働であり、およそ1~3日おきに堆肥完成までに120日ほど作業しなければならないし、製造した堆肥は、肥料として使用してもらわないと堆肥がたまることになるが、堆肥が売れないでたまるという問題もある。しかもかかる堆肥化のために長期間悪臭環境下での作業が必要になり、人手不足の主因にもなっている。このような糞尿で汚れた敷料は日本では、家畜排せつ物発生量として年間8千万トンと推計されている。かかる問題で畜産業は困難な問題に直面している。
【0004】
これらの問題を緩和するため本発明者は、先に、特許第7134533号(下記特許文献1)において、休眠状態の発酵微生物菌群を土壌1g中に12億~20億菌体含有し、見かけ比重が0.40~0.43の低密度熟成土壌を家畜舎の床の上に敷料として用いること、用いた敷料が家畜の糞尿で汚れた場合、当該敷料を回収し、再生処理することにより、再度、敷料として使用できること、当該家畜舎の床として、地盤上に施した止水層の上に、透水性アスファルト舗装層、更にその上に透水性レジンモルタル加工層を施した床材構成であって、前記止水層が、透水性レジンモルタル加工層と透水性アスファルト舗装層を透過してきた水分が集められるよう、傾斜勾配が付され、排水孔を設けて浄化槽に連絡する構造を有する家畜舎の床を提案し、かかる床材を用いた上で、上記敷料を使用することにより、透水性の良い、休眠状態の発酵微生物菌群を土壌1g中に12億~20億菌体含有する見かけ比重が0.40~0.43の低密度熟成土壌の透水性と畜舎の床の透水性とで、糞と尿の水分を分離して敷料が湿るのを遅らせることができ、家畜の居住環境として快適なものとし得るとともに、この床材構成では、水分透過性があるので糞尿で汚れた低密度熟成土壌の水分を少なく保つことができ、それ故、糞尿で汚れた低密度熟成土壌を、元のような休眠状態の発酵微生物菌群を土壌1g中に12億~20億菌体含有する見かけ比重が0.40~0.43の低密度熟成土壌に再生するのに、家畜舎の床材が透水性層を有さない場合のように糞や尿の水分がほとんど残った低密度熟成土壌に比べ、再生リサイクルするための発酵処理が阻害されずに短期間での再生リサイクルができることを提案した。
【0005】
具体的な上記敷料の再生方法として、敷料として休眠状態の発酵微生物菌群を土壌1g中に12億~20億菌体含有する見かけ比重が0.40~0.43の低密度熟成土壌が家畜の糞尿などにより汚れてきた場合に糞尿で汚れた敷料すなわち汚物含有低密度熟成土壌を回収し、これを密閉可能な発酵槽に装入するか、又は、前記汚物含有低密度熟成土壌に紅色非硫黄型光合成細菌群を散布して前記発酵槽に装入する再生第一工程、
前記再生第一工程で装入された汚物含有低密度熟成土壌の入った発酵槽を密閉し、外気と遮断して空気を発酵槽下部から当該空気がほぼ均一に前記汚物含有低密度熟成土壌の層を通過するように循環させて、前記汚物含有低密度熟成土壌を発酵させ、該発酵に伴って前記汚物含有低密度熟成土壌層の上部に発生した発酵蒸気を空気と液体とに分離して液体を除去し、該分離された空気を前記発酵槽内に戻し、前記汚物含有低密度熟成土壌層を通して前記密閉発酵槽内を循環させるようにして、前記汚物含有低密度熟成土壌を150~170時間程度発酵熟成させたのち、前記循環空気を冷却して循環させ、発酵を止め、休眠状態の発酵微生物菌群を土壌1g中に12億~20億菌体含有する見かけ比重が0.40~0.43の低密度熟成土壌を再生する再生第二工程、
とを含む休眠状態の発酵微生物菌群を土壌1g中に12億~20億菌体含有する見かけ比重が0.40~0.43の低密度熟成土壌に再生、リサイクルする場合に、汚物含有低密度熟成土壌の水分含有率を低めに保ちやすく、従って、元のような低密度熟成土壌に再生するのに有利な状態の汚物含有低密度熟成土壌に保つことが容易な家畜舎の床材として好適な床材であることを提案した。前記敷料のリサイクルにより下記特許文献1に記載の発明は、かかる畜産ゴミの大量の蓄積と長期間にわたる悪臭環境が改善されることを見出した。しかも家畜舎の敷料として使用した場合に、見かけ比重が0.40~0.43の低密度土壌なので水分の透過性が優れ、家畜の飼育環境としても優れている。
【0006】
なお、初めて用いる場合の休眠状態の発酵微生物菌群を土壌1g中に12億~20億菌体含有し、見かけ比重が0.40~0.43の低密度熟成土壌の製造方法は前記特許文献1において詳細に説明されているので、本発明では、詳細説明を省略している。
下記特許文献2には、透水性コンクリートにより、上面が水平となり、下面が傾斜するように形成されたコンクリートと、前記コンクリート床の傾斜した下面と接合するように設けられた防水コンクリート層とからなる家畜舎の床が提案されている。
更に、下記特許文献3には、透水性の家畜舎の床として、上記特許文献1と類似の構成からなる、改良地盤9の上に樹脂防水層10、その上に転炉スラグと川砂とを混合した透水濾過層11、その上に粒径の大きな転炉スラグからなる透水路盤層12、最上層が珪砂をエポキシ樹脂などの高分子系接着剤により結合させた透水表層13からなり、透水表層13が透水路盤層12に接着された透水舗装部3である家畜舎の床が提案されている。
【0007】
しかして、近年の畜産業においては、家畜舎は生産性の点から一般に広い畜舎で家畜頭数を増やせるようにして、経営される傾向にあり、家畜舎の床は、糞尿で汚れた敷料を回収するのに近年は家畜用ホイールローダーで、床上に敷かれていた糞尿で汚れた使用済みの敷料を回収するが、それにより床面が破損されるのを、防止した構成とすることも要求される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第7134533号公報
特開2003-199452号公報
特公平4-48406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に提案された家畜舎の床は、上面側に透水性レジンモルタル化工を施した透水性アスファルト舗装層からなるが、その上に家畜が立ったり、歩いたリすることは問題なかったが、その後の検討で、牛の体重は600~800Kgにもなるので、餌場に向かって、エサを食べる場合に、仕切り柵の下側に頭をくぐらせて、やや前のめりになり、前足を踏ん張って食事をするので、前足に体重が多くかかり、足がついいた場所の前記の透水性レジンモルタル化工を施した透水性アスファルト舗装層に穴が開いてしまうという問題があることが分かった。また、近年は、畜産業においては、糞尿などで汚れた敷料を回収するのに、家畜舎用ホイールローダーを用いそのバケット(バケットの横幅は通常210から230cm)で家畜舎の床に接して汚れた敷料をすくい上げるのに使用されているが、ホイールローダーを用いそのバケットで床面がこすられるため、前記透水性レジンモルタル化工を施した透水性アスファルト舗装層が削られてしまうと言う問題点もあることがわかった。
【0010】
特許文献2に記載の床は、表層が透水性コンクリートからなるので、透水性コンクリートは骨材である砕石を結合している接着成分であるモルタルやセメントが透水性を持たせるため、いわゆる透水性でないコンクリートに比べて少なく、家畜用ホイールローダーのバケットで汚れた敷料を回収する場合に、透水性アスファルト舗装層と同様に、透水性コンクリートが削られてしまい骨材が散乱して牛などの家畜がけがをすると言う問題がある。
(【0011】以降は省略されています)
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