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公開番号2024106591
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-08
出願番号2023010939
出願日2023-01-27
発明の名称スリ板組体整備システム
出願人JR九州エンジニアリング株式会社,株式会社安川電機
代理人個人,個人
主分類B60L 5/26 20060101AFI20240801BHJP(車両一般)
要約【課題】作業者の作業負担を軽減することのできるスリ板組体の整備システムを提供する。
【解決手段】パンタグラフの集電舟を構成するスリ板組体の整備システムであって、前記スリ板組体の整備を行うロボットと、同ロボットの制御部と、前記ロボットの可動範囲を包含する立入制限区域と、前記ロボットの可動範囲と重畳させて前記立入制限区域の辺縁に沿って配設した解体・組立部と、を備え、前記制御部は、前記ロボットにより前記解体・組立部に配された整備前のスリ板組体からスリ板の固定ボルトを螺脱させ、ベース部材から古いスリ板を取り外し可能な状態とする解体実行手段と、所定の処置が施されたベース部材に新たなスリ板を配置してなる前記解体・組立部に配された仮組体に対し前記ロボットにより固定ボルトを螺入させて前記新たなスリ板が固定された締結体を構築する組立実行手段と、を備えることとした。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
パンタグラフの集電舟を構成するスリ板組体の整備システムであって、
前記スリ板組体の整備を行うロボットと、
同ロボットの制御部と、
前記ロボットの可動範囲を包含する立入制限区域と、
前記ロボットの可動範囲と重畳させて前記立入制限区域の辺縁に沿って配設した解体・組立部と、を備え、
前記制御部は、
前記ロボットにより前記解体・組立部に配された整備前のスリ板組体からスリ板の固定ボルトを螺脱させ、ベース部材から古いスリ板を取り外し可能な状態とする解体実行手段と、
所定の処置が施されたベース部材に新たなスリ板を配置してなる前記解体・組立部に配された仮組体に対し前記ロボットにより固定ボルトを螺入させて前記新たなスリ板が固定された締結体を構築する組立実行手段と、
を備えることを特徴とするスリ板組体整備システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記組立実行手段は、
前記固定ボルトを螺脱方向に回転させながら挿通孔に挿入させて前記新たなスリ板の締結孔の孔縁に同軸状に固定ボルトの先端を当接させる逆回転当接実行手段と、
先端が孔縁に当接した状態の固定ボルトを螺合方向に回転させながら第1のトルクに至るまで前記スリ板に螺入する正回転螺入実行手段と、
前記第1のトルクに達した固定ボルトを螺脱方向に所定角度回転させて前記スリ板の位置の微調整が可能な状態の半固定体とする逆回転ゆるめ実行手段と、
前記半固定体のスリ板の位置の微調整が行われる間、ロボットを待機させる微調整待機実行手段と、
前記微調整が施された半固定体に対し、前記第1のトルクよりも大きい第2のトルクに至るまで前記固定ボルトを螺合方向に回転させて締結体を構築する締結実行手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のスリ板組体整備システム。
【請求項3】
前記解体・組立部から前記ロボットを挟んだ対向位置となる前記ロボットの可動範囲内に配設した研磨部を更に備え、
前記制御部は、前記研磨部に配された前記締結体の所定部位に対し前記ロボットにより研磨を施して整備済のスリ板組体とする研磨実行手段を更に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスリ板組体整備システム。
【請求項4】
前記立入制限区域の少なくとも一部を覆うトンネル状の集塵ブースを有する集塵装置を備え、
前記研磨部を前記集塵ブース内に配置したことを特徴とする請求項3に記載のスリ板組体整備システム。
【請求項5】
前記立入制限区域の辺縁のうち、前記解体・組立部が沿設された辺縁と前記研磨部が沿設された辺縁との間の辺縁であって前記ロボットの可動範囲と重畳する位置には、複数枚の前記締結体及び/又は前記整備済のスリ板組体を収容可能な架台部が沿設されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のスリ板組体整備システム。
【請求項6】
前記解体・組立部に配されているベース部材から取り外し可能な状態となった古いスリ板を取り外す作業及び/又は前記解体・組立部に配されている所定の処置が施されたベース部材に新たなスリ板を配置して仮組体を構築する作業を行う領域を、前記解体・組立部が沿設された立入制限区域の辺縁の外側に沿設したことを特徴とする請求項1~5いずれか1項に記載のスリ板組体整備システム。
【請求項7】
前記解体・組立部に配されているベース部材から取り外し可能な状態となった古いスリ板を取り外す作業、前記解体・組立部に配されている所定の処置が施されたベース部材に新たなスリ板を配置して仮組体を構築する作業及び/又は前記締結体を前記架台部に配置する作業を行う領域を、前記立入制限区域の辺縁のうち前記解体・組立部が沿設された辺縁から前記架台部が沿設された辺縁にかけて、前記立入制限区域の外側に沿設したことを特徴とする請求項5に記載のスリ板組体整備システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スリ板組体整備システムに関する。
続きを表示(約 880 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電力を駆動エネルギーとする軌道車両では、架空電車線方式の場合は軌道上に架設されたトロリ線から受電するため、車両の屋根上に集電装置が備えられている。
【0003】
なかでもパンタグラフは他の集電装置に比して高速走行にも対応可能であり、現在の鉄道車両において広く用いられている。
【0004】
パンタグラフは、トロリ線との接点を構成する集電舟や、トロリ線に対する集電舟の接離等を行う支持部を備えており、走行中の安定的な受電を実現している。
【0005】
ところで、集電舟は車両の走行中は常にトロリ線と接触しており、また、メンテナンスの容易性を勘案してトロリ線に比して摩耗しやすいように設計されているため、定期的な整備が重要である。
【0006】
特に、スリ板は集電舟の中でもトロリ線と直接接触する部位であり、整備の際は集電舟を分解し、複数枚のスリ板を一体的に纏めたスリ板組体を得て、更にこのスリ板組体を分解して摩耗したスリ板を新たなスリ板に交換する作業が行われる。
【0007】
すなわち、この整備作業では、ボルト取り外しによるスリ板組体の解体や、ボルト締結によるスリ板組体の再組立、グラインダーによるスリ板の研磨などの作業が行われるのであるが、いずれも作業者が工具等を用いて手作業で行っている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2002-335601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、専ら手作業で行われるこれまでのスリ板組体の整備は、幾つかの問題が存在している。
【0010】
例えばスリ板組体を分解するためには複数のボルトの取り外しが必要であり、整備対象となるスリ板組体が多数ある場合、人力での作業に相当の労力を要していた。
(【0011】以降は省略されています)

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