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公開番号
2024106423
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-08
出願番号
2023010660
出願日
2023-01-27
発明の名称
栽培物切断装置
出願人
株式会社北研
代理人
個人
主分類
A01G
18/70 20180101AFI20240801BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】必要な寸法と異なる汎用の刃を用いつつ、切断時に、茎が刃以外の箇所に当たることを防ぐ切断構造を備えた栽培物切断装置を提供する。
【解決手段】栽培瓶で栽培された栽培物を収穫する栽培物切断装置であって、平行四辺形の刃部を保持するホルダ部と複数の押え部とを備え、ホルダ部は、1本の腕部と、栽培瓶の間隔で腕部から突出した複数の舌状部を持ち、該舌状部の先端には刃保持部を備え、押え部は、ホルダ部に固定され、複数の刃部を該刃部の長手方向に並べ、隣り合う刃部の端辺同士を刃保持部と押え部で挟持し、刃部と腕部との間に隙間がある構成を採用した。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
栽培瓶で栽培された栽培物を収穫する栽培物切断装置であって、
平行四辺形の刃部を保持するホルダ部と複数の押え部とを備え、
ホルダ部は、1本の腕部と、栽培瓶の間隔で腕部から突出した複数の舌状部を持ち、該舌状部の先端には刃保持部を備え、
押え部は、ホルダ部に固定され、
複数の刃部を該刃部の長手方向に並べ、隣り合う刃部の端辺同士を刃保持部と押え部で挟持し、
刃部と腕部との間に隙間があることを特徴とする栽培物切断装置。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
前記刃部の刃先が栽培物の茎の切断中に、該栽培物の茎が前記ホルダ部の腕部に接触しないことを特徴とする請求項1に記載の栽培物切断装置。
【請求項3】
前記刃保持部と前記押え部で、前記刃部の端辺の少なくとも一部を挟持することを特徴とする請求項2に記載の栽培物切断装置。
【請求項4】
(刃保持部と刃部の寸法を規定しています)
少なくとも前記刃保持部の1つは、隣り合う前記刃部の端辺をすべて保持することを特徴とする請求項3に記載の栽培物切断装置。
【請求項5】
隣り合う前記刃部の端辺同士は、当接していることを特徴とする請求項2に記載の栽培物切断装置。
【請求項6】
前記刃保持部の間隔は、前記刃部の長手方向の1辺の長さよりも短いことを特徴とする請求項3に記載の栽培物切断装置。
【請求項7】
前記刃保持部又は前記押え部の先端に、前記刃部の刃先方向への移動を規制する縁部があることを特徴とする請求項2に記載の栽培物切断装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、瓶様の栽培容器(以下「栽培瓶」と表現する。)で栽培された植物、菌類等の栽培物の収穫時における栽培物の茎の切断に関し、詳しくは、栽培物の茎の切断の品質向上技術に関する。
尚、栽培瓶(瓶様の栽培容器)とは、独立した瓶様容器以外にも、容器を遮断物などで分割した容器なども含まれる。
また、説明の便宜上、栽培物の「切断部位」を「茎」と表現する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、栽培瓶で栽培された植物、菌類等の栽培物を収穫するために、栽培物の茎を切断する際、くさび状の台座の先端に薄い刃を固定し切断していた。
しかし、植物やキノコの茎の太さによっては、切断が完了する前に、くさび部分に茎が当たってしまうことがあった。キノコの場合は、茎に割れ、ゆがみが出てしまうことがあった。野菜の場合は、切り口が不連続となり、見た目が悪くなるし、痛みも早くなることがあった。対応方法の1つとして、刃先を長くすることが考えられるが、加工精度が高くなるし、破損の可能性も高くなってしまうため、対応しにくかった。
また、茎部の切断の効率化のため、複数の栽培瓶の栽培物を一度に切断する場合、栽培瓶のサイズに合わせて、複数の刃を用いることになる。その際、複数の刃を並べると、栽培瓶の位置、サイズと合致した刃が必要であり、特別製となり、納期や在庫の管理等が煩雑であった。
そこで、必要な寸法と異なる汎用の刃を用いて、切断時に、茎が刃以外の箇所に当たることを防ぐ切断構造が求められていた。
【0003】
このような問題に対して、従来からも様々な技術が提案されている。例えば、栽培ビンで栽培されたキノコの不要な部分を容易に切断できるきのこ収穫装置(特許文献1参照)が提案され、公知技術となっている。より詳しくは、キノコ栽培ビンのビン口から上方に伸長、生育したキノコを、切断装置により、キノコの茎部で切断して収穫するキノコ収穫装置であって、切断装置は、各栽培ビンに対応した刃先を対向させて設けられ、刃部の進行方向に対して斜めの2つの刃先を有することが記載されている。
しかしながら、本先行技術による構造では、栽培ビンの寸法に適合した寸法の刃を用いなければならないため、未だ上記問題点の解決には至っていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-119650号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑み、必要な寸法と異なる汎用の刃を用いつつ、切断時に、茎が刃以外の箇所に当たることを防ぐ切断構造を備えた栽培物切断装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、栽培瓶で栽培された栽培物を収穫する栽培物切断装置であって、平行四辺形の刃部を保持するホルダ部と複数の押え部とを備え、ホルダ部は、1本の腕部と、栽培瓶の間隔で腕部から突出した複数の舌状部を持ち、該舌状部の先端には刃保持部を備え、押え部は、ホルダ部に固定され、複数の刃部を該刃部の長手方向に並べ、隣り合う刃部の端辺同士を刃保持部と押え部で挟持し、刃部と腕部との間に隙間がある手段を採る。
【0007】
また、本発明は、前記刃部の刃先が栽培物の茎の切断中に、該栽培物の茎が前記ホルダの腕部に接触しない手段を採る。
【0008】
さらに、本発明は、刃保持部と押え部で、刃部の端辺の少なくとも一部を挟持する手段を採る。
【0009】
またさらに、本発明は、少なくとも刃保持部の1つが、隣り合う刃部の端辺をすべて保持する手段を採る。
【0010】
さらにまた、本発明は、隣り合う刃部の端辺同士が、当接している手段を採る。
(【0011】以降は省略されています)
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