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公開番号2024106214
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-07
出願番号2023010409
出願日2023-01-26
発明の名称熱発泡性パテ状耐火組成物
出願人デンカ株式会社
代理人SK弁理士法人,個人,個人
主分類C08L 21/00 20060101AFI20240731BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】加工性、作業性、熱膨張性を損なうことなく、燃焼後の形状安定性に優れるパテ状耐火組成物を提供する。
【解決手段】本発明によれば、ポリマー成分100質量部に対し、加熱発泡剤を30~300質量部、無機リン系化合物を30~300質量部、低分子量多価アルコール化合物を30~300質量部含み、前記ポリマー成分が液状ゴム及び固形エラストマーを含み、前記ポリマー成分における前記液状ゴム及び固形エラストマーの質量比が95:5~50:50である、熱発泡性パテ状耐火組成物が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリマー成分100質量部に対し、加熱発泡剤を30~300質量部、無機リン系化合物を30~300質量部、低分子量多価アルコール化合物を30~300質量部含み、
前記ポリマー成分が液状ゴム及び固形エラストマーを含み、
前記ポリマー成分における前記液状ゴム及び固形エラストマーの質量比が95:5~50:50である、熱発泡性パテ状耐火組成物。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記加熱発泡剤が、有機系発泡剤を含む、請求項1に記載の熱発泡性パテ状耐火組成物。
【請求項3】
前記無機リン系化合物が、ポリリン酸アンモニウム、亜リン酸水素アルミニウムからなる群より選ばれる少なくとも一つを含む、請求項1に記載の熱発泡性パテ状耐火組成物。
【請求項4】
前記低分子量多価アルコール化合物が、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトールからなる群より選ばれる少なくとも一つを含む、請求項1に記載の熱発泡性パテ状耐火組成物。
【請求項5】
貫通部の隙間を閉塞するために使用される、請求項1~請求項4の何れか1つに記載の熱発泡性パテ状耐火組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主に建築物(建物や船舶等)における防火壁や床等に設けられた電線やケーブル・配管を挿通するための貫通部の隙間を閉塞するために用いられる、熱発泡性パテ状耐火組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
建物や船舶などの建造物では、各設備・各部屋を画分する壁や床、天井などの防火区画体に貫通孔を穿設し、その貫通孔に空調設備の配管や各種電線ケーブルなどが挿通される。しかしながら、ある空間で火災が発生するとその熱や炎で前記樹脂パイプ,空調装置の配管の発泡断熱材,電線ケーブルの被覆などが燃焼したり溶融したりして消失してしまうため、前記貫通孔が炎道になってここから隣の設備・部屋へと延焼が進んでしまう。これらの貫通部の防火措置としては、熱膨張性パテ状耐火組成物が使用されている。
【0003】
熱膨張性パテ状耐火組成物としては、例えば、液状ゴムとブチルゴムとからなるゴム成分に、特定量の亜リン酸水素アルミニウムと、熱膨張性黒鉛を配合するパテ組成物が提案されている(特許文献1)。しかしながら、熱膨張後は脆く形状安定性が低下しており、天井の貫通部に施工された場合は少しの衝撃で崩れ落下してしまうという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-254563号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、加工性、作業性、熱膨張性を損なうことなく、燃焼後の形状安定性に優れるパテ状耐火組成物を提供するものである。
【0006】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討した。その結果、特定の配合の組成物を用いることにより、上記課題を解決しうることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明によれば、以下の発明が提供される。
[1]ポリマー成分100質量部に対し、加熱発泡剤を30~300質量部、無機リン系化合物を30~300質量部、低分子量多価アルコール化合物を30~300質量部含み、前記ポリマー成分が液状ゴム及び固形エラストマーを含み、前記ポリマー成分における前記液状ゴム及び固形エラストマーの質量比が95:5~50:50である、熱発泡性パテ状耐火組成物。
[2]前記加熱発泡剤が、有機系発泡剤を含む、[1]に記載の熱発泡性パテ状耐火組成物。
[3]前記無機リン系化合物が、ポリリン酸アンモニウム、亜リン酸水素アルミニウムからなる群より選ばれる少なくとも一つを含む、[1]又は[2]に記載の熱発泡性パテ状耐火組成物。
[4]前記低分子量多価アルコール化合物が、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトールからなる群より選ばれる少なくとも一つを含む、[1]~[3]に記載の熱発泡性パテ状耐火組成物。
[5]貫通部の隙間を閉塞するために使用される、[1]~[4]の何れか1つに記載の熱発泡性パテ状耐火組成物。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
【0009】
本実施形態の熱発泡性パテ状耐火組成物は、ポリマー成分、加熱発泡剤、無機リン系化合物、及び低分子量多価アルコール化合物を含む。以下、各成分について説明する。
【0010】
1.ポリマー成分
ポリマー成分は、液状ゴム及び固形エラストマーを含む。ポリマー成分は、液状ゴムと固形エラストマーからなるものであってもよく、その他のポリマーを含むものであってもよい。その他のポリマーとしては、液状ゴムでも固形エラストマーでもない樹脂(ポリオレフィン、ポリスチレンなど)などが挙げられる。ポリマー成分中のその他ポリマーの割合は、例えば0~30質量%であり、例えば、0、5、10、15、20、25、30質量%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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