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公開番号
2024106031
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-07
出願番号
2023010087
出願日
2023-01-26
発明の名称
突起を有する板材の曲げ加工方法及びその装置
出願人
株式会社伊藤
代理人
個人
主分類
B21D
5/01 20060101AFI20240731BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約
【課題】 突起を有する板材の曲げ加工方法及びその装置であって、突起が湾曲部から外に向けて突出するよう折り曲げる方法及びその装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 突起を有する板材の曲げ加工方法であって、突起91を有する板材90を、V字溝11を有するダイ10とパンチ30との間に配置する配置工程と、パンチ30をダイ10のV字溝11の底部11aに接近させて板材90を折り曲げる曲げ工程とを備え、ダイ10は、V字溝11の底部11aに設けられた凹部12を有し、配置工程において、突起91が突出する面をV字溝11に向けつつ突起91が凹部12に対向するよう、板材90が配置され、曲げ工程の間に、突起91が凹部12に収容されることを特徴とする。
【選択図】 図5
特許請求の範囲
【請求項1】
突起を有する板材を、V字溝を有するダイとパンチとの間に配置する配置工程と、
前記パンチを前記ダイの前記V字溝の底部に接近させて前記板材を折り曲げる曲げ工程とを備え、
前記ダイは、前記V字溝の底部に設けられた凹部を有し、
前記配置工程において、前記突起が突出する面を前記V字溝に向けつつ前記突起が前記凹部に対向するよう、前記板材が配置され、
前記曲げ工程の間に、前記突起が前記凹部に収容される
ことを特徴とする突起を有する板材の曲げ加工方法。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記配置工程が、
ガイドマークが表面に形成されたガイドシートを、前記凹部に前記ガイドマークが対向するよう前記ダイの前記V字溝に被せて配置するガイドシート配置工程と、
前記ガイドマークの位置と前記突起の位置とが合うよう前記板材を配置する板材配置工程とを有する
ことを特徴とする請求項1に記載の突起を有する板材の曲げ加工方法。
【請求項3】
前記突起が貫通孔を有し、
前記板材配置工程において、前記貫通孔を通して見える前記ガイドマークの位置に前記突起の位置を合わせて前記板材を配置する
ことを特徴とする請求項2に記載の突起を有する板材の曲げ加工方法。
【請求項4】
前記ガイドシートの材質が軟質の樹脂である
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の突起を有する板材の曲げ加工方法。
【請求項5】
突起を有する板材を曲げる曲げ加工装置であって、
V字溝と当該V字溝の底部に設けられた凹部とを有するダイと、
ガイドマークが表面に形成されたガイドシートとを備え、
前記凹部に前記ガイドマークが対向するようよう前記ガイドシートを前記ダイの前記V字溝に被せて配置し、
前記突起が突出する面を前記V字溝に向けつつ前記ガイドマークの位置と前記突起の位置とが合うよう前記板材を配置した後、
パンチを前記ダイの前記V字溝の底部に接近させて前記板材を折り曲げる工程の間に前記突起が前記凹部に収容される
ことを特徴とする突起を有する板材の曲げ加工装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、突起を有する板材の曲げ加工方法及びその装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、床面などの滑り止めの手段として、縞板のように鋼板の表面に多数の突起が設けられた滑り止め板が知られている。その突起として形状も長楕円のものや円形のものなどが広く使用されている。また、突起の中央に貫通孔を有するような滑り止め板もあり、その中でもバーリング加工で形成された突起は滑り止め性能が高いことが知られている。そのため、床面だけでなく、梯子、グレーチングや階段などの滑り止めとして、バーリング加工で形成された突起を有する滑り止め板が使用されている。
【0003】
階段の滑り止めとして突起を有する滑り止め板を使用する場合、図6に示すように、階段の踏み面Fと蹴上Gとの境界の角部Cに突起を配置することが効果的である。角部Cは靴底に接触しやすい箇所である一方で、滑り落ちやすい箇所だからである。角部Cに突起を配置するには、折れ曲がった板の湾曲部に突起を設けて、その湾曲部が角部Cに位置するように、階段の上に滑り止め板を配置すればよい。図6に示す滑り止め板900は、湾曲部900cで折れ曲がっており、貫通孔910aを有する複数の突起910が、踏み面Fだけでなく角部Cにも位置するよう、階段に配置されている。
【0004】
湾曲部に突起を有する滑り止め板を得るためには、平板の板材に突起を形成し、突起が並んでいる直線に沿って板材をV字に折り曲げればよい。しかし、ダイとパンチで板材をV字に曲げる場合、折り曲げ線である湾曲部にはダイとパンチに挟まれ高い圧力が作用する。すなわち、折り曲げ線上に位置する突起に対して厚さ方向に圧力が作用して、突起が潰れるおそれがある。突起が潰れると、滑り止め性能は低下してしまう。
【0005】
なお、突起を有する板材を、突起を潰すことなくV字に曲げる技術は知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の技術は、パンチに「逃げ」を形成することにより、曲げ加工した際に突起に圧力が作用しないように構成したものである。しかしこの技術で形成される板は、突起が湾曲部から内(曲げアールの中心方向)に向けて突出するような板であるため、滑り止めとして使用することはできない。
【0006】
滑り止めとして使用するためには、突起は外に向けて突出する必要がある。さらに階段の滑り止めとして好適に使用できるよう、突起が湾曲部に位置しつつ湾曲部から外(曲げアールの中心と反対方向)に向けて突出する板が得られるような、突起を有する板材の曲げ加工方法が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
実開平6-9713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記問題点を鑑みて、本発明は、突起を有する板材の曲げ加工方法及びその装置であって、突起が湾曲部から外に向けて突出するよう折り曲げる方法及びその装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る突起を有する板材の曲げ加工方法は、突起を有する板材を、V字溝を有するダイとパンチとの間に配置する配置工程と、前記パンチを前記ダイの前記V字溝の底部に接近させて前記板材を折り曲げる曲げ工程とを備え、前記ダイは、前記V字溝の底部に設けられた凹部を有し、前記配置工程において、前記突起が突出する面を前記V字溝に向けつつ前記突起が前記凹部に対向するよう、前記板材が配置され、前記曲げ工程の間に、前記突起が前記凹部に収容されることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、突起を有する板材の曲げ加工方法であって、突起が湾曲部から外に向けて突出するよう折り曲げる方法を提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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