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公開番号2024103841
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-02
出願番号2023007762
出願日2023-01-23
発明の名称保持構造
出願人株式会社ニフコ
代理人個人
主分類G01S 7/03 20060101AFI20240726BHJP(測定;試験)
要約【課題】可撓片の圧接力を大きく設定可能にしたり、付勢ばね部を設置する箇所に制約され難く、しかも圧接力を強くしても破損し難い保持構造を実現する。
【解決手段】車両へ取り付けられる保持部材2(6)が取付対象物である物品1(5)を相対的なスライド移動により位置決め係合した状態で、前記物品と前記保持部材の間に設けられた付勢ばね部によりがたつきを吸収する保持構造であって、前記付勢ばね部は、前記保持部材2及び前記物品1の一方に設けられて他方に当接する可撓片3(8)を有し、前記保持部材及び前記物品の一方と前記可撓片との連結部32(80)において、板幅方向の一端を第一連結端部32a(80a)とし他端を第二連結端部32b(80b)として、前記第一連結端部を前記第二連結端部よりも前記物品のスライド移動方向の上流側に位置するよう形成している。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両へ取り付けられる保持部材が取付対象物である物品を相対的なスライド移動により位置決め係合した状態で、前記物品と前記保持部材の間に設けられた付勢ばね部によりがたつきを吸収する保持構造であって、
前記付勢ばね部は、前記保持部材及び前記物品の一方に設けられて他方に当接する可撓片を有し、前記保持部材及び前記物品の一方と前記可撓片との連結部において、板幅方向の一端を第一連結端部とし他端を第二連結端部として、前記第一連結端部を前記第二連結端部よりも前記物品のスライド移動方向の上流側に位置するよう形成していることを特徴とする保持構造。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記可撓片は、前記物品に圧接するよう設けられた突起と、前記突起のうち前記相対的にスライド移動したときに前記物品と最初に当たる端部側に形成された曲面ないしは斜面とを有していることを特徴とする請求項1に記載の保持構造。
【請求項3】
前記保持部材がブラケット、前記取付対象物である物品がレーダーであり、前記可撓片が前記ブラケットに設けられて前記レーダーに圧接してレーダーを車両前後方向に付勢することを特徴とすることを特徴とする請求項1または2に記載の保持構造。
【請求項4】
前記レーダーの上端面又は/及び下端面に設けられた突起と、前記突起と対応して前記ブラケットに弾性揺動可能に設けられた押圧片とを有しており、前記ブラケットに前記レーダーを保持した状態で前記突起が前記押圧片に形成された斜面に圧接することを特徴とする請求項3に記載の保持構造。
【請求項5】
前記可撓片は先端に設けられた係合凸部を有していると共に、前記物品は前記保持部材のメイン部ないしは前記メイン部に装着されるレーダーを露出する窓部、及び前記窓部の内側面に突設された係合突起、並びに係合突起のうち前記可撓片の係合凸部と最初に当たる端部側に形成された曲面ないしは斜面を有しており、 前記相対的なスライド移動により前記係合凸部が前記係合突起に圧接状態で係合することを特徴とする請求項1に記載の保持構造。
【請求項6】
前記保持部材が前記レーダーを装着するブラケット、前記物品がプロテクターであり、前記可撓片が前記ブラケットに設けられて前記プロテクターに当接して車両前後方向と交差する方向に付勢することを特徴とする請求項1又は5に記載の保持構造。
【請求項7】
前記ブラケットは、前記プロテクターに設けられた受入部に差し込まれる差込部と、前記差込部に対応して設けられて前記相対的なスライド移動方向と交差する方向へ突出した押圧片とを有し、前記押圧片が前記受入部背面側に圧接して前記プロテクターを車両前後方向に付勢することを特徴とする請求項5又は6に記載の保持構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、取付対象物である車載用レーダー等の物品を保持部材に相対的なスライド移動により係合した状態で保持する場合に好適な保持構造に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
車載用レーダーやプロテクタ等の物品は、保持部材に対し相対的なスライド移動により位置決め係合された状態で、保持部材に設けられたがたつき吸収用の付勢ばね部によりがたつかないよう付勢される。図14はその一例として特許文献1に開示の保持構造を示している。この保持構造において、保持部材1は車体側への取付部2とレーダー等の車載機器用保持部3とを備えている。すなわち、保持部3は、車載機器Rのメイン部を露出する窓穴6と、車載機器Rの一部を車載機器のスライド移動により受け入れる受入部分7と、車載機器Rの上下側面に突設された突出部Rdをスライド移動方向に沿って案内するガイド部分8とを備えている。受入部分7は、車載機器Rの側部に対する位置決め壁7bと、受入部分の一部から受入部分から離れる方向へ延びて車載機器の正面に圧接する付勢ばね部である押さえ片7cとを備えている。ガイド部分8は、スライド移動の過程で突出部Rdに接触して弾性変形され、スライド移動の終了位置で弾性復帰して車載機器の復動を阻止するように突出部Rdに係合される弾性片8aを備えている。
【0003】
この保持構造では、特に、車載機器の突出部Rdをガイド部分8に沿ってスライド移動させて車載機器の移動前方側(先頭側)を受入部分7に受け入れるため車載機器の一部を確実かつ安定的に保持でき、押さえ片7cとガイド部分8により車載機器を挟み込み状に保持でき、スライド移動の終了位置で弾性片8aを突出部Rdに係合させて車載機器の復動を阻止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-169283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した保持構造では、押さえ片が受入部分よりも離れる方向へ延び、その先端に形成したカール部を車載機器に圧接するため、押さえ片を邪魔にならないよう設置するスペースが必要となり、カール部の圧接力を増大すると車載機器のスライド係合操作が悪くなり、しかも車載機器をスライド移動する過程で押さえ片と受入部分との連結部の全幅に均等に応力が加わって連結部が破損される虞もある。
【0006】
本発明の目的は、以上のような問題を解消して、可撓片の圧接力を大きく設定可能にしたり、付勢ばね部を設置する箇所に制約され難く、しかも圧接力を強くしても破損し難い保持構造を提供することにある。他の目的は以下の説明のなかで明らかにする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため請求項1の発明は、第1形態(図1~図7)を参考にして特定すると、車両へ取り付けられる保持部材2(6)が取付対象物である物品1(5)を相対的なスライド移動により位置決め係合した状態で、前記物品と前記保持部材の間に設けられた付勢ばね部によりがたつきを吸収する保持構造であって、前記付勢ばね部は、前記保持部材2及び前記物品1の一方に設けられて他方に当接する可撓片3(8)を有し、前記保持部材及び前記物品の一方と前記可撓片との連結部32(80)において、板幅方向の一端を第一連結端部32a(80a)とし他端を第二連結端部32b(80b)として、前記第一連結端部を前記第二連結端部よりも前記物品のスライド移動方向の上流側に位置するよう形成していることを特徴としている。なお、()内には第2形態(図8~図13)に対応した符号である。
【0008】
本発明において、『相対的なスライド移動により位置決め係合した状態』とは、図3の例だと、保持部材2に対し物品1を摺動操作したり、逆に物品1に対し保持部材2を摺動操作したり、更に保持部材2と物品1を互いに近づく方向に摺動操作して、図4のごとく弾性係合片27と物品の突出部12とを係合した状態である。図11の例だと、保持部材6に対し物品5を下向きに摺動操作したり、逆に物品5に対し保持部材2を上向きに摺動操作したり、更に保持部材6と物品5を互いに近づく方向に摺動操作して、図10のごとく可撓片8の係合凸部8bと物品の係合突起56とを係合した状態である。
【0009】
以上の本発明は、第1形態に基づいて特定した請求項2~4、第2形態に基づいて特定した請求項5~7のように具体化されることが好ましい。
(1)、請求項1において、前記可撓片3は、前記物品に圧接するよう設けられた突起31と、前記突起のうち前記相対的にスライド移動したときに前記物品と最初に当たる端部側に形成された曲面ないしは斜面31aとを有している構成である(請求項2)。
(2)、請求項1又は2において、前記保持部材がブラケット2、前記取付対象物である物品がレーダー1であり、前記可撓片が前記ブラケットに設けられて前記レーダーに圧接してレーダーを車両前後方向に付勢する構成である(請求項3)。このレーダーは、例えば、送受信面(図1(a)の手前側の面つまり正面)から電波を放出し、障害物等から反射された電波を受信することにより自動車と他の物体との距離などを検知可能にするものである。このレーダーはセンサと称されることもある。
(3)、請求項3において、前記レーダーの上端面又は/及び下端面に設けられた突出部12と、前記突出部と対応して前記ブラケットに弾性揺動可能に設けられた押圧片4とを有しており、前記ブラケットに前記レーダーを保持した状態で前記突出部が前記押圧片に形成された斜面41に圧接する構成である(請求項4)。
【0010】
(4)、請求項1において、前記可撓片(8)は先端に設けた係合凸部(8b)を有していると共に、前記物品は前記保持部材のメイン部ないしは前記メイン部に装着されるレーダーを露出する窓部(53)、及び前記窓部の内側面に突設された係合突起(56)、並びに係合突起のうち前記可撓片の係合凸部と最初に当たる端部側に形成された曲面ないしは斜面56aを有しており、 前記相対的なスライド移動により前記係合凸部が前記係合突起に圧接状態で係合する構成である(請求項5)。
(5)、請求項1又は5において、前記保持部材が前記レーダー(7)を装着するブラケット(6)、前記物品がプロテクター(5)であり、前記可撓片が前記ブラケットに設けられて前記プロテクターの係合突起に当接して車両前後方向と交差する方向に付勢する構成である(請求項6)。
(6)、前記ブラケットは、前記プロテクターに設けられた受入部(57)に差し込まれる差込部(64)と、前記差込部に対応して設けられて前記相対的なスライド移動方向と交差する方向へ突出した押圧片(9)とを有し、前記押圧片が前記受入部の背面側に圧接して前記プロテクターを車両前後方向に付勢する構成である(請求項7)。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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