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公開番号2024135559
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046311
出願日2023-03-23
発明の名称測定器
出願人株式会社小野測器
代理人個人
主分類G01L 3/10 20060101AFI20240927BHJP(測定;試験)
要約【課題】後付け可能な測定器によって、回転軸のトルクを精度良く計測する。
【解決手段】
第1上部ブロック11と第1下部ブロック12、第2上部ブロック21と第2下部ブロック22を、回転軸100を間に配置して締結する。各ブロックの内周側には、第1上部ブロック11と第2上部ブロック21、第1下部ブロック12と第2下部ブロック22を、それぞれ連結する起歪部3の端部の固定部31が各ブロックの内周面より固定部31の突出部311が内周側に突出する形態で固定されており、各固定部31の突出部311で回転軸100を挟み込む形態で測定器は回転軸100に固定される。起歪部3の固定部31の間は、固定部31の突出部311より外周側を通る梁状の起歪体32となっており、起歪体32に固定した歪ゲージ34で、回転軸100に加わるトルクによる起歪体32の変形量を検出する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
測定対象軸に固定される測定器であって、
起歪体である第1起歪体と、当該第1起歪体の両端にそれぞれ連結する第1固定部と第2固定部とを備えた第1起歪部と、
起歪体である第2起歪体と、当該第2起歪体の両端にそれぞれ連結する第3固定部と第4固定部を備えた第2起歪部と、
前記第1起歪体と前記第2起歪体の少なくとも一方に固定された歪ゲージと、
相互に締結される第1ブロックと第2ブロックとを備えた第1把持部と、
相互に締結される第3ブロックと第4ブロックとを備えた第2把持部とを備え、
前記第1ブロックと前記第2ブロックは、前記第1固定部と前記第3固定部で前記測定対象軸を挟持するように、前記第1ブロックと前記測定対象軸との間に前記第1固定部を挟むと共に、前記第2ブロックと前記測定対象軸との間に前記第3固定部を挟んで締結され、
前記第3ブロックと前記第4ブロックは、前記第2固定部と前記第4固定部で前記測定対象軸を挟持するように、前記第3ブロックと前記測定対象軸との間に前記第2固定部を挟むと共に、前記第4ブロックと前記測定対象軸との間に前記第4固定部を挟んで締結され、
前記第1固定部と前記第3固定部で前記測定対象軸を挟持し前記第2固定部と前記第4固定部で前記測定対象軸を挟持することにより当該測定器は前記測定対象軸に固定され、当該測定器が前記測定対象軸に固定された状態において、前記第1起歪体と前記第2起歪体が前記測定対象軸に接しない形状を、前記第1起歪部と前記第2起歪部は有することを特徴とする測定器。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
請求項1記載の測定器であって、
前記第1ブロックと前記第2ブロックと前記第3ブロックと前記第4ブロックの、当該測定器が前記測定対象軸に固定された状態において当該測定対象軸と向き合う面である相対面は、当該状態において当該測定対象軸の軸方向に見て中央部が当該測定対象軸の径方向に凹む形状を有し、
前記第1ブロックの前記相対面には、当該測定器が前記測定対象軸に固定された状態において前記測定対象軸の軸方向に伸びる溝であって、前記第1固定部が一部を当該溝から突出させた形態で嵌合する溝が設けられ、
前記第3ブロックの前記相対面には、当該測定器が前記測定対象軸に固定された状態において前記測定対象軸の軸方向に伸びる溝であって、前記第2固定部が一部を当該溝から突出させた形態で嵌合する溝が設けられ、
前記第2ブロックの前記相対面には、当該測定器が前記測定対象軸に固定された状態において前記測定対象軸の軸方向に伸びる溝であって、前記第3固定部が一部を当該溝から突出させた形態で嵌合する溝が設けられ、
前記第4ブロックの前記相対面には、当該測定器が前記測定対象軸に固定された状態において前記測定対象軸の軸方向に伸びる溝であって、前記第4固定部が一部を当該溝から突出させた形態で嵌合する溝が設けられていることを特徴とする測定器。
【請求項3】
請求項1記載の測定器であって、
2つの前記第1起歪部と
2つの前記第2起歪部とを備え、
前記2つの第1起歪部の前記第1固定部は前記第1ブロックに、前記2つの第1起歪部の前記第2固定部は前記第3ブロックに、当該2つの第1起歪部が相互に干渉しない配置となるように固定されており、前記2つの第2起歪部の前記第3固定部は前記第2ブロックに、前記2つの第2起歪部の前記第4固定部は前記第4ブロックに、当該2つの第2起歪部が相互に干渉しない配置となるように固定されていることを特徴とする測定器。
【請求項4】
請求項3記載の測定器であって、
前記各第1起歪部の前記第1起歪体は、当該第1起歪部の前記第1固定部と前記第2固定部を直線状に連結する形状を有し、
前記各第2起歪部の前記第2起歪体は、当該第2起歪部の前記第3固定部と前記第4固定部を直線状に連結する形状を有し、
前記2つの第1起歪部の前記第1固定部は前記第1ブロックに、前記2つの第1起歪部の前記第2固定部は前記第3ブロックに、当該測定器が前記測定対象軸に固定された状態において、当該2つの第1起歪部の前記第1起歪体が前記測定対象軸の軸方向に平行して延びるように固定されており、
前記2つの第2起歪部の前記第3固定部は前記第2ブロックに、前記2つの第2起歪部の前記第4固定部は前記第4ブロックに、当該測定器が前記測定対象軸に固定された状態において、当該2つの第2起歪部の前記第2起歪体が前記測定対象軸の軸方向に平行して延びるように固定されていることを特徴とする測定器。
【請求項5】
請求項1記載の測定器であって、
前記第1固定部と前記第2固定部と前記第3固定部と前記第4固定部の、当該測定器が前記測定対象軸に固定されたときに当該測定対象軸と向き合う側となる面は、当該測定器が前記測定対象軸に固定された状態において、当該測定対象軸の軸方向と当該測定対象軸の当該面に向かう径方向との双方に直交する方向からみて、前記軸方向の中央部が前記測定対象軸の方向に膨らんだ曲面となっていることを特徴とする測定器。
【請求項6】
請求項1、2、3、4または5記載の測定器であって、
前記歪ゲージは、前記第1起歪体と前記第2起歪体の少なくとも一方の前記測定対象軸の周方向側となる面に固定されていることを特徴とする測定器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主として、測定対象軸のトルクを測定する、後付け可能な測定器に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
回転軸のトルクを計測する、後付け可能な測定器としては、図6に示す測定器が知られている(たとえば、特許文献1)。
図6aは回転軸の軸方向と直交する方向に見た測定器の構成を、図6bは回転軸の軸方向に見た(図6aの右側から見た)測定器の構成を示している。
この測定器は、回転軸600を挟持する2分割された第1上台座611と第1下台座612よりなる第1取付台座613と、第1取付台座613による挟持面から軸方向に所定距離だけ離隔された位置で回転軸600を挟持する2分割された第2上台座621と第2下台座622よりなる第2取付台座623と、第1取付台座613と第2取付台座623のそれぞれに両端が固定される梁状の起歪部630と、起歪部630の周方向側面の中間部に添着した歪ゲージ631を備えており、歪ゲージ631で検出したひずみ量より、回転軸600のトルクを検出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実登3029548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図6に示した測定器は、回転軸600の捻れ量を起歪部630の歪み量に変換し、起歪部630の歪み量から回転軸600のトルクを検出する構成となっているが、回転軸600の捻れに伴い、第1取付台座613や第2取付台座623が有意に変形した場合、起歪部630の歪み量が回転軸600の捻れ量を正しく表さなくなり、回転軸600のトルクを正しく検出できなくなる。
【0005】
また、回転軸600の捻れに伴い加わる力によって、第1取付台座613と第2取付台座623の回転軸600に対する滑りによる正規の位置からのずれが生じたり、回転軸600の捻れが解消しても元の正規の位置に復帰しなくなったりすることがあり、これらの場合にも回転軸600のトルクを正しく検出できなくなる。
【0006】
そこで、本発明は、測定対象軸のトルク等を、より精度良く計測できる、後付け可能な測定器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題達成のために、本発明は、測定対象軸に固定される測定器に、起歪体である第1起歪体と、当該第1起歪体の両端にそれぞれ連結する第1固定部と第2固定部とを備えた第1起歪部と、起歪体である第2起歪体と、当該第2起歪体の両端にそれぞれ連結する第3固定部と第4固定部を備えた第2起歪部と、前記第1起歪体と前記第2起歪体の少なくとも一方に固定された歪ゲージと、相互に締結される第1ブロックと第2ブロックとを備えた第1把持部と、相互に締結される第3ブロックと第4ブロックとを備えた第2把持部とを備えたものである。
【0008】
前記第1ブロックと前記第2ブロックは、前記第1固定部と前記第3固定部で前記測定対象軸を挟持するように、前記第1ブロックと前記測定対象軸との間に前記第1固定部を挟むと共に、前記第2ブロックと前記測定対象軸との間に前記第3固定部を挟んで締結され、前記第3ブロックと前記第4ブロックは、前記第2固定部と前記第4固定部で前記測定対象軸を挟持するように、前記第3ブロックと前記測定対象軸との間に前記第2固定部を挟むと共に、前記第4ブロックと前記測定対象軸との間に前記第4固定部を挟んで締結される。
【0009】
そして、前記第1固定部と前記第3固定部で前記測定対象軸を挟持し前記第2固定部と前記第4固定部で前記測定対象軸を挟持することにより当該測定器は前記測定対象軸に固定され、当該測定器が前記測定対象軸に固定された状態において、前記第1起歪体と前記第2起歪体が前記測定対象軸に接しない形状を、前記第1起歪部と前記第2起歪部は有している。
【0010】
このような測定器によれば、歪ゲージによって歪みが検出される第1起歪部や第2起歪部を、第1把持部と第2把持部で測定対象軸に押止する形態で直接、測定対象軸に固定する。したがって、後付け可能な測定器において、図6に示した第1取付台座や第2取付台座などのような起歪部を測定対象軸に固定するための部材の変形による影響の発生を排除して、測定対象軸のトルク等を、より精度良く計測できる。
(【0011】以降は省略されています)

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