TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024138847
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-09
出願番号2023049553
出願日2023-03-27
発明の名称差圧計
出願人アズビル株式会社
代理人個人
主分類G01L 13/00 20060101AFI20241002BHJP(測定;試験)
要約【課題】半導体による基体の上にガラス板を介して配置されるセンサチップに組み込まれた差圧計における出力のゼロ点シフトを抑制する。
【解決手段】第1半導体層103とガラス板102とを接合する第1接合領域111の周囲に第1未接合領域112が設けられ、ガラス板102と基体101とを接合する第2接合領域121の周囲に、第2未接合領域122が設けられている。第1接合領域111は、第1圧力室105の領域を囲って配置され、第2接合領域121は、第1導圧路109の領域を囲って配置されている。
【選択図】 図1A
特許請求の範囲【請求項1】
半導体から構成された基体と、
前記基体の上に接合された耐熱ガラスからなるガラス板と、
前記ガラス板の上面に配置された第1圧力室を備える第1半導体層と、
前記第1半導体層の上に配置された第2圧力室を備える第2半導体層と、
前記第1圧力室と前記第2圧力室との間を隔てる状態に形成されたダイアフラムと、
前記ガラス板および前記基体を貫通して形成され、前記第1圧力室と連通する導圧路と、
前記ダイアフラムの周端部近傍に設けられ、前記ダイアフラムの歪みを測定する歪計測部と、
前記第1半導体層と前記ガラス板との間で、前記第1圧力室を囲い平面視で前記第1圧力室の周方向に均一な幅とされた前記第1半導体層と前記ガラス板とを接合する第1接合領域と、
前記第1接合領域の周囲に設けられた第1未接合領域と、
前記ガラス板と前記基体との間で、前記導圧路の領域を囲い平面視で前記導圧路の領域の周方向に均一な幅とされて、前記ガラス板と前記基体とを接合する第2接合領域と、
前記第2接合領域の周囲に設けられた第2未接合領域と
を備え、
前記第2接合領域は、前記第1未接合領域の内側に設けられ、
前記第2未接合領域は、前記第1接合領域から前記第1未接合領域にかけて形成されている差圧計。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
請求項1記載の差圧計において、
前記ガラス板と前記基体との間で、前記第2未接合領域の周囲に、少なくとも1か所、設けられて、前記ガラス板と前記基体とを接合する第3接合領域をさらに備える差圧計。
【請求項3】
請求項1または2記載の差圧計において、
前記基体、前記第1半導体層、および前記第2半導体層はシリコンから構成され、
前記ガラス板はテンパックスガラスから構成されている
差圧計。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、差圧計に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
工業用の差圧計は、小型化や耐食性などの要望により、センサチップ本体をシリコンなどの半導体やサファイアなどから構成している。例えば、ピエゾ抵抗素子などによる歪計測部が形成された半導体(シリコン)の膜から構成されたダイアフラムの一方の面および他方の面の各々に、第1圧力室および第2圧力室を設けた差圧計がある。この差圧計では、第1圧力室および第2圧力室の2方向から受ける圧力の差を測定している。第1圧力室、第2圧力室、およびこれらの圧力室の各々に接続する圧力伝達のための導管には、オイルなどの圧力伝達物質が充填され、圧力は、圧力伝達物質を介してダイアフラムに作用する。
【0003】
一方で、上述したダイアフラムおよび圧力室が形成されたセンサチップは、パッケージに収容されて用いられている。センサチップを半導体から構成する場合、主に金属から構成されるパッケージとの間を電気的に分離するために、耐熱ガラスによるガラス板を挟んでパッケージに固定している。
【0004】
しかしながら、金属から構成されるパッケージと耐熱性ガラスとの間には線膨張係数差があり、また、耐熱性ガラスは強度があまり高くない。このため、パッケージにガラス板を直接接合した場合、熱応力によりガラス板が割れるなどの問題が起き場合がある。このため、ガラス板とパッケージとの間にシリコン板を挟んで接合している。この構成では、パッケージの上に、シリコン板、ガラス板、センサチップの順に積層されたものとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-060333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したような構成の圧力センサにおいて、ゼロ点シフトの発生が確認され、問題となっている。このゼロ点シフトを防止するために、ガラス板と半導体からなるセンサチップとの接合面の一部に、接合していない空洞を設ける技術がある(特許文献1)。しかしながら、特許文献1の技術では、センサチップを搭載するガラス板を、さらにシリコンなどの半導体による基体の上に配置する構成については考慮されていない。
【0007】
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、半導体による基体の上にガラス板を介して配置されるセンサチップに組み込まれた差圧計における出力のゼロ点シフトの抑制を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る差圧計は、半導体から構成された基体と、基体の上に接合された耐熱ガラスからなるガラス板と、ガラス板の上面に配置された第1圧力室を備える第1半導体層と、第1半導体層の上に配置された第2圧力室を備える第2半導体層と、第1圧力室と第2圧力室との間を隔てる状態に形成されたダイアフラムと、ガラス板および基体を貫通して形成され、第1圧力室と連通する導圧路と、ダイアフラムの周端部近傍に設けられ、ダイアフラムの歪みを測定する歪計測部と、第1半導体層とガラス板との間で、第1圧力室を囲い平面視で第1圧力室の周方向に均一な幅とされた第1半導体層とガラス板とを接合する第1接合領域と、第1接合領域の周囲に設けられた第1未接合領域と、ガラス板と基体との間で、導圧路の領域を囲い平面視で導圧路の領域の周方向に均一な幅とされて、ガラス板と基体とを接合する第2接合領域と、第2接合領域の周囲に設けられた第2未接合領域とを備え、第2接合領域は、第1未接合領域の内側に設けられ、第2未接合領域は、第1接合領域から第1未接合領域にかけて形成されている。
【0009】
上記差圧計の一構成例において、ガラス板と基体との間で、第2未接合領域の周囲に、少なくとも1か所、設けられて、ガラス板と基体とを接合する第3接合領域をさらに備える。
【0010】
上記差圧計の一構成例において、基体、第1半導体層、および第2半導体層はシリコンから構成され、ガラス板はテンパックスガラスから構成されている。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

アズビル株式会社
差圧計
3日前
アズビル株式会社
差圧計
2日前
アズビル株式会社
調節計
8日前
アズビル株式会社
圧力センサ
2日前
アズビル株式会社
センサ装置
2日前
アズビル株式会社
設定システム
2日前
アズビル株式会社
濃度計測装置
2日前
アズビル株式会社
保守支援システム、および保守支援方法
8日前
アズビル株式会社
バルブメンテナンス支援装置および支援方法
1日前
アズビル株式会社
AMR角度センサの設計方法、AMR角度センサの生産方法、及び、AMR角度センサ
8日前
日本精機株式会社
表示装置
15日前
甲神電機株式会社
電流センサ
5日前
株式会社小野測器
測定器
8日前
アズビル株式会社
差圧計
2日前
アズビル株式会社
調節計
8日前
太陽誘電株式会社
センサ
18日前
アズビル株式会社
差圧計
3日前
株式会社小野測器
検出器
8日前
株式会社ヨコオ
プローブ
15日前
大和製衡株式会社
組合せ秤
2日前
株式会社トプコン
測量装置
8日前
ユニパルス株式会社
距離測定装置
12日前
株式会社ミツトヨ
変位測定器
2日前
株式会社カネカ
検出システム
8日前
日本碍子株式会社
ガスセンサ
8日前
アズビル株式会社
圧力センサ
2日前
個人
二次電池繰返パルス放電器用基板
15日前
株式会社ナリス化粧品
肌状態推定方法
8日前
エイブリック株式会社
電流検出回路。
8日前
個人
変位測定装置
15日前
日本碍子株式会社
ガスセンサ素子
3日前
東レ株式会社
選択結合性物質固定化担体
2日前
日本碍子株式会社
ガスセンサ素子
8日前
エスペック株式会社
環境形成装置
2日前
日本碍子株式会社
ガスセンサ素子
8日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
12日前
続きを見る