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公開番号
2024135460
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-04
出願番号
2023046151
出願日
2023-03-23
発明の名称
測量装置
出願人
株式会社トプコン
代理人
個人
主分類
G01C
15/00 20060101AFI20240927BHJP(測定;試験)
要約
【課題】バックフォーカスを確保し、追尾可能な範囲拡大を図る測量装置を提供する。
【解決手段】測定対象物に測距光35を射出する発光素子28を有する測距光射出部23と、測定対象物からの反射測距光49を受光する受光素子39を有する測距光受光部24と、測定対象物に測距光と同軸で追尾光36を射出する追尾発光素子53を有する追尾光射出部25と、測定対象物からの反射追尾光51を反射測距光と同軸で受光する追尾受光素子を有する追尾光受光部と26、測距光射出部と追尾光射出部とを制御し、受光素子に対する反射測距光の受光結果に基づき測定対象物迄の距離を演算すると共に、追尾受光素子に対する反射追尾光の受光位置に基づき測定対象物と追尾受光素子の中心との位置偏差を演算する演算制御部とを具備し、測距光受光部と追尾光受光部は受光プリズムを有し、該受光プリズムは反射追尾光を3回内部反射させる様構成された。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
測定対象物に測距光を射出する発光素子を有する測距光射出部と、前記測定対象物からの反射測距光を受光する受光素子を有する測距光受光部と、前記測定対象物に前記測距光と同軸で追尾光を射出する追尾発光素子を有する追尾光射出部と、前記測定対象物からの反射追尾光を前記反射測距光と同軸で受光する追尾受光素子を有する追尾光受光部と、前記測距光射出部と前記追尾光射出部とを制御し、前記受光素子に対する前記反射測距光の受光結果に基づき前記測定対象物迄の距離を演算すると共に、前記追尾受光素子に対する前記反射追尾光の受光位置に基づき前記測定対象物と前記追尾受光素子の中心との位置偏差を演算する演算制御部とを具備し、前記測距光受光部と前記追尾光受光部は受光プリズムを有し、該受光プリズムは前記反射追尾光を3回内部反射させる様構成された測量装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記受光プリズムは、第1プリズムと、該第1プリズムと接合された第2プリズムとを有し、前記第1プリズムと前記第2プリズムとの接合面に分離面が形成され、該分離面は前記反射測距光を透過させて前記受光素子に受光させ、前記反射追尾光を反射させて前記追尾受光素子に受光させる様構成された請求項1に記載の測量装置。
【請求項3】
前記第1プリズムは、前記反射追尾光が直角に入射する第1面と、該第1面を透過した前記反射追尾光を反射させる第2面と、該第2面で反射された前記反射追尾光を前記第1面に向って反射する前記分離面としての第3面と、前記第1面で反射された前記反射追尾光が直角に入射する第4面とを有する様構成された請求項2に記載の測量装置。
【請求項4】
前記第1プリズムは、前記反射追尾光が直角に入射する第1面と、該第1面を透過した前記反射追尾光を反射させる第2面と、該第2面で反射された前記反射追尾光を前記第1面に向って反射する前記分離面としての第3面とを有し、前記第1面と前記第2面にショートパスフィルタが蒸着され、前記第1面を透過した前記反射追尾光が透過率が0%付近となる入射角で前記第2面に入射し、該第2面と前記第3面で順次反射された前記反射追尾光が透過率が0%付近となる入射角で前記第1面に入射し、該第1面で反射された前記反射追尾光が直角に前記第2面に入射する様に構成された請求項2に記載の測量装置。
【請求項5】
前記第1プリズムは、前記反射追尾光が直角に入射する第1面と、該第1面を透過した前記反射追尾光を反射させる第2面と、該第2面で反射された前記反射追尾光を前記第1面に向って反射する前記分離面としての第3面とを有し、前記第1面と前記第2面にARコートが蒸着され、前記第1面を透過した前記反射追尾光が全反射臨界角以上となる入射角で前記第2面に入射し、該第2面と前記第3面で順次反射された前記反射追尾光が全反射臨界角以上となる入射角で前記第1面に入射し、該第1面で反射された前記反射追尾光が直角に前記第2面に入射する様に構成された請求項2に記載の測量装置。
【請求項6】
前記受光プリズムは前記第1プリズムの前記第2面に接合された第3プリズムを更に有し、前記第1プリズムと前記第3プリズムの接合面に前記反射測距光と前記反射追尾光を反射し、可視光を透過する分離膜を形成し、該分離膜の透過光軸上に視準部が設けられた請求項3に記載の測量装置。
【請求項7】
前記受光素子と前記受光プリズムとの間と、前記追尾受光素子と前記受光プリズムの間に、それぞれバンドパスフィルタが設けられた請求項3~請求項6のうちのいずれか1項に記載の測量装置。
【請求項8】
前記第1プリズムと前記第2プリズムとの間に色ガラスが介設され、該色ガラスと前記第2プリズムとの接合面に前記分離面が形成された請求項3~請求項6のうちのいずれか1項に記載の測量装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、測定対象物の3次元座標を取得可能な測量装置に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
レーザスキャナやトータルステーション等の測量装置は、測定対象物として再帰反射性を有するプリズムを用いたプリズム測距、反射プリズムを用いないノンプリズム測距により測定対象物迄の距離を検出する光波距離測定装置を有している。
【0003】
測量装置には、測定対象物の測距と追尾を同時に実行するものがあるが、従来の追尾受光系の場合、バックフォーカスが不足する為、焦点距離の長い受光レンズを使用する必要がある。この為、追尾受光系の画角が小さくなり、再帰反射性を有するプリズムの追尾可能な範囲が狭く、特に近距離やプリズムの移動速度が速い場合には使い勝手が悪くなる虞れがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6557548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、バックフォーカスを確保し、追尾可能な範囲拡大を図る測量装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、測定対象物に測距光を射出する発光素子を有する測距光射出部と、前記測定対象物からの反射測距光を受光する受光素子を有する測距光受光部と、前記測定対象物に前記測距光と同軸で追尾光を射出する追尾発光素子を有する追尾光射出部と、前記測定対象物からの反射追尾光を前記反射測距光と同軸で受光する追尾受光素子を有する追尾光受光部と、前記測距光射出部と前記追尾光射出部とを制御し、前記受光素子に対する前記反射測距光の受光結果に基づき前記測定対象物迄の距離を演算すると共に、前記追尾受光素子に対する前記反射追尾光の受光位置に基づき前記測定対象物と前記追尾受光素子の中心との位置偏差を演算する演算制御部とを具備し、前記測距光受光部と前記追尾光受光部は受光プリズムを有し、該受光プリズムは前記反射追尾光を3回内部反射させる様構成された測量装置に係るものである。
【0007】
又本発明は、前記受光プリズムは、第1プリズムと、該第1プリズムと接合された第2プリズムとを有し、前記第1プリズムと前記第2プリズムとの接合面に分離面が形成され、該分離面は前記反射測距光を透過させて前記受光素子に受光させ、前記反射追尾光を反射させて前記追尾受光素子に受光させる様構成された測量装置に係るものである。
【0008】
又本発明は、前記第1プリズムは、前記反射追尾光が直角に入射する第1面と、該第1面を透過した前記反射追尾光を反射させる第2面と、該第2面で反射された前記反射追尾光を前記第1面に向って反射する前記分離面としての第3面と、前記第1面で反射された前記反射追尾光が直角に入射する第4面とを有する様構成された測量装置に係るものである。
【0009】
又本発明は、前記第1プリズムは、前記反射追尾光が直角に入射する第1面と、該第1面を透過した前記反射追尾光を反射させる第2面と、該第2面で反射された前記反射追尾光を前記第1面に向って反射する前記分離面としての第3面とを有し、前記第1面と前記第2面にショートパスフィルタが蒸着され、前記第1面を透過した前記反射追尾光が透過率が0%付近となる入射角で前記第2面に入射し、該第2面と前記第3面で順次反射された前記反射追尾光が透過率が0%付近となる入射角で前記第1面に入射し、該第1面で反射された前記反射追尾光が直角に前記第2面に入射する様に構成された測量装置に係るものである。
【0010】
又本発明は、前記第1プリズムは、前記反射追尾光が直角に入射する第1面と、該第1面を透過した前記反射追尾光を反射させる第2面と、該第2面で反射された前記反射追尾光を前記第1面に向って反射する前記分離面としての第3面とを有し、前記第1面と前記第2面にARコートが蒸着され、前記第1面を透過した前記反射追尾光が全反射臨界角以上となる入射角で前記第2面に入射し、該第2面と前記第3面で順次反射された前記反射追尾光が全反射臨界角以上となる入射角で前記第1面に入射し、該第1面で反射された前記反射追尾光が直角に前記第2面に入射する様に構成された測量装置に係るものである。
(【0011】以降は省略されています)
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