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公開番号
2024132800
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-01
出願番号
2023142174
出願日
2023-09-01
発明の名称
光センサ
出願人
オムロン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01S
7/481 20060101AFI20240920BHJP(測定;試験)
要約
【課題】スポットの中央部と周縁部との光強度の差異を小さくすることができる光センサを提供する。
【解決手段】光センサ1は、ガウシアンビームAを発する光源5と、少なくとも一つの分布変更素子10と、を備えた距離設定形の光センサである。少なくとも一つの分布変更素子10の各々は、光源5から出射したガウシアンビームAをガウシアン型以外の光強度分布のビームBに変更するように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ガウシアンビームを発する光源と、少なくとも一つの分布変更素子と、を備えた距離設定形の光センサであって、
前記少なくとも一つの分布変更素子の各々は、前記光源から出射したガウシアンビームをガウシアン型以外の光強度分布のビームに変更するように構成されている、
光センサ。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記少なくとも一つの分布変更素子は、第1の分布変更素子及び第2の分布変更素子を含む複数の分布変更素子であり、
前記第1の分布変更素子と前記第2の分布変更素子とを切り換えてガウシアン型以外の光強度分布のビームのスポットの形状を切り換え可能に構成されている、
請求項1に記載の光センサ。
【請求項3】
前記少なくとも一つの分布変更素子の各々は、前記光源から出射したガウシアンビームをトップハット型の光強度分布のビームに変更するように構成されている、
請求項1に記載の光センサ。
【請求項4】
前記少なくとも一つの分布変更素子の各々は、前記光源から出射したガウシアンビームをスポットの中央部よりも周縁部の方が強い光強度分布のビームに変更するように構成されている、
請求項1に記載の光センサ。
【請求項5】
前記光源から出射したガウシアンビームをコリメートして前記少なくとも一つの分布変更素子に入射させるコリメータを更に備えた、
請求項1に記載の光センサ。
【請求項6】
前記光センサは、一定の周期で投光したビームがワークに反射して返ってくるまでの時間に基づいて距離を測定するTOFセンサである、
請求項1に記載の光センサ。
【請求項7】
前記分布変更素子は、複数の球面レンズ又は複数のシリンドリカルレンズを含むマイクロレンズアレイであり、前記光源から出射して前記複数の球面レンズの各々又は前記複数のシリンドリカルレンズの各々を通過したガウシアンビームを互いに重ねてガウシアン型以外の光強度分布のビームに変更するように構成されている、
請求項1に記載の光センサ。
【請求項8】
前記分布変更素子は、回折光学素子であり、前記光源から出射したガウシアンビームを拡散させてガウシアン型以外の光強度分布のビームに変更するように構成されている、
請求項1に記載の光センサ。
【請求項9】
前記分布変更素子は、少なくとも一つの凹レンズ及び少なくとも一つの凸レンズを含む多段レンズであり、前記光源から出射したガウシアンビームを前記少なくとも一つの凹レンズにより発散させかつ前記少なくとも一つの凸レンズにより収束させてガウシアン型以外の光強度分布のビームに変更するように構成されている、
請求項1に記載の光センサ。
【請求項10】
前記凸レンズのうちの一部又は全部が液体レンズで構成されている、
請求項9に記載の光センサ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光センサに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
光の反射を利用してワークの欠品等を検出する光センサがある。ワークに凹部や貫通孔があると、光の反射率が局所的に変化する。例えば、ワークがパレットの上に並べられたボトルである場合、隣り合うボトルとボトルとの隙間に深い谷間が生じる。レーザを当てるスポットのサイズをワークの凹部よりも大きく広げると、そのようなワークであっても安定して検出できるようになる。特許文献1には、レーザダイオードと投光コリメータとの間に光路長を変更する平板を配置してスポットのサイズを変更することができる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-78946号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
レーザダイオード等の光源から照射される光は、スポットの中央部が明るく周縁部が暗いガウシアン型の光強度分布になっている。特許文献1に記載の技術のように、スポットを単純に広げただけでは、ガウシアンビームが維持される。スポットのサイズを広げると全体的に暗くなるため、中央部よりも暗い周縁部では、スポットのサイズを広げた場合に、ワークの検出に必要とされる光強度を得られないことがある。光強度が不足すると、ワークの有無を正確に検出できないおそれがある。
【0005】
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、スポットの中央部と周縁部との光強度の差異を小さくすることができる光センサを提供することを目的とする。
【0006】
また、特許文献1に記載の技術のように、回転盤である変換素子ホルダに複数の平板を円周状に並べると、ビームの光軸と変換素子ホルダの回転軸とが平行になる。変換素子ホルダを回転させるトリマ操作部が本体ケースの背面に配置されるため、操作しながらでは光軸を目視で確認しにくい。また、光源である発光素子は、本体ケースの背面と変換素子ホルダとの間のスペースに配置される。変換素子ホルダが回転盤であると、本体ケースの背面から変換素子ホルダまで延びるトリマ操作部のシャフトは、発光素子が占めるスペースによって長くなる。シャフトが長くなるほど、変換素子ホルダの駆動に必要なトルクに耐えるためにシャフトが太くなる。光センサの小型化が困難である。
【0007】
また、特開2001-264453号公報に記載の技術のように、光源に対して投光レンズを近づけたり遠ざけたりしてスポットの形状を変更することもできる。しかしながら、特開2001-264453号公報に記載の技術では、スポットの可変範囲が光軸方向における投光レンズの変位量に依存する。特許文献1に記載の技術と同程度に可変範囲を大きくしようとすると投光レンズを変位させる機構の占有スペースが大きくなるため、特許文献1に記載の技術以上に光センサの小型化が困難である。
【0008】
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、コンパクトで操作性に優れた光センサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様に係る光センサは、ガウシアンビームを発する光源と、少なくとも一つの分布変更素子と、を備えた距離設定形の光センサであって、少なくとも一つの分布変更素子の各々は、光源から出射したガウシアンビームをガウシアン型以外の光強度分布のビームに変更するように構成されている。
【0010】
この態様によれば、スポットの中央部が明るく周縁部が暗いガウシアン型の光強度分布のビーム(ガウシアンビーム)からガウシアン型以外の光強度分布のビームに変更することができるため、スポットの中央部と周縁部との光強度の差異を小さくすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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