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公開番号2024128228
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023037086
出願日2023-03-10
発明の名称閉空間監視システム
出願人株式会社アガタ
代理人個人,個人
主分類G01B 11/06 20060101AFI20240913BHJP(測定;試験)
要約【課題】撮像部及び発光部により、閉空間内に付着した付着物の厚みを測定することが可能な閉空間監視システムを提供する。
【解決手段】観測部15はダクトDの筒壁D1の内壁D3を撮像可能な撮像部15bと、レーザー光Hを発光する発光部15cとから構成されている。制御部の駆動部の制御によって観測部15が所定の位置で停止した第2の状態において、発光部15cによりレーザー光Hを発光し、このレーザー光Hは連結部16b内を通過し、鏡面部16dによって反射され内壁D3を照射する。制御部の処理回路部は撮像部15bにより撮像した撮像画像を外部装置に送信し、この外部装置は受信した撮像画像に基づいて、重心点の座標を計測する。基準座標と比較してこの重心点の座標の移動量を測定し、移動量が閾値を超えた場合はダクトD内で発火の虞れが生ずる状態になったと判断して、オペレータに通報をする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
閉空間を形成する筒壁の外面に固定され、前記筒壁に設けられた挿入孔と連通する貫通孔を有する保持部と、該保持部に固定される本体部と、該本体部の後端に連結される制御部と、光束を照射する発光部と、前記光束により照射された前記筒壁の内壁を撮像する撮像部とを有する閉空間監視装置及び該閉空間監視装置と通信を行う外部装置から構成される閉空間監視システムであって、
前記本体部は、前記挿入孔と連通し、前記貫通孔内に密着して固定される案内筒と、該案内筒内を該案内筒の長手方向に沿って摺動可能である観測部と、該観測部の前方に接続され、前記観測部と共に前記案内筒内を摺動する先端部とを備え、
前記制御部は、前記観測部を移動させる駆動部と、該駆動部及び前記観測部を制御し、前記撮像部により撮像された撮像画像を前記外部装置に送信する処理回路部とを備え、
前記外部装置は、受信した前記撮像画像の前記光束の面領域の中心部の画面上における移動量に基づいて、前記内壁に付着した付着物の厚みを測定することを特徴とする閉空間監視システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
照射された前記光束の前記内壁での前記撮像部の撮像方向への反射角は、40度以上であることを特徴とする請求項1に記載の閉空間監視システム。
【請求項3】
前記先端部は先端側に配置され、前記案内筒の先端を封止する板状の封止部と、該封止部と前記観測部とを連結する連結部とから構成され、
前記封止部の内側には、傾斜した鏡面部が配置されており、
前記発光部は前記撮像部の前方側の前記観測部に配置され、前記案内筒の前方に前記光束を発光し、
前記発光部から発光され、前記鏡面部で反射した前記光束は、前記内壁を照射することを特徴とする請求項1又は2に記載の閉空間監視システム。
【請求項4】
前記連結部は筒状であり、
前記封止部と前記連結部との連結箇所近傍の前記連結部の側面には窓部が設けられ、該窓部下の前記連結部内に前記鏡面部が配置されており、
前記鏡面部で反射した前記光束は、前記窓部を通って前記内壁を照射することを特徴とする請求項3に記載の閉空間監視システム。
【請求項5】
前記処理回路部による前記駆動部の制御によって、前記先端部が前記案内筒の先端を封止する第1の状態から、前記観測部が前記案内筒から前記閉空間に進出する第2の状態に、前記観測部及び摺動部を移動させることを特徴とする請求項3に記載の閉空間監視システム。
【請求項6】
前記第1の状態では、前記封止部の先端面が前記筒壁の内面と面一であることを特徴とする請求項5に記載の閉空間監視システム。
【請求項7】
前記筒壁の外面に固定されていて、前記筒壁に設けられた発光部用挿入孔と連通する発光部用貫通孔を有する、前記保持部とは異なる発光部用保持部と、該発光部用保持部に固定される発光部用本体部と、該発光部用本体部の後端に連結される発光部用制御部とを備え、
前記発光部用本体部は、前記発光部用挿入孔と連通し、前記発光部用貫通孔内に密着して固定される発光部用案内筒と、該発光部用案内筒内を該発光部用案内筒の長手方向に沿って摺動可能である前記発光部と、該発光部の前方に接続され、前記発光部と共に前記案内筒内を摺動する発光部用先端部とを備え、
前記発光部用制御部は、前記発光部を移動させる発光部用駆動部と、該発光部用駆動部及び前記発光部を制御する発光部用処理回路部とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の閉空間監視システム。
【請求項8】
前記発光部用保持部は前記保持部の前記閉空間の排気方向の位置が同一であり、且つ前記発光部用保持部は前記保持部に対して斜め上方の位置に取り付けられていることを特徴とする請求項7に記載の閉空間監視システム。
【請求項9】
前記処理回路部及び発光部用処理回路部による前記駆動部及び発光部用駆動部の制御によって、前記先端部及び発光部用先端部が前記案内筒及び前記発光部用案内筒の先端を封止する第1の状態から、前記観測部及び前記発光部が前記案内筒及び前記発光部用案内筒から前記閉空間に進出する第2の状態に、前記観測部及び前記発光部及び前記先端部及び発光部用先端部を移動させることを特徴とする請求項8に記載の閉空間監視システム。
【請求項10】
前記第1の状態では、前記封止部の先端面が前記筒壁の内面と面一であることを特徴とする請求項9に記載の閉空間監視システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、ダクト内等の閉空間の内面に付着した付着物の厚みを計測する閉空間監視システムに関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、調理場等で発生する油煙等の排気を行うダクト内に、可視光カメラを設置して、外部からこの可視光カメラを介して、ダクト内の異常を監視する火災検知システムが開示されている。
【0003】
このようなダクト内を可視光カメラにより監視可能とする監視システムにおいては、オペレータはダクト内を流れる油煙の状況や、ダクトの壁面に付着した油分、或いは可視光カメラの近傍に設置され流路を閉止する機能を有する防火ダンパに付着した油分を、可視光カメラからの映像を介して確認することが可能である。
【0004】
そして、壁面への油分を含む付着物の量が多くなると発火し易くなると共に、発火した際に激しく燃焼することになるので、壁面に油分が大量に付着している場合は、掃除等を含めた保守点検を行うことで、ダクト内の火災発生を予防できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2020-521193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述のダクト内に設置した観測部である可視光カメラを、調理場等で発生する煙の中で長期間に渡って使用していると、油分等の汚れがレンズに付着して、ダクト内の状況を監視し難くなる。
【0007】
また、ダクト内の撮像した或る程度付着物が付着した映像からは、どの程度の量の付着物が壁面に積層したのかの判別が難しいという問題もある。
【0008】
この閉空間における壁面に付着物が付着する問題は、調理場等のダクト以外に、小麦粉等の穀物粉の搬入、搬出等を行うダクトや製品加工時に発生する鉄粉等を排気する工場等のダクトにも発生する。
【0009】
本発明の目的は、上述の課題を解消し、観測部のレンズに汚れが付着することを防止すると共に、撮像部及び発光部により、閉空間内に付着した付着物の厚み測定が可能な閉空間監視システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための本発明に係る閉空間監視装置は、閉空間を形成する筒壁の外面に固定され、前記筒壁に設けられた挿入孔と連通する貫通孔を有する保持部と、該保持部に固定される本体部と、該本体部の後端に連結される制御部と、光束を照射する発光部と、前記光束により照射された前記筒壁の内壁を撮像する撮像部とを有する閉空間監視装置及び該閉空間監視装置と通信を行う外部装置から構成される閉空間監視システムであって、前記本体部は、前記挿入孔と連通し、前記貫通孔内に密着して固定される案内筒と、該案内筒内を該案内筒の長手方向に沿って摺動可能である観測部と、該観測部の前方に接続され、前記観測部と共に前記案内筒内を摺動する先端部とを備え、前記制御部は、前記観測部を移動させる駆動部と、該駆動部及び前記観測部を制御し、前記撮像部により撮像された撮像画像を前記外部装置に送信する処理回路部とを備え、前記外部装置は、受信した前記撮像画像の前記光束の面領域の中心部の画面上における移動量に基づいて、前記内壁に付着した付着物の厚みを測定することを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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