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公開番号2024130301
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023039948
出願日2023-03-14
発明の名称近接センサ
出願人オムロン株式会社
代理人個人,個人
主分類G01S 7/03 20060101AFI20240920BHJP(測定;試験)
要約【課題】送信する電波の指向性を確保しつつ、センサ近傍で発生するノイズを低減することができる近接センサを提供する。
【解決手段】本開示の近接センサは、筒状のリフレクタと、リフレクタの内部を介してリフレクタの開口部へ向けて電波を送信する位置であって開口部からリフレクタの内部へ進入した電波を受信する位置にある送受信部とを備える。リフレクタの内側面は、金属で構成され、送受信部の位置から開口部へ向かうにしたがって拡がるテーパ形状を有する。第1条件または第2条件を満たす。第1条件は、送受信部を支持する支持面に設けられ、送受信部とリフレクタの内側面との間に位置し、電波を吸収する内部電波吸収材を備えるという条件である。第2条件は、リフレクタが、電波を吸収する材料で構成された母材と、母材に積層されてリフレクタの内側面を構成する金属製の膜とを備えるという条件である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
筒状のリフレクタと、
前記リフレクタの内部を介して前記リフレクタの開口部へ向けて電波を送信する位置であって前記開口部から前記リフレクタの内部へ進入した電波を受信する位置にある送受信部と、を備え、
前記リフレクタの内側面は、金属で構成されており、前記送受信部の位置から前記開口部へ向かうにしたがって拡がるテーパ形状を有し、
第1条件または第2条件を満たすように構成され、
前記第1条件は、前記送受信部を支持する支持面に設けられており、前記送受信部と前記リフレクタの内側面との間に位置しており、電波を吸収する内部電波吸収材を備えるという条件であり、
前記第2条件は、前記リフレクタが、電波を吸収する材料で構成された母材と、前記母材に積層されて前記リフレクタの内側面を構成する金属製の膜と、を備えるという条件である近接センサ。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記送受信部は、ミリ波を送信および受信する請求項1に記載の近接センサ。
【請求項3】
前記リフレクタの外側面と対向しており、電波を吸収する外部電波吸収材を更に備える請求項1または2に記載の近接センサ。
【請求項4】
前記リフレクタの外側面を囲む筐体を更に備える請求項1または2に記載の近接センサ。
【請求項5】
前記筐体は、金属で構成されている請求項4に記載の近接センサ。
【請求項6】
前記リフレクタの外側面と前記筐体の内面との間に位置しており、電波を吸収する外部電波吸収材を更に備える請求項4に記載の近接センサ。
【請求項7】
前記送受信部が実装面に実装されたプリント基板を更に備え、
前記リフレクタは、前記開口部とは反対側に第2の開口部を有し、
前記リフレクタは、前記送受信部が前記第2の開口部に位置し且つ前記第2の開口部が前記プリント基板によって塞がれるように、前記実装面に接触している請求項1または2に記載の近接センサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電波を送信することによって検出物を検出する近接センサに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、近接センサの一例としてのセンサアレイが開示されている。センサアレイは、ハウジング開口部を有するハウジングと、高周波センサを有しており高周波センサがハウジング開口部に向けられるようにハウジング内に配置されたセンサ回路基板と、ハウジングを閉じるための一体型閉鎖キャップとを備える。一体型閉鎖キャップは、周方向キャップ壁とレンズとを有する。周方向キャップ壁がハウジング開口部に嵌められる。これにより、ハウジング開口部が閉塞され、レンズはハウジング開口部に向けられる。高周波センサから送信される高周波放射(電波の一例)は、レンズによって指向性を制御される。これにより、電波の送信方向上に位置する検出物が検出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開第2017/0146637号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に開示されたセンサアレイでは、以下の問題が生じるおそれがある。
【0005】
高周波センサから送信される電波がレンズによって指向性を制御されると、高周波センサから送信される電波が絞られ過ぎるおそれがある。この場合、センサアレイに対して傾斜した方向を向く検出物や凹凸を有する検出物が適切に検出されないおそれがある。
【0006】
前記の問題を解決するために、例えば、センサアレイの構成を、レンズを備えない構成とすることが考えられる。しかし、この場合、電波の指向性が制御されないため、電波が様々な方向に放射される。これにより、検出物以外の障害物が誤検出される可能性が高まる。
【0007】
また、レンズの有無にかかわらず、電波が周方向キャップ壁を透過することによっても、検出物以外の障害物を誤検出する可能性が高まる。
【0008】
電波が周方向キャップ壁を透過することを防止するために、例えば、周方向キャップ壁を金属で構成することが考えられる。この場合、電波は金属製の周方向キャップ壁で反射してセンサアレイの内部に留まる。そのため、電波が周方向キャップ壁を透過することは防止され得る。しかし、当該構成では、電波がセンサアレイの内部で乱反射してノイズが増幅されるおそれがある。その結果、センサアレイの近傍において、当該ノイズの影響によって検出物の検出が困難となるおそれがある。
【0009】
従って、本開示の目的は、前記課題を解決することにあって、送信する電波の指向性を確保しつつ、センサ近傍で発生するノイズを低減することができる近接センサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の一態様に係る近接センサは、
筒状のリフレクタと、
前記リフレクタの内部を介して前記リフレクタの開口部へ向けて電波を送信する位置であって前記開口部から前記リフレクタの内部へ進入した電波を受信する位置にある送受信部と、を備え、
前記リフレクタの内側面は、金属で構成されており、前記送受信部の位置から前記開口部へ向かうにしたがって拡がるテーパ形状を有し、
第1条件または第2条件を満たすように構成され、
前記第1条件は、前記送受信部を支持する支持面に設けられており、前記送受信部と前記リフレクタの内側面との間に位置しており、電波を吸収する内部電波吸収材を備えるという条件であり、
前記第2条件は、前記リフレクタが、電波を吸収する材料で構成された母材と、前記母材に積層されて前記リフレクタの内側面を構成する金属製の膜と、を備えるという条件である近接センサ。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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