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公開番号2024103839
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-02
出願番号2023007760
出願日2023-01-23
発明の名称端子金具および端子付き電線
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01R 4/02 20060101AFI20240726BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電線との接合強度を向上することができる端子金具および端子付き電線を提供することを目的とする。
【解決手段】端子金具1は、電線Wの端末から露出する導体部W1に対して超音波接合される超音波接合部3と、超音波接合部3と一体で形成され、相手部材と電気的に接続される電気接続部2と、を備え、超音波接合部3は、電線Wの軸線方向Xに沿って延在する底壁31と、底壁31から軸線方向Xと交差する高さ方向Zに沿って突出する一対の側壁32と、を有し、底壁31および一対の側壁32には、それぞれの導体部W1と面する内面31a、32aに凹部33が設けられ、一対の側壁32における凹部33は、少なくとも超音波接合後の導体部W1の高さ方向Zに沿った第1高さh1よりも高くなるように形成される。
【選択図】図4


特許請求の範囲【請求項1】
電線の端末から露出する導体部に対して超音波接合される超音波接合部と、
前記超音波接合部と一体で形成され、相手部材と電気的に接続される電気接続部と、を備え、
前記超音波接合部は、前記電線の軸線方向に沿って延在する底壁と、前記底壁から前記軸線方向と交差する高さ方向に沿って突出する一対の側壁と、を有し、
前記底壁および前記一対の側壁には、それぞれの前記導体部と面する内面に凹部が設けられ、
前記一対の側壁における前記凹部は、少なくとも超音波接合後の前記導体部の前記高さ方向に沿った第1高さよりも高くなるように形成される、
端子金具。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記凹部は、前記底壁と前記一対の側壁とに渡って延びるように設けられ、
前記凹部の両端部における前記高さ方向に沿った第2高さが前記第1高さよりも高くなるように形成される、
請求項1に記載の端子金具。
【請求項3】
前記底壁および前記一対の側壁には、前記軸線方向に互いに間隔をあけて複数の前記凹部が設けられる、
請求項1または2に記載の端子金具。
【請求項4】
電線と、
前記電線の端末から露出する導体部に対して超音波接合される超音波接合部、および前記超音波接合部と一体で形成され相手部材と電気的に接続される電気接続部を含む端子金具と、を備え、
前記超音波接合部は、前記電線の軸線方向に沿って延在する底壁と、前記底壁から前記軸線方向と交差する高さ方向に沿って突出する一対の側壁と、を有し、
前記底壁および前記一対の側壁には、それぞれの前記導体部と面する内面に凹部が設けられ、
前記一対の側壁における前記凹部は、少なくとも超音波接合後の前記導体部の前記高さ方向に沿った第1高さよりも高くなるように形成される、
端子付き電線。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、端子金具および端子付き電線に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来の端子金具に関する技術として、例えば、特許文献1には、電線の端末から露出する導体部に対して超音波接合される超音波接合部と、超音波接合部と一体で形成され相手部材と電気的に接続される電気接続部と、を備えた端子金具が開示されている。この端子金具では、超音波接合部は、底壁および当該底壁と交差する一対の側壁を有し、底壁に超音波接合時に溶けた電線の絶縁被覆部を収容するための凹部が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-004911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した特許文献1に記載の端子金具では、例えば、電線との接合強度の向上の点で更なる改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、電線との接合強度を向上することができる端子金具および端子付き電線を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る端子金具は、電線の端末から露出する導体部に対して超音波接合される超音波接合部と、前記超音波接合部と一体で形成され、相手部材と電気的に接続される電気接続部と、を備え、前記超音波接合部は、前記電線の軸線方向に沿って延在する底壁と、前記底壁から前記軸線方向と交差する高さ方向に沿って突出する一対の側壁と、を有し、前記底壁および前記一対の側壁には、それぞれの前記導体部と面する内面に凹部が設けられ、前記一対の側壁における前記凹部は、少なくとも超音波接合後の前記導体部の前記高さ方向に沿った第1高さよりも高くなるように形成される。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る端子金具および端子付き電線は、超音波接合部の底壁および一対の側壁の内面に凹部が設けられ、一対の側壁における凹部は、少なくとも超音波接合後の導体部の高さ方向に沿った第1高さよりも高くなるように形成される。この構成により、端子金具および端子付き電線は、例えば、凹部によって電線の導体部に対する底壁および一対の側壁の接触面積が増大し、ひいては超音波接合時の導体部と底壁および一対の側壁との相対的な摺動に伴って摩擦がより発生しやすくなり、塑性流動が促進される。この結果、端子金具および端子付き電線は、電線との接合強度を向上することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る端子金具が適用される端子付き電線の例示的な斜視図であって、超音波接合後の状態を示した図である。
図2は、実施形態に係る端子金具が適用される端子付き電線の例示的な正面図である。
図3は、実施形態に係る端子金具の例示的な斜視図である。
図4は、実施形態に係る端子金具が適用される端子付き電線の例示的な断面図であって、超音波接合後の状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、下記実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
【0010】
[実施形態]
図1は、実施形態に係る端子金具1が適用される端子付き電線10の斜視図であって、超音波接合後の状態を示した図である。図1に示される本実施形態に係る端子付き電線10は、車両に使用されるワイヤハーネス等に適用されるものである。ここで、ワイヤハーネスは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の電線Wを各装置に接続するようにしたものである。
(【0011】以降は省略されています)

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