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公開番号2024098883
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-24
出願番号2023002674
出願日2023-01-11
発明の名称空調制御システム
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類F24F 11/65 20180101AFI20240717BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】温度差がある対象空間内にいる人の温熱的快適性を向上できる空調制御システムを提供する。
【解決手段】空調制御システムは、対象空間内の空気調和を行う空調手段と、対象空間内の第1位置の温度である第1温度を検出する第1温度検出手段と、対象空間内の第1位置とは異なる第2位置の温度である第2温度を検出する第2温度検出手段と、対象空間内にいる人の位置を検出する人位置検出手段と、空調手段を制御する制御手段と、を備える。制御手段は、対象空間内にいる人の位置に応じて、第1制御又は第2制御を実行し、第1制御においては、第1温度の変化に応じて空調手段の動作を変更し、第2温度が変化しても空調手段の動作を変更せず、第2制御においては、第1温度が変化しても空調手段の動作を変更せず、第2温度の変化に応じて空調手段の動作を変更する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
対象空間内の空気調和を行う空調手段と、
前記対象空間内の第１位置の温度である第１温度を検出する第１温度検出手段と、
前記対象空間内の前記第１位置とは異なる第２位置の温度である第２温度を検出する第２温度検出手段と、
前記対象空間内にいる人の位置を検出する人位置検出手段と、
前記空調手段を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記対象空間内にいる人の位置に応じて、第１制御又は第２制御を実行し、
前記第１制御においては、前記第１温度の変化に応じて前記空調手段の動作を変更し、前記第２温度が変化しても前記空調手段の動作を変更せず、
前記第２制御においては、前記第１温度が変化しても前記空調手段の動作を変更せず、前記第２温度の変化に応じて前記空調手段の動作を変更する空調制御システム。
続きを表示（約 740 文字）【請求項２】
前記制御手段は、
前記対象空間内にいる人の位置が前記第１位置を含む第１領域内の場合に前記第１制御を実行し、
前記対象空間内にいる人の位置が前記第２位置を含む第２領域内の場合に前記第２制御を実行する請求項１に記載の空調制御システム。
【請求項３】
前記制御手段は、
前記対象空間内にいる人の位置が前記第２位置よりも前記第１位置に近い場合に前記第１制御を実行し、
前記対象空間内にいる人の位置が前記第１位置よりも前記第２位置に近い場合に前記第２制御を実行する請求項１に記載の空調制御システム。
【請求項４】
前記制御手段は、前記対象空間内にいる人の位置に応じて、前記空調手段の風向及び風量の一方又は両方を変更する請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の空調制御システム。
【請求項５】
前記空調手段は、調和空気を吹き出すための複数の吹出口を有し、
前記制御手段は、前記対象空間内にいる人の位置に応じて、調和空気を吹き出す前記吹出口を変更する請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の空調制御システム。
【請求項６】
前記空調手段は、複数の空調装置を備え、
前記制御手段は、前記対象空間内にいる人の位置に応じて、動作させる前記空調装置を変更する請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の空調制御システム。
【請求項７】
前記対象空間内にいる個人を識別する個人識別手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記個人識別手段により識別された個人に応じて、前記空調手段を制御する請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の空調制御システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、空調制御システムに関するものである。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
空調制御対象の空間を複数のエリアに分けて、該複数のエリア毎に空気調和を行う空調設備と、エリア毎の利用者人数を検出する利用者人数検出手段と、利用者人数に応じて、エリア毎に温度勾配がつくように空調設備の運転を制御する温度制御手段と、エリア毎の温度を検出する温度検出手段と、エリア毎に、前記温度検出手段によって検出した温度を表示する表示手段とを備えたものが知られている（例えば、特許文献１参照）。このような技術によれば、フリーアドレスオフィス、図書館の閲覧スペース、飲食店等の、利用者が自由に座席を決められるオープンスペース空間において、予めエリアによってある程度の温度差を付けておき、利用者が座席を決定する際の指標として、入ってきた利用者が見やすい位置に「現在の温度情報と利用状況情報」を表示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００９－２９９９３３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１に示されるような技術においては、利用者が所望する温度環境のエリアに自ら移動する必要がある。また、エリア毎の温度を検出するため、換言すれば、１つのエリアには１つの温度検出センサしかないため、同一エリア内での温度差が大きい場合、当該エリア内の人の温熱環境を改善できない可能性がある。
【０００５】
本開示は、このような課題を解決するためになされたものである。その目的は、温度差がある対象空間内にいる人の温熱的快適性を向上できる空調制御システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に係る空調制御システムは、対象空間内の空気調和を行う空調手段と、前記対象空間内の第１位置の温度である第１温度を検出する第１温度検出手段と、前記対象空間内の前記第１位置とは異なる第２位置の温度である第２温度を検出する第２温度検出手段と、前記対象空間内にいる人の位置を検出する人位置検出手段と、前記空調手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記対象空間内にいる人の位置に応じて、第１制御又は第２制御を実行し、前記第１制御においては、前記第１温度の変化に応じて前記空調手段の動作を変更し、前記第２温度が変化しても前記空調手段の動作を変更せず、前記第２制御においては、前記第１温度が変化しても前記空調手段の動作を変更せず、前記第２温度の変化に応じて前記空調手段の動作を変更する。
【発明の効果】
【０００７】
本開示に係る空調制御システムによれば、温度差がある対象空間内にいる人の温熱的快適性を向上できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施の形態１に係る空調制御システムの対象空間の構成を模式的に示す平面図である。
実施の形態１に係る空調制御システムが有する空調装置の斜視図である。
実施の形態１に係る空調装置の要部を拡大して示す斜視図である。
実施の形態１に係る空調制御システムの構成を示すブロック図である。
実施の形態１に係る空調制御システムの動作例を説明する図である。
実施の形態１に係る空調制御システムの対象空間の構成の別例を模式的に示す平面図である。
実施の形態１に係る空調制御システムの動作例を説明する図である。
実施の形態１に係る空調制御システムの動作例を説明する図である。
実施の形態１に係る空調制御システムの動作例を示すフロー図である。
実施の形態１に係る空調制御システムの制御装置の機能を実現する構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
本開示に係る空調制御システムを実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一又は相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化又は省略する。以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を表現することがある。なお、本開示は以下の実施の形態に限定されることなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、又は各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
【００１０】
実施の形態１．
図１から図１０を参照しながら、本開示の実施の形態１について説明する。図１は空調制御システムの対象空間の構成を模式的に示す平面図である。図２は空調制御システムが有する空調装置の斜視図である。図３は空調装置の要部を拡大して示す斜視図である。図４は空調制御システムの構成を示すブロック図である。図５、図７及び図８は空調制御システムの動作例を説明する図である。図６は空調制御システムの対象空間の構成の別例を模式的に示す平面図である。図９は空調制御システムの動作例を示すフロー図である。図１０は空調制御システムの制御装置の機能を実現する構成の一例を示す図である。
（【００１１】以降は省略されています）

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