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公開番号2024126393
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034746
出願日2023-03-07
発明の名称換気端末部材
出願人三菱電機株式会社
代理人個人
主分類F24F 7/04 20060101AFI20240912BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】圧力損失が小さくかつ雨水浸入耐力が高い換気端末部材を得ること。
【解決手段】壁に設けられた換気口に接続されるパイプガイドと、パイプガイドを通す差込穴を備え、壁に固定される平板状のベースと、ベースを前方から覆う正面板と、ベースを上方から覆う天板と、ベースを下方から覆う底板と、前記ベースを側方から覆う一対の側板とを備え、側板にガラリが設けられたカバーと、ベースに固定されて換気口と連通し、壁から突出する筒状のベルマウス4とを備え、ベルマウス4は、ガラリに対向する左部及び右部に設けられた第1の部分4aと、天板及び底板に対向する上部及び下部に設けられた第2の部分4bとを有し、第1の部分4aにおけるベースに固定される側の端である一端411から他端412までのベルマウス4の軸方向に沿った寸法は、第2の部分4bにおける一端411から他端412までのベルマウス4の軸方向に沿った寸法以上である。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
壁に設けられた換気口に接続されるパイプガイドと、
前記パイプガイドを通す差込穴を備え、前記壁に固定される平板状のベースと、
前記ベースを前方から覆う正面板と、前記ベースを上方から覆う天板と、前記ベースを下方から覆う底板と、前記ベースを側方から覆う一対の側板とを備え、前記側板にガラリが設けられたカバーと、
前記ベースに固定されて前記換気口と連通し、前記壁から突出する筒状のベルマウスとを備え、
前記ベルマウスは、前記ガラリに対向する左部及び右部に設けられた第1の部分と、前記天板及び前記底板に対向する上部及び下部に設けられた第2の部分とを有し、
前記第1の部分における前記ベースに固定される側の端である一端から他端までの前記ベルマウスの軸方向に沿った寸法は、前記第2の部分における前記一端から前記他端までの前記ベルマウスの軸方向に沿った寸法以上であることを特徴とする換気端末部材。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記第1の部分における前記一端から前記他端までの前記ベルマウスの軸方向に沿った寸法は、前記第2の部分との境界において最小かつ、左右の端部において最大となっており、
前記第2の部分での前記一端から前記他端までの前記ベルマウスの軸方向に沿った寸法は一定であることを特徴とする請求項1に記載の換気端末部材。
【請求項3】
前記ガラリは、前記壁に対して傾斜して設置されるフィンを備え、
前記第1の部分は、前記フィンに平行な方向から見た場合に前記ガラリを半分以上覆うことを特徴とする請求項1に記載の換気端末部材。
【請求項4】
前記ベルマウスは、前記一端から前記他端に向けて内径が拡大する円筒状であり、前記ベルマウスの内周面は、前記ベルマウスの軸方向に対して4度から6度傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の換気端末部材。
【請求項5】
前記第1の部分は、前記ベルマウスを前記ベルマウスの軸方向と垂直な横方向から見た場合に円弧形状であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の換気端末部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、壁面に形成された換気口に取り付けられる換気端末部材に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
家屋の壁面には、家屋内への空気の取り込み、又は家屋内の空気の排出を行うために換気口が形成されている。換気口の屋内側には、屋内に向けて延びる換気ダクト、又は換気装置が接続されている。また、換気口の屋外側には、屋内への雨水及び小動物の侵入を抑制する目的で、特許文献1に開示されるような換気端末部材が取り付けられる。換気端末部材は、端部が壁から突出するように換気口に取り付けられる筒状部材と、通常部材を覆うカバーとを備えており、カバーの開口部及び筒状部材を通じて家屋内への空気の取り込み、又は家屋内の空気の排出が行われる。
【0003】
外風の影響を考慮する必要がある場合は、排気風量又は給気風量の低下を抑制するために、筒状部材と連通する開口部をカバーの左右に設ける形状が一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-21821号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
昨今、地球温暖化にともなう海面温度の上昇により、熱帯低気圧の発生数が増加するとともに、発生した熱帯低気圧が強く発達する傾向にある。このため、暴風雨が原因となり、雨水が換気端末部材から換気口を伝って室内側へ浸入することを防ぐ対策が必要となっている。
【0006】
雨水が換気端末部材から室内へ浸入することへの対策として、筒状部材の壁からの突出量を増やすとともに、カバーの開口部の位置を換気口から離すことが考えられるが、この場合、換気端末部材の据付面からの突出寸法を拡大する必要性があるため意匠性が著しく悪化する。また、換気端末部材の開口部の面積を小さくすることが考えられるが、この場合、圧力損失が大きくなるため、換気効率の低下が考えられる。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、圧力損失が小さくかつ雨水浸入耐力が高い換気端末部材を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る換気端末部材は、壁に設けられた換気口に接続されるパイプガイドと、パイプガイドを通す差込穴を備え、壁に固定される平板状のベースと、ベースを前方から覆う正面板と、ベースを上方から覆う天板と、ベースを下方から覆う底板と、ベースを側方から覆う一対の側板とを備え、側板にガラリが設けられたカバーと、ベースに固定されて換気口と連通し、壁から突出する筒状のベルマウスとを備える。ベルマウスは、ガラリに対向する左部及び右部に設けられた第1の部分と、天板及び底板に対向する上部及び下部に設けられた第2の部分とを有する。第1の部分におけるベースに固定される側の端である一端から他端までのベルマウスの軸方向に沿った寸法は、第2の部分における一端から他端までのベルマウスの軸方向に沿った寸法以上である。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、圧力損失が小さくかつ雨水浸入耐力が高い換気端末部材を得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態1に係る換気端末部材の分解斜視図
実施の形態1に係る換気端末部材の据付状態を表した断面図
実施の形態1に係る換気端末部材の分解断面模式図
実施の形態1に係る換気端末部材のベースの正面図
実施の形態1に係る換気端末部材のカバーの背面斜視図
実施の形態1に係る換気端末部材の水抜き穴の拡大図
実施の形態1に係る換気端末部材のベルマウスの上面図
実施の形態1に係る換気端末部材のベルマウスの正面図
実施の形態1に係る換気端末部材のベルマウスの側面図
実施の形態1に係る換気端末部材の斜視図
実施の形態1に係る換気端末部材の風速分布を示す図
実施の形態1に係る換気端末部材の側面図
実施の形態1に係る換気端末部材において、実使用条件を想定して排気による圧力損失を測定した結果を示す図
実施の形態1に係る換気端末部材に風が吹き付けられた状態を示す図
実施の形態1に係る換気端末部材の風による室内への雨水浸入量を示す図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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