TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024164408
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-27
出願番号
2023079859
出願日
2023-05-15
発明の名称
電力変換装置
出願人
三菱電機株式会社
代理人
弁理士法人ぱるも特許事務所
主分類
H02M
3/28 20060101AFI20241120BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】部品点数を削減しつつ、小型化及び低コスト化し、生産性を向上させた電力変換装置を得ること。
【解決手段】磁気回路を形成するトランスコア、及びトランスコアに巻回されたトランス巻回部を設けた複数のトランスコイルを有したトランスと、磁気回路を形成するリアクトルコア、及びリアクトルコアに巻回されたリアクトル巻回部を設けた単数又は複数のリアクトルコイルを有したリアクトルと、を備え、トランス巻回部及びリアクトル巻回部のそれぞれは、平面上を湾曲した板状に形成され、一つのトランスコイルと一つのリアクトルコイルとは、並べて配置されて、一体化部により電気的及び機械的に結合された一体コイル部材とされている。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
磁気回路を形成するトランスコア、及び前記トランスコアに巻回されたトランス巻回部を設けた複数のトランスコイルを有したトランスと、
磁気回路を形成するリアクトルコア、及び前記リアクトルコアに巻回されたリアクトル巻回部を設けた単数又は複数のリアクトルコイルを有したリアクトルと、を備え、
前記トランス巻回部及び前記リアクトル巻回部のそれぞれは、平面上を湾曲した板状に形成され、
一つの前記トランスコイルと一つの前記リアクトルコイルとは、並べて配置されて、一体化部により電気的及び機械的に結合された一体コイル部材とされている電力変換装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記一体コイル部材の厚みは、前記トランスコイルの側及び前記リアクトルコイルの側の双方の部分で同一である請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記一体コイル部材は、一枚の板金からなる請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記一体コイル部材における、前記トランス巻回部の板状の導体幅と前記リアクトル巻回部の板状の導体幅とが異なっている請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項5】
前記トランス及び前記リアクトルを冷却する冷却面を有した筐体を備え、
前記一体コイル部材は、平板からなり、
前記一体コイル部材が、前記冷却面に熱的に接続されている請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項6】
前記トランス及び前記リアクトルを冷却する冷却面を有した筐体を備え、
前記トランスコアの底面及び前記リアクトルコアの底面が、同一平面からなる前記冷却面に熱的に接続されている請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項7】
前記トランス及び前記リアクトルを冷却する冷却面を有した筐体を備え、
前記一体コイル部材は、前記一体化部に折り曲げ部を有した一枚の板金からなり、
前記一体コイル部材の前記トランス巻回部及び前記リアクトル巻回部の部分は、前記冷却面に平行に配置され、前記一体コイル部材の前記トランス巻回部は、前記一体コイル部材の前記リアクトル巻回部よりも前記冷却面から離間して配置され、
前記一体コイル部材の前記トランス巻回部と前記冷却面との間に、別の前記トランス巻回部が配置されている請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項8】
前記一体コイル部材の前記リアクトル巻回部及び前記別のトランス巻回部は、放熱部材を介して、前記冷却面に熱的に接続されている請求項7に記載の電力変換装置。
【請求項9】
前記トランスコイルは、高電圧側のコイルと低電圧側のコイルとを有し、
前記低電圧側のコイルは、前記高電圧側のコイルよりも大きい電流が流れ、
前記一体コイル部材の前記トランスコイルの部分は、前記低電圧側のコイルである請求項1又は7に記載の電力変換装置。
【請求項10】
前記トランスコイルは、複数の高電圧側のコイルと、複数の低電圧側のコイルと、を有し、
前記低電圧側のコイルは、前記高電圧側のコイルよりも大きい電流が流れ、
前記トランス巻回部が巻回された前記トランスコアの部分の延出した方向に沿って、前記低電圧側のコイルと前記高電圧側のコイルとが交互に配置されている請求項1に記載の電力変換装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願は、電力変換装置に関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年の自動車を取りまく環境規制及び技術の進歩により、さまざまな車格において電気自動車又はハイブリット自動車が開発され、普及が進んでいる。ハイブリッド自動車又は電気自動車のように、駆動源にモータが用いられている電動化車両には、複数の電力変換装置が搭載されている。電力変換装置は、入力電流を直流から交流、交流から直流、又は入力電圧を異なる電圧に変換する装置である。電動化車両に搭載される電力変換装置として、具体的には、商用の交流電力を直流電力に変換して高電圧バッテリに充電する充電器、高電圧バッテリの直流電力を異なる電圧の直流電力に変換するDC/DCコンバータ、高電圧バッテリからの直流電力をモータへの交流電力に変換するインバータ等が挙げられる。
【0003】
DC/DCコンバータは、例えば、高電圧のリチウムイオンバッテリから低電圧の鉛バッテリを充電するために電動化車両に搭載されている。高電圧から周囲を保護するため、高電圧のリチウムイオンバッテリはシャーシ及び低電圧系統からは絶縁されている。DC/DCコンバータにおいても、一般的にはトランスにより、高電圧の入力側と低電圧の出力側との絶縁が必要となる。DC/DCコンバータでは、直流の入力電圧を半導体素子等でスイッチングし、交流等の信号に変換してトランスの一次側に入力する。トランスの二次側の出力は、半導体素子等で整流し、平滑リアクトルにて平滑化した後、直流の出力電圧としてDC/DCコンバータから出力される。
【0004】
電気自動車又はハイブリッド自動車に搭載される絶縁型DC/DCコンバータは、kWクラス以上となることが一般的である。そのため、トランスと平滑リアクトルは大型化し、発熱しやすくなっている。電力変換装置において、これらのトランス及びリアクトルなどに使用されるコイルは、板金コイルを使用することで、コイルの断面積を拡大して損失を低減し、放熱性を向上させて、コイルの温度上昇を低減している。板金で構成されたトランスの二次側コイルとリアクトルコイルとを接続する構成が開示されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1では、トランスの二次側コイルとリアクトルコイルとの間にバスバーなどの接続部材を設け、コイルとバスバーとをねじなどの固定部材で固定して双方のコイルを接続している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6987196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
バスバーなどの接続部材により、トランスの二次側コイルとリアクトルコイルとを接続することはできる。しかしながら、バスバーなどの接続部材と、ねじなどの固定部材とを用いてコイル同士を接続する場合、接続部材及び固定部材の追加により部品点数が増加するため、電力変換装置の製造コストが増加するという課題があった。また、固定部材でコイルとバスバーを接続する場合、ねじ及びナットが必要になり部品点数が増加することに加え、ねじ及びナットを配置するスペースを設ける必要があり、電力変換装置の部品点数の増加、サイズの大型化、製造コストの増加という課題があった。
【0007】
そこで、本願は、部品点数を削減しつつ、小型化及び低コスト化し、生産性を向上させた電力変換装置を得ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願に開示される電力変換装置は、磁気回路を形成するトランスコア、及びトランスコアに巻回されたトランス巻回部を設けた複数のトランスコイルを有したトランスと、磁気回路を形成するリアクトルコア、及びリアクトルコアに巻回されたリアクトル巻回部を設けた単数又は複数のリアクトルコイルを有したリアクトルと、を備え、トランス巻回部及びリアクトル巻回部のそれぞれは、平面上を湾曲した板状に形成され、一つのトランスコイルと一つのリアクトルコイルとは、並べて配置されて、一体化部により電気的及び機械的に結合された一体コイル部材とされているものである。
【発明の効果】
【0009】
本願に開示される電力変換装置によれば、磁気回路を形成するトランスコア、及びトランスコアに巻回されたトランス巻回部を設けた複数のトランスコイルを有したトランスと、磁気回路を形成するリアクトルコア、及びリアクトルコアに巻回されたリアクトル巻回部を設けた単数又は複数のリアクトルコイルを有したリアクトルと、を備え、トランス巻回部及びリアクトル巻回部のそれぞれは、平面上を湾曲した板状に形成され、一つのトランスコイルと一つのリアクトルコイルとは、並べて配置されて、一体化部により電気的及び機械的に結合された一体コイル部材とされているため、一つのトランスコイルと一つのリアクトルコイルとを、バスバーなどの接続部材及びねじなどの固定部材を用いずに接続することができるので、接続部材及び固定部材の部品点数を削減することができる。接続部材及び固定部材が不要で、接続部材及び固定部材を配置するスペースが削減されるため、電力変換装置を小型化及び低コスト化することができる。固定部材を用いた電力変換装置の組立工程が削減されるため、電力変換装置の生産性を向上させることができる。コイル部品の数が削減されるため、電力変換装置を小型化及び低コスト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態1に係る電力変換装置の概略を示す斜視図である。
実施の形態1に係る電力変換装置の概略を示す平面図である。
実施の形態1に係る電力変換装置のトランスコイルとリアクトルコイルの概略を示す分解斜視図である。
実施の形態1に係る電力変換装置の回路構成を示す図である。
実施の形態1に係る電力変換装置の要部の概略を示す平面図である。
実施の形態1に係る電力変換装置の要部の概略を示す平面図である。
図2のA-A断面位置で切断した電力変換装置の要部の断面図である。
図2のB-B断面位置で切断した電力変換装置の要部の断面図である。
実施の形態1に係る別の電力変換装置の要部の概略を示す平面図である。
実施の形態2に係る電力変換装置の概略を示す断面図である。
実施の形態3に係る電力変換装置の概略を示す断面図である。
実施の形態4に係る電力変換装置の概略を示す平面図である。
実施の形態5に係る電力変換装置の要部の概略を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
三菱電機株式会社
歯車装置
27日前
三菱電機株式会社
推定装置
5日前
三菱電機株式会社
電子機器
20日前
三菱電機株式会社
送風装置
20日前
三菱電機株式会社
換気装置
12日前
三菱電機株式会社
電気機器
27日前
三菱電機株式会社
振動センサ
2日前
三菱電機株式会社
半導体装置
19日前
三菱電機株式会社
低歪増幅器
13日前
三菱電機株式会社
半導体装置
13日前
三菱電機株式会社
空気処理装置
5日前
三菱電機株式会社
電力変換装置
13日前
三菱電機株式会社
食器洗い乾燥機
13日前
三菱電機株式会社
防災用照明装置
5日前
三菱電機株式会社
ふろ給湯システム
14日前
三菱電機株式会社
走行計画生成装置
26日前
三菱電機株式会社
電力需給運用代行装置
6日前
三菱電機株式会社
半導体装置の製造方法
26日前
三菱電機株式会社
照明装置及び補正方法
26日前
三菱電機株式会社
信号処理器及びレーダ装置
5日前
三菱電機株式会社
発光ユニット及び表示装置
20日前
三菱電機株式会社
半導体装置および電力変換装置
12日前
三菱電機株式会社
情報処理装置及び情報処理方法
19日前
三菱電機株式会社
換気装置、学習装置及び推論装置
5日前
三菱電機株式会社
照明器具および照明制御システム
2日前
三菱電機株式会社
加熱調理器及び加熱調理システム
5日前
三菱電機株式会社
蓄電装置の制御方法および蓄電装置
26日前
三菱電機株式会社
半導体装置、および、電力変換装置
13日前
三菱電機株式会社
加熱調理器、及び加熱調理システム
2日前
三菱電機株式会社
レーザ加工方法およびレーザ加工装置
13日前
三菱電機株式会社
インシデントレスポンス支援システム
5日前
三菱電機株式会社
食品情報提案装置及び食品情報提案方法
13日前
三菱電機株式会社
無線通信システム、および、無線通信方法
26日前
三菱電機株式会社
制御装置、見守りシステムおよび見守り方法
14日前
三菱電機株式会社
喫食量検知ユニット及び喫食量管理システム
20日前
三菱電機株式会社
仕様変更提案システム及び仕様変更提案装置
20日前
続きを見る
他の特許を見る