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公開番号2025017169
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-05
出願番号2023120104
出願日2023-07-24
発明の名称制御装置、見守りシステムおよび見守り方法
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類G06Q 50/10 20120101AFI20250129BHJP(計算;計数)
要約【課題】生活者を見守るための演算の負荷を適切に低減することができる制御装置、見守りシステムおよび見守り方法を提供する。
【解決手段】制御装置は、生活者が居住する建物に設置されて生活者の位置または行動を検知する複数の検知手段を利用して、生活者の生活を見守るための装置であって、複数の検知手段のそれぞれが生活者の行動を検知した結果である複数の検知結果を収集する収集部と、複数の検知結果のうち少なくとも1つに基づいて、1日を規定の時間間隔で区切った単位時間帯において生活者が行った生活行動を推定する推定部と、を備え、推定部は、収集部で単位時間帯において収集された複数の検知結果が異なる複数の生活行動に対応する場合、収集部で収集された複数の検知結果のうち選択条件を満たす少なくとも1つの検知結果である利用検知結果を決定し、利用検知結果に基づいて単位時間帯における生活行動を推定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
生活者が居住する建物に設置されて前記生活者の位置または行動を検知する複数の検知手段を利用して、前記生活者の生活を見守るための装置であって、
前記複数の検知手段のそれぞれが前記生活者の行動を検知した結果である複数の検知結果を収集する収集部と、
複数の検知結果のうち少なくとも１つに基づいて、１日を規定の時間間隔で区切った単位時間帯において前記生活者が行った生活行動を推定する推定部と、
を備え、
前記推定部は、前記収集部で前記単位時間帯において収集された複数の検知結果が異なる複数の生活行動に対応する場合、前記収集部で収集された複数の検知結果のうち選択条件を満たす少なくとも１つの検知結果である利用検知結果を決定し、前記利用検知結果に基づいて前記単位時間帯における前記生活行動を推定する制御装置。
続きを表示（約 2,100 文字）【請求項２】
前記複数の検知手段には、検知の条件が満たされたときに検知結果を示す信号を送信する随時計測式の随時検知手段と、固有の検知周期ごとにその時点での検知結果を示す信号を送信する定期計測式の定期検知手段と、が含まれ、
前記推定部は、前記単位時間帯における複数の検知結果の中に前記随時検知手段による検知結果と前記定期検知手段による検知結果が含まれる場合に、前記複数の検知結果のうち前記随時検知手段による検知結果を前記利用検知結果に決定する請求項１に記載の制御装置。
【請求項３】
前記複数の検知手段には、前記建物において異なる優先度が設定された複数の空間のそれぞれに設けられた随時計測式の複数の候補随時検知手段が含まれ、
前記推定部は、前記単位時間帯における複数の検知結果の中に前記複数の候補随時検知手段の各々による検知結果が含まれる場合、前記複数の候補随時検知手段に対応する前記複数の空間のうち優先度が最も高い空間に設けられた候補随時検知手段による検知結果を前記利用検知結果に決定する請求項２に記載の制御装置。
【請求項４】
前記複数の検知手段には、固有の検知周期ごとにその時点での検知結果を示す信号を送信する定期計測式の複数の定期検知手段が含まれ、
前記推定部は、前記単位時間帯における複数の検知結果が前記複数の定期検知手段の各々による検知結果である場合、前記複数の検知結果のうち対応する検知占有時間が最も長い検知結果を前記利用検知結果に決定する請求項１に記載の制御装置。
【請求項５】
前記推定部は、
前記複数の定期検知手段のうち対象の定期検知手段の前記検知周期が前記単位時間帯の長さよりも長い場合に、前記単位時間帯の長さの半分の値を前記対象の定期検知手段からの検知結果の検知占有時間として演算し、
前記対象の定期検知手段の前記検知周期が前記単位時間帯の長さ以下である場合に、前記対象の定期検知手段が前記単位時間帯の間に検知結果を送信した回数と前記検知周期との積を前記対象の定期検知手段からの検知結果の検知占有時間として演算する請求項４に記載の制御装置。
【請求項６】
前記建物において前記複数の検知手段が設けられた空間の位置の設定を受け付ける位置設定部、
を更に備えた請求項１に記載の制御装置。
【請求項７】
前記複数の検知手段には、前記建物において異なる優先度が設定された複数の空間のそれぞれに設けられた複数の候補検知手段が含まれ、
前記推定部は、前記単位時間帯における複数の検知結果の中に前記複数の候補検知手段の各々による検知結果が含まれる場合に、前記複数の候補検知手段に対応する前記複数の空間のうち優先度が最も高い空間に設けられた候補検知手段による検知結果を前記利用検知結果に決定する請求項６に記載の制御装置。
【請求項８】
前記単位時間帯に対して推定された前記生活行動が対応付けられた実績生活パターンを生成する第１生成部と、
前記実績生活パターンのうち過去の前記単位時間帯であって前記生活行動が対応付けられていない補完単位時間帯の前記生活行動を推定して補完する補完部と、
を更に備え、
前記補完部は、前記補完単位時間帯の直前の前記単位時間帯に対応付けられた前記生活行動および前記補完単位時間帯の直後の前記単位時間帯に対応付けられた前記生活行動のうち少なくとも一方に基づいて前記補完単位時間帯の前記生活行動を推定する請求項１から請求項７のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項９】
前記単位時間帯に対して推定された前記生活行動が対応付けられた実績生活パターンを生成する第１生成部と、
前記実績生活パターンに基づいて、前記生活行動と前記単位時間帯との組が少なくとも１つ含まれた平均的な通常生活パターンを生成する第２生成部と、
前記実績生活パターンと前記通常生活パターンとの差異が閾値を超えた場合に、前記生活者が所持する生活者端末および前記生活者の生活を見守る関与者が所持する関与者端末のうち少なくとも一方に通知する通知部と、
を更に備えた請求項１から請求項７のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項１０】
前記単位時間帯に対して推定された前記生活行動が対応付けられた実績生活パターンを生成する第１生成部と、
前記実績生活パターンに基づいて、前記生活行動と前記単位時間帯との組が少なくとも１つ含まれた平均的な通常生活パターンを生成する第２生成部と、
前記通常生活パターンに基づいて、前記生活行動と前記単位時間帯との組が少なくとも１つ含まれた理想的な理想生活パターンを生成する第３生成部と、
前記実績生活パターンと前記理想生活パターンとに差異がある場合に、前記生活者が所持する生活者端末に通知する通知部と、
を更に備えた請求項１から請求項７のいずれか一項に記載の制御装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、制御装置、見守りシステムおよび見守り方法に関する。
続きを表示（約 2,600 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、一人暮らしの高齢者が居住する建物にセンサ等を設置することで、高齢者の安全を見守るサービスが広がっている。関連する技術として、特許文献１は、監視システムを開示する。監視システムには、監視支援装置とセンサ装置とが含まれる。センサ装置は、被監視者の位置、動き等を検知する。監視支援装置は、センサ装置が検知した結果に基づいて、ある時間に被監視者がとった行動を推定し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
国際公開第２０１９／１３０８９０号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１に記載の監視システムにおいて、センサ装置がある時間において複数の検知を行った場合、それぞれ対応する複数の動作が推定される。例えば、食事中の被監視者が水を汲むために少し移動した後すぐに食事を再開した場合、監視システムでは、水を汲む動作が食事の動作に重複して記録される。高齢者の安全を見守る際は食事をしていることだけが判別できればよいため、水を汲むような動作は、検知が不要な動作となり得る。このため、見守るための装置に余計な演算負荷が生じる可能性がある。
【０００５】
本開示は、上述の課題を解決するためになされた。本開示の目的は、生活者を見守るための演算の負荷を適切に低減することができる制御装置、見守りシステムおよび見守り方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に係る制御装置は、生活者が居住する建物に設置されて生活者の位置または行動を検知する複数の検知手段を利用して、生活者の生活を見守るための装置であって、複数の検知手段のそれぞれが生活者の行動を検知した結果である複数の検知結果を収集する収集部と、複数の検知結果のうち少なくとも１つに基づいて、１日を規定の時間間隔で区切った単位時間帯において生活者が行った生活行動を推定する推定部と、を備え、推定部は、収集部で単位時間帯において収集された複数の検知結果が異なる複数の生活行動に対応する場合、収集部で収集された複数の検知結果のうち選択条件を満たす少なくとも１つの検知結果である利用検知結果を決定し、利用検知結果に基づいて単位時間帯における生活行動を推定する。
【０００７】
本開示に係る見守りシステムは、生活者が居住する建物に設置され、それぞれが生活者の位置または行動を検知する複数の検知手段と、複数の検知手段の各々が検知した検知結果に基づいて、１日を規定の時間間隔で区切った単位時間帯において生活者が行った生活行動を推定する制御装置と、制御装置に推定された生活行動が単位時間帯と対応付けて表示される１以上の表示手段と、を備え、制御装置は、複数の検知手段のそれぞれが生活者の行動を検知した結果である複数の検知結果を収集する収集部と、複数の検知結果のうち少なくとも１つに基づいて、単位時間帯における生活行動を推定する推定部と、を有し、推定部は、収集部で単位時間帯において収集された複数の検知結果が異なる複数の生活行動に対応する場合、収集部で収集された複数の検知結果のうち選択条件を満たす少なくとも１つの検知結果である利用検知結果を決定し、利用検知結果に基づいて単位時間帯における生活行動を推定する。
【０００８】
本開示に係る見守り方法は、生活者が居住する建物に設置されて生活者の位置または行動を検知する複数の検知手段を利用して、生活者の生活を見守るための方法であって、制御装置が複数の検知手段のそれぞれが生活者の行動を検知した結果である複数の検知結果を収集する収集工程と、収集工程の後に行われ、制御装置が、複数の検知結果のうち少なくとも１つに基づいて、１日を規定の時間間隔で区切った単位時間帯において生活者が行った生活行動を推定する推定工程と、を備え、収集工程で単位時間帯において収集された複数の検知結果が異なる複数の生活行動に対応する場合、推定工程において、制御装置が、収集工程で収集された複数の検知結果のうち選択条件を満たす少なくとも１つの検知結果である利用検知結果を決定し、利用検知結果に基づいて単位時間帯における生活行動を推定する。
【発明の効果】
【０００９】
本開示によれば、制御装置は、複数の生活行動に対応する複数の検知結果が収集されたとしても、単位時間帯における１つの生活行動を推定する。このため、生活者を見守るための演算の負荷を適切に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
実施の形態１における見守りシステムが適用される建物の構成図である。
実施の形態１における見守りシステムの情報の流れを示す概要図である。
実施の形態１における見守りシステムの機能ブロック図である。
実施の形態１における見守りシステムで推定された生活行動と部屋との関係の例を示す図である。
実施の形態１における見守りシステムで行われる動作の例のフローチャートである。
実施の形態１における見守りシステムで行われる動作の例のフローチャートである。
実施の形態１における見守りシステムで行われる動作の例のフローチャートである。
実施の形態１における見守りシステムで行われる動作の例のフローチャートである。
実施の形態１における見守りシステムで行われる動作の例のフローチャートである。
実施の形態１における見守りシステムで行われる動作の例のフローチャートである。
実施の形態１における見守りシステムで行われる動作の例のフローチャートである。
実施の形態１における見守りシステムで表示される画面の例を示す図である。
実施の形態１における見守りシステムで表示される画面の例を示す図である。
実施の形態１における見守りシステムで表示される画面の例を示す図である。
実施の形態１における見守りシステムで表示される画面の例を示す図である。
実施の形態１における見守りシステムの制御装置のハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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