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公開番号2025022025
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023126229
出願日2023-08-02
発明の名称加熱調理器及び加熱調理システム
出願人三菱電機株式会社,三菱電機ホーム機器株式会社
代理人弁理士法人きさ特許商標事務所
主分類A47J 27/00 20060101AFI20250206BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】加熱調理中に露受けから結露水があふれることを抑制することで、ユーザが利用する際の利便性を向上させた加熱調理器及び加熱調理システムを提供する。
【解決手段】加熱調理器は、被調理物を収容する容器と、容器の開口に対して開閉可能な蓋体と、容器を加熱する加熱装置と、容器で生じる蒸気が凝縮した結露水を保持する露受けと、入力を受け付ける入力部と、調理指示に基づいて加熱装置を制御する制御装置とを備え、調理指示は、入力部に入力された調理メニューと、入力部に調理メニューに対応して入力された第1条件と、第1条件の後に設定される第2条件とを含み、第1条件及び第2条件の一方は、加熱時間であり、第1条件の値の大きさに応じて、第2条件として設定される値の上限値が異なる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
被調理物を収容する容器と、
前記容器の開口に対して開閉可能な蓋体と、
前記容器を加熱する加熱装置と、
前記容器で生じる蒸気が凝縮した結露水を保持する露受けと、
入力を受け付ける入力部と、
調理指示に基づいて前記加熱装置を制御する制御装置と
を備え、
前記調理指示は、前記入力部に入力された調理メニューと、前記入力部に前記調理メニューに対応して入力された第1条件と、前記第1条件の後に設定される第2条件とを含み、
前記第1条件及び前記第2条件の一方は、加熱時間であり、
前記第1条件の値の大きさに応じて、前記第2条件として設定される値の上限値が異なる
加熱調理器。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記第1条件は前記加熱時間であり、前記第2条件は火力又は加熱温度であり、
前記制御装置は、前記第2条件の値を設定する設定モードとして、第1設定モードと、前記第1設定モードとは値の大きさが異なる第2設定モードとを有し、
入力された前記第1条件の値が閾値よりも小さい場合には、前記第1設定モードを選択し、
入力された前記第1条件の値が前記閾値以上である場合には、前記第2設定モードを選択し、
前記第2設定モードが選択された場合には、単位時間あたりの加熱量が、前記第1設定モードが選択された場合よりも小さくなるように、前記第2条件の値を設定する
請求項1記載の加熱調理器。
【請求項3】
前記制御装置に制御されて前記容器の内部を減圧する減圧ポンプをさらに備え、
入力された前記調理メニューが前記減圧ポンプを駆動する工程を含む減圧調理メニューである場合には、
前記第1条件は前記加熱時間、前記第2条件は前記減圧ポンプを駆動する駆動時間であり、
前記制御装置は、前記第2条件の値を設定する設定モードとして、第1設定モードと、前記第1設定モードとは値の大きさが異なる第2設定モードとを有し、
入力された前記第1条件の値が閾値よりも小さい場合には、前記第1設定モードを選択し、
入力された前記第1条件の値が前記閾値以上である場合には、前記第2設定モードを選択し、
前記第2設定モードが選択された場合には、前記第2条件の値を、前記第1設定モードが選択された場合よりも小さくなるように設定する
請求項1記載の加熱調理器。
【請求項4】
前記第1条件は火力又は温度を含み、前記第2条件は前記加熱時間であり、
前記入力部は、前記第2条件の値の入力を受け付け、前記制御装置は、前記入力部に入力された値を前記第2条件の値として設定するものであり、
前記調理メニューに対応して入力された前記第1条件の値の大きさに応じて、前記入力部で受け付ける前記第2条件の値の上限値が異なる
請求項1記載の加熱調理器。
【請求項5】
前記入力部で前記第2条件の前記値の入力を受け付ける入力モードとして、第1入力モードと第2入力モードとを有し、
前記第2入力モードで受け付ける前記第2条件の前記値の前記上限値は、前記第1入力モードで受け付ける前記第2条件の前記値の前記上限値よりも小さく、
前記第1条件の前記値に応じて、前記第1入力モードと前記第2入力モードのいずれかが選択される
請求項4記載の加熱調理器。
【請求項6】
前記制御装置に制御されて前記容器の内部を減圧する減圧ポンプをさらに備え、
入力された前記調理メニューが前記減圧ポンプを駆動する工程を含む減圧調理メニューである場合には、
前記第1条件は前記減圧ポンプを駆動する駆動時間、前記第2条件は前記加熱時間であり、
前記入力部は、前記第2条件の値の入力を受け付け、
前記調理メニューに対応して入力された前記第1条件の値の大きさに応じて、前記入力部で受け付ける前記第2条件の上限値が異なる
請求項1記載の加熱調理器。
【請求項7】
周囲温度を検知する温度検知装置をさらに備え、
前記制御装置は、検知された前記周囲温度が予め定められた閾値周囲温度未満である場合には、前記第1条件の前記値にかかわらず、前記入力部で受け付ける前記第2条件の上限値を同じ値とする
請求項4~請求項6のいずれか一項に記載の加熱調理器。
【請求項8】
周囲温度を検知する温度検知装置をさらに備え、
前記制御装置は、検知された前記周囲温度が予め定められた閾値周囲温度未満である場合には、前記第1条件の前記値にかかわらず、前記第2設定モードを実行する
請求項2又は請求項3に記載の加熱調理器。
【請求項9】
前記露受け内の水位を検知する水位センサをさらに備え、
前記制御装置は、前記加熱装置による加熱開始後に検知された前記水位が予め定められた閾値水位以上である場合に、設定された前記第1条件及び前記第2条件の少なくとも一方の値をより小さい値に変更する
請求項1~請求項6のいずれか一項に記載の加熱調理器。
【請求項10】
前記露受け内の水位を検知する水位センサと、
情報を報知する報知部と
をさらに備え、
前記報知部は、前記加熱装置による加熱開始後に検知された前記水位が予め定められた閾値水位以上である場合に、前記第1条件及び前記第2条件の少なくとも一方の値をより小さい値に変更して前記入力部に入力することを促す情報を報知する
請求項1~請求項6のいずれか一項に記載の加熱調理器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、加熱調理器及び加熱調理システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、加熱調理器においては、容器内を密閉して、ユーザが設定した加熱温度及び加熱時間により調理するものが知られている。例えば、特許文献1には、食材及び調理液が収容される密閉可能な調理槽と、調理槽を昇温させる昇温手段と、調理槽内を減圧する減圧手段とを備え、減圧状態において調理槽が所定の調理温度に維持されるように昇温手段を制御する調理器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-189883号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常、容器内を密閉して温度調節又は減圧を行う加熱調理器においては、容器内の密閉構造を維持しつつ、調理運転実行中に発生する蒸気を容器外に排出する。一般的に、蒸気は露受けに導かれ、蒸気が凝縮して生成された結露水は露受けに保持される。また、調理運転実行中に発生した蒸気が結露した結露水は、容器から排出され、容器内に戻ることなく露受けに導かれ、露受けにて保持される。しかしながら、調理運転実行中に想定以上の蒸気が発生し結露水となったときに、露受けから結露水があふれてしまうことがあった。
【0005】
本開示は、上記の実情に鑑みてなされたものであって、調理運転実行中に露受けから結露水があふれることを抑制する加熱調理器及び加熱調理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の加熱調理器は、被調理物を収容する容器と、前記容器の開口に対して開閉可能な蓋体と、前記容器を加熱する加熱装置と、前記容器で生じる蒸気が凝縮した結露水を保持する露受けと、入力を受け付ける入力部と、調理指示に基づいて前記加熱装置を制御する制御装置とを備え、前記調理指示は、前記入力部に入力された調理メニューと、前記入力部に前記調理メニューに対応して入力された第1条件と、前記第1条件の後に設定される第2条件とを含み、前記第1条件及び前記第2条件の一方は、加熱時間であり、前記第1条件の値の大きさに応じて、前記第2条件として設定される値の上限値が異なるものである。
【0007】
本開示の加熱調理システムは、上記加熱調理器と、加熱調理器が設置された空間の室温が予め定められた閾値室温度以上になるように換気又は温度調整を行う空気調和装置とを備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示の加熱調理器及び加熱調理システムによれば、入力された調理メニューとこれに対応した第1条件の値に応じて、第1条件の後に設定される第2条件の値の上限値が異なる。このため、加熱調理中に露受けから結露水があふれることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態に係る加熱調理器の縦断面模式図である。
実施の形態における制御装置のハードウェア構成を例示する図である。
実施の形態に係る加熱調理器の機能ブロック図である。
実施の形態に係る加熱調理器の調理指示の入力の受け付けに関する制御の一例を示すフローチャートである。
実施の形態に係る加熱調理器の調理指示の入力と設定に係る制御の一例を示すフローチャートである。
実施の形態に係る加熱調理システムの一構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に係る加熱調理器及び加熱調理システムの実施の形態を、図面を参照して説明する。本開示は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、本開示は、以下の各実施の形態に示す構成のうち、組合せ可能な構成のあらゆる組合せを含むものである。また、図面に示す加熱調理器は、本開示の加熱調理器が適用される機器の一例を示すものであり、図面に示された加熱調理器によって本開示の適用機器が限定されるものではない。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、これらは説明のためのものであって、本開示を限定するものではない。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。なお、各図面では、各構成部材の相対的な寸法関係又は形状などが実際のものとは異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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