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公開番号2025011933
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114370
出願日2023-07-12
発明の名称蓄電装置の制御方法および蓄電装置
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人ぱるも特許事務所
主分類H02J 3/46 20060101AFI20250117BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電力負荷の情報が不要となる蓄電装置の制御方法を提供する。
【解決手段】電力系統の自営線に分散型電源および非常用発電機と共に接続される蓄電装置の制御方法であって、分散型電源の出力電力PRの過去実績を非常用発電機のガバナ応答時間で平均化した平均値と分散型電源の現在の出力電力PRとの差分を蓄電装置の出力電力の指令値として生成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電力系統の自営線に分散型電源および非常用発電機と共に接続される蓄電装置の制御方法であって、
前記分散型電源の出力電力の過去実績を前記非常用発電機のガバナ応答時間で平均化した平均値と前記分散型電源の現在の出力電力との差分を前記蓄電装置の出力電力の指令値として生成することを特徴とする蓄電装置の制御方法。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
電力系統の自営線に分散型電源および非常用発電機と共に接続される蓄電装置であって、
前記蓄電装置の容量は、前記非常用発電機の運動方程式で推定される周波数の変動値が前記自営線の周波数の変動値の許容範囲内となる容量に決定されることを特徴とする蓄電装置。
【請求項3】
前記蓄電装置は、充放電可能な二次電池およびキャパシタの少なくとも1つで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の蓄電装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、蓄電装置の制御方法および蓄電装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
マイクログリッドとは、太陽光発電、風力発電などの分散型電源と電力負荷とを一定の範囲でまとめてエネルギーを地産地消する仕組みである。マイクログリッドにおいては、分散型電源の発電量が不安定であるため、電力不足となることを避けるために非常用発電機が接続されている。また、マイクログリッドにおいては、分差型電源の周波数変動が大きいため、周波数を安定化する必要がある。一般に、周波数の安定性確保のためにマイクログリッドには蓄電装置が設置されている。従来の蓄電装置においては、マイクログリッドに接続されている分散型電源の発電量および電力負荷の負荷量の異なる季節の過去実績を蓄積し、この過去実績を周波数解析することで蓄電装置の制御方法が決められていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-16103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の蓄電装置の制御方法においては、電力負荷の負荷量を含めた過去実績を蓄積するかあるいは過去実績を蓄積する替わりにシミュレーションを行って蓄電装置の制御方法を決定する必要がある。そのため、蓄電装置の制御方法を決定するためには電力負荷の情報が必要になることおよびシミュレーションが複雑になり精度が落ちるという問題があった。
【0005】
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、電力負荷の情報および複雑なシミュレーションが不要となる蓄電装置の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の蓄電装置の制御方法は、電力の自営線に分散型電源および非常用発電機と共に接続される蓄電装置の制御方法であって、分散型電源の出力電力の過去実績を非常用発電機のガバナ応答時間で平均化した平均値と分散型電源の現在の出力電力との差分を蓄電装置の出力電力の指令値として生成する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の蓄電装置の制御方法は、分散型電源の出力電力の過去実績を非常用発電機のガバナ応答時間で平均化した平均値と分散型電源の現在の出力電力との差分を蓄電装置の出力電力の指令値として生成しているので、蓄電装置の制御方法を決定するための電力負荷の情報および複雑なシミュレーションが不要になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態1に係るマイクログリッドの構成図である。
実施の形態1に係る蓄電装置制御部の動作を説明する図である。
実施の形態1における機械入力を近似する方法を説明する図である。
実施の形態1における周波数の変動を示す図である。
実施の形態1~2に係る蓄電装置制御部のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示を実施するための実施の形態に係る蓄電装置の制御方法について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一符号は同一もしくは相当部分を示している。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るマイクログリッドの構成図である。図1に示すように、マイクログリッド1は、自営線10に非常用発電機11、蓄電装置12、分散型電源13および負荷14などが接続されて構成されている。非常用発電機11は、BCP(Business Continuity Plan)発電機とも呼ばれる。この非常用発電機11は、マイクログリッド1が事故、災害などの緊急事態に直面した場合、分散型電源13の発電量が不足して自営線10の電力が不足した場合などに自営線10へ電力を供給するために備えられている。
(【0011】以降は省略されています)

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