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公開番号
2024164936
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023080676
出願日
2023-05-16
発明の名称
加熱調理器
出願人
三菱電機株式会社
,
三菱電機ホーム機器株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F24C
15/00 20060101AFI20241121BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約
【課題】複数の加熱部(加熱口、加熱室)を備え、ユーザーに利便性の高い加熱調理器を提供する。
【解決手段】複数の加熱部(加熱口、加熱室)と、ユーザーが特定の入力キー(ボタン)を操作すると加熱部を個々に選択できる選択部と、加熱部に共通したタイマー機能を選択できるタイマー操作部と、加熱部に対応している個別表示エリアと、加熱部の加熱動作と個別表示エリアの表示動作とを制御する制御装置と、を備え、この制御装置は、タイマー操作部を操作した場合、そのタイマー操作部の操作に応じて、個別表示エリアのそれぞれに対して規定の順番に従って、2種類の時間情報の何れか1つを順次表示部において表示させる。共通しているタイマー操作部の操作によって切タイマー機能の設定時間情報と、簡単タイマー機能のデフォルト時間情報とを、一定のルールで表示部において順次表示させる。
【選択図】図57
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の加熱部と、
ユーザーが操作すると前記加熱部を個々に選択できる選択部と、
前記加熱部に共通したタイマー機能を選択できるタイマー操作部と、
前記加熱部に対応している個別表示エリアと、
前記加熱部の加熱動作と前記個別表示エリアの表示動作とを制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記タイマー操作部を操作した場合、当該タイマー操作部の操作に応じて、前記個別表示エリアのそれぞれに対して規定の順番に従って、2種類の時間情報の何れか1つを順次表示すること、
を特徴とする加熱調理器。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
複数の加熱部と、
ユーザーが操作して前記加熱部を個々に選択できる選択部と、
前記加熱部に共通の入力を行う共用操作部と、
前記加熱部毎に割り当てられた個別表示エリアと、
前記加熱部の加熱動作を個々に制御する制御装置と、
を備え、
前記共用操作部には、前記加熱部の加熱動作時間を制限する切タイマー機能と前記加熱部の加熱動作時間を制限しない簡単タイマー機能とを選択できるタイマー操作部と、前記切タイマー機能の設定時間を入力できる時間入力部と、を有し、
前記制御装置は、前記タイマー操作部を操作した場合、当該タイマー操作部の操作に応じて、前記個別表示エリアの範囲で規定の順番に従って、2種類の時間情報の何れか1つを順次表示すること、
を特徴とする加熱調理器。
【請求項3】
前記タイマー操作部を1回操作する度に、1つの前記個別表示エリアにおいて、2種類の前記時間情報の何れか1つが表示されること、を特徴とする請求項1又は2に記載の加熱調理器。
【請求項4】
前記規定の順番は、加熱動作を実行中の前記加熱部に対応した前記個別表示エリアを優先すること、を特徴とする請求項1又は2に記載の加熱調理器。
【請求項5】
前記規定の順番は、加熱動作を実行中の前記加熱部に対応している前記個別表示エリアを優先し、その次は、加熱動作をしていない前記加熱部に対応している前記個別表示エリアであること、を特徴とする請求項1又は2に記載の加熱調理器。
【請求項6】
前記個別表示エリアは、平面視において左右方向に並んでおり、
前記規定の順番は、前記個別表示エリアの左側から右側へ、又は右側から左側に定めてあること、を特徴とする請求項1又は2に記載の加熱調理器。
【請求項7】
前記個別表示エリアは、平面視において左右方向に並んでおり、
前記規定の順番は、前記個別表示エリアの左側から右側へ、又は右側から左側に定めてあり、しかも、加熱動作を実行中の前記加熱部に対応している前記個別表示エリアを優先すること、を特徴とする請求項1又は2に記載の加熱調理器。
【請求項8】
前記時間情報は、加熱動作を実行中の前記加熱部に適用する切タイマー機能の時間情報と、計時指令を受けて前記加熱動作とは関係なくカウントアップを行う簡単タイマー機能の時間情報、であることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項9】
前記時間情報は、前記切タイマー機能の時間情報と、前記簡単タイマー機能の時間情報、であることを特徴とする請求項2に記載の加熱調理器。
【請求項10】
前記加熱部は、水平方向に点在する少なくとも2つの加熱口であること、を特徴とする請求項1又は2に記載の加熱調理器。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、複数の加熱部を有した加熱調理器に関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
加熱調理器は、使用される環境から見て、大きく分けて3種類ある。
その内の1つは、キッチンカウンター等の厨房家具の中に設置される、所謂「ビルトイン式(組込式)」である。2つ目は、厨房家具の所定の位置に、ガス台(「ガス燃焼式テーブル」ともいう)等のように置かれて使用される「据置式」である。3つ目は、食卓等の上の任意の位置に置かれて使用される、小型で可搬式の「卓上式」である。
【0003】
代表的なビルトイン式加熱調理器として、本体の上部に複数個の加熱口を配置して、当該加熱口で誘導加熱を行い、また本体内部にはグリル庫(「オーブン室」又は「加熱室」ともいうが、以下、統一的に「加熱室」という)を具備し、その加熱室においてマイクロ波加熱源からのマイクロ波を導入して加熱調理する構成のものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、利便性向上のために、タイマー機能を内蔵して加熱手段の動作を自動制御するものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-117570号公報(第1頁、図29)
特開2016-58177号公報(第1頁、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の特許文献1で提案されているように、加熱手段を複数個増えた加熱調理器では、ユーザーにとっては同時に2つの場所で加熱調理ができて便利である一方、調理条件をユーザーが個々の加熱手段毎に設定する作業は、より複雑になる。特に、上面加熱部(加熱口)が複数個ある場合には、加熱部毎に表示部を設け、当該表示部を見ながら火力等の加熱条件を入力したり、希望する調理モード、調理メニュー等を入力したりする操作を必要とするため、ユーザーの確認や入力操作が増え、かつ、複雑にならざるを得ない。
そこで、特許文献2に示したように、1つの表示部を設けて、複数の加熱部に共通した制御条件(タイマー機能の設定時間)の入力等を、その1つの表示画面を利用して集中的に行うことが提案されている。
しかしながら、複数の表示部分を有した表示手段を使用する場合には、ユーザーが目的とする個々の加熱部や加熱手段と、表示エリア、表示画面等の対応関係について、誤解や視覚的な迷いを生じないように、入力操作部を含めて工夫する必要がある。しかしながら、上記特許文献2では、このような課題に対する対策が未だ十分でない。
【0006】
本開示の目的は、ユーザーの操作性を改善することによって、複数の加熱部を利用して各種の調理を実行することができる、利便性の高い加熱調理器を得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の開示に関する加熱調理器は、
複数の加熱部と、
ユーザーが操作すると前記加熱部を個々に選択できる選択部と、
前記加熱部に共通したタイマー機能を選択できるタイマー操作部と、
前記加熱部に対応している個別表示エリアと、
前記加熱部の加熱動作と前記個別表示エリアの表示動作とを制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記タイマー操作部を操作した場合、当該タイマー操作部の操作に応じて、前記個別表示エリアのそれぞれに対して規定の順番に従って、2種類の時間情報の何れか1つを順次表示すること、
を特徴とする構成である。
【0008】
第2の開示に関する加熱調理器は、
複数の加熱部と、
ユーザーが操作して前記加熱部を個々に選択できる選択部と、
前記加熱部に共通の入力を行う共用操作部と、
前記加熱部毎に割り当てられた個別表示エリアと、
前記加熱部の加熱動作を個々に制御する制御装置と、
を備え、
前記共用操作部には、前記加熱部の加熱動作時間を制限する切タイマー機能と前記加熱部の加熱動作時間を制限しない簡単タイマー機能とを選択できるタイマー操作部と、前記切タイマー機能の設定時間を入力できる時間入力部と、を有し、
前記制御装置は、前記タイマー操作部を操作した場合、当該タイマー操作部の操作に応じて、前記個別表示エリアの範囲で規定の順番に従って、2種類の時間情報の何れか1つを順次表示すること、
を特徴とする構成である。
【0009】
第3の開示に関する加熱調理器は、
複数の加熱部と、
前記加熱部に共通したタイマー機能を選択できるタイマー操作部と、
前記加熱部毎に割り当てられた個別表示エリアと、
前記加熱部の加熱動作と前記個別表示エリアの表示動作とを制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記タイマー操作部の操作を受け付ける第1ステップと、
前記第1ステップの操作のたびに、前記加熱動作が行われている前記加熱部に対応した前記個別表示エリアと、前記加熱動作が行われていない前記加熱部に対応した前記個別表示エリアとにおいて、切タイマー機能のデフォルト設定時間情報又は簡単タイマー機能の初期時間情報の、何れか一方を順次表示させる第2ステップと、を実行し、
前記第2ステップの段階で、時間調節指令を受け付けた場合、前記デフォルト設定時間情報の表示状態から設定時間情報の表示状態に変更し、当該表示状態で、待機期間が経過すると前記切タイマー機能のカウントダウン動作を自動的に開始すること、
を特徴とする構成である。
【0010】
第4の開示に関する加熱調理器は、
左右方向に配置された複数の加熱部と、
ユーザーが操作して前記加熱部を個々に選択できる選択部と、
タイマー機能を選択できるタイマー操作部と、
前記加熱部に割り当てられ、左右方向に並んだ個別表示エリアと、
前記加熱部の加熱動作を個々に制御する制御装置と、
を備え、
前記タイマー操作部を操作した場合、当該操作に応じて、
(1)前記加熱動作が行われている前記加熱部に対応した前記個別表示エリアでは、カウントダウン用のデフォルト設定時間情報を表示する動作、
(2)前記加熱動作が行われていない他の前記加熱部対応した前記個別表示エリアでは、カウントアップ用の初期時間情報を表示する動作、
の何れか1つを、当該個別表示エリア単位で1つずつ所定の順番に行うこと、
を特徴とする構成である。
(【0011】以降は省略されています)
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