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公開番号
2024170741
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-11
出願番号
2023087428
出願日
2023-05-29
発明の名称
ホームドア
出願人
三菱電機株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B61B
1/02 20060101AFI20241204BHJP(鉄道)
要約
【課題】風圧がかかりにくく、電線によって風の流れが妨げられにくいホームドアを提供する。
【解決手段】ホームドア1Aは、鉛直方向に延在し、プラットホーム100に設置される支柱14-16と、支柱14-16に支持された上部戸袋11と、上部戸袋11との間に風が通る空間を設けて上部戸袋11の下に配置され、支柱14-16に支持された下部戸袋12と、上部戸袋11から進退する上部バー21と、上部バー21と連結され、上部バー21の進退にあわせて下部戸袋から進退する下部バー22とを有する扉と、上部戸袋11と下部戸袋12のいずれか一方の戸袋に収容され、上部バー21と下部バー22のいずれか一方のバーを進退させる駆動装置50と、上部戸袋11と下部戸袋12のいずれか他方の戸袋に収容され、駆動装置50を制御する制御装置と、支柱14-16に沿って配線され、駆動装置50と制御装置との通信を可能にする通信線と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
鉛直方向に延在し、プラットホームに設置される支柱と、
前記支柱に支持された上部戸袋と、
前記上部戸袋との間に風が通る空間を設けて前記上部戸袋の下に配置され、前記支柱に支持された下部戸袋と、
前記上部戸袋から前記プラットホームの乗客通路へ、または前記乗客通路から前記上部戸袋へ進退する上部バーと、該上部バーと連結され、該上部バーの進退にあわせて前記下部戸袋から前記乗客通路へ、または前記乗客通路から前記下部戸袋へ進退する下部バーとを有する扉と、
前記上部戸袋と前記下部戸袋のいずれか一方の戸袋に収容され、前記一方の戸袋から進退する前記上部バーと前記下部バーのいずれか一方のバーを進退させる駆動装置と、
前記上部戸袋と前記下部戸袋のいずれか他方の戸袋に収容され、前記駆動装置を制御する制御装置と、
前記支柱に沿って配線され、前記駆動装置と前記制御装置との通信を可能にする通信線と、
を備える、
ホームドア。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
前記駆動装置は、前記上部戸袋の内部に収容され、前記上部バーを進退させ、
前記制御装置は、前記下部戸袋の内部に収容され、前記駆動装置による前記上部バーの進退を制御する、
請求項1に記載のホームドア。
【請求項3】
前記支柱に沿って上下方向に延び、前記通信線を収容する保護部材をさらに備える、
請求項1または2に記載のホームドア。
【請求項4】
前記支柱は、角柱状の形状を有し、
前記通信線は、前記支柱の角柱の軌道側と反対側にあるコーナー部に沿って配線されている、
請求項1または2に記載のホームドア。
【請求項5】
前記下部戸袋に設けられ、前記扉の進退に支障を生じさせる支障物を検知する支障物センサをさらに備える、
請求項1または2に記載のホームドア。
【請求項6】
前記駆動装置は、
出力軸の回転により前記上部バーを進退させるモータと、
前記モータの出力軸に設けられ、前記上部戸袋と前記下部戸袋のいずれか一方の戸袋に設けられたローラーチェーンに噛み合うスプロケットと、
ネジの回転により前記モータの位置を調整することにより、前記スプロケットの位置を調整する位置調整機構と、
を有する、
請求項1または2に記載のホームドア。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示はホームドアに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
ホームドアには、様々な形状の戸袋が採用されている。
【0003】
特許文献1には、板状のドアパネルを収容するため、矩形の厚い板の形状に形成された戸袋を有するホームドアが開示されている。
【0004】
一方、特許文献2には、上下方向に配列された複数のバーにより形成された扉を収容するため、バーそれぞれが進退する筒状の梁部材が複数個、上下方向に配列された戸袋を備えるホームドアが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-207347号公報
特開2021-94993号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2に記載のホームドアでは、風圧がかかりにくくするため、扉に複数のバーが用いられ、戸袋に筒状の梁部材が用いられている。一方で、特許文献1に記載のホームドアでは、ドアパネルを戸袋から進退させるための駆動装置が戸袋内の上部と中間部に設けられ、その駆動装置を制御する制御装置が戸袋内の下部に設けられている。駅のプラットホームでは、複数のホームドアを総合制御盤により制御することがあり、その場合に、総合制御盤とホームドア毎に備えられる制御装置との接続距離を短くすることが望まれている。そこで、特許文献1に記載のホームドアの、戸袋内の下部に設けられた制御装置の配置と駆動装置の配置を特許文献2に記載のホームドアに適用することが考えられる。
【0007】
しかしながら、そのような場合、駆動装置と制御装置を接続する電線が、戸袋の筒状の梁部材同士の間にある空間を横切ってしまい、その空間を通過する風の流れを妨げるおそれがある。
【0008】
本開示は上記の課題を解決するためになされたもので、風圧がかかりにくく、電線によって風の流れが妨げられにくいホームドアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するため、本開示に係るホームドアは、支柱、上部戸袋、下部戸袋、扉、駆動装置、制御装置および通信線を備える。支柱は、鉛直方向に延在し、プラットホームに設置される。上部戸袋は、支柱に支持されている。下部戸袋は、上部戸袋との間に風が通る空間を設けて上部戸袋の下に配置され、支柱に支持されている。扉は、上部戸袋からプラットホームの乗客通路へ、または乗客通路から上部戸袋へ進退する上部バーと、上部バーと連結され、上部バーの進退にあわせて下部戸袋から乗客通路へ、または乗客通路から下部戸袋へ進退する下部バーとを有する。駆動装置は、上部戸袋と下部戸袋のいずれか一方の戸袋に収容され、一方の戸袋から進退する上部バーと下部バーのいずれか一方のバーを進退させる。制御装置は、上部戸袋と下部戸袋のいずれか他方の戸袋に収容され、駆動装置を制御する。そして、通信線は、支柱に沿って配線され、駆動装置と制御装置との通信を可能にする。
【発明の効果】
【0010】
本開示の構成によれば、下部戸袋が、上部戸袋との間に風が通る空間を設けて上部戸袋の下に配置されているので、風圧がかかりにくい。そして、通信線が支柱に沿って配線され、駆動装置と制御装置との通信を可能にするので、通信線によって風の流れが妨げられにくい。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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