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公開番号2024097576
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-19
出願番号2023001122
出願日2023-01-06
発明の名称水栓
出願人SANEI株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類E03C 1/042 20060101AFI20240711BHJP(上水;下水)
要約【課題】構造が簡潔で外観見栄えの良い水栓本体に対して吐水管が首振り可能に取付けられた水栓を提供する。
【解決手段】本体部2に対して吐水管3が首振り可能に取付けられた水栓1である。本体部2に設けられた円筒状の第2小径部15と、吐水管3に設けられた円筒状の本体連結部20と、を有し、第2小径部15が本体連結部20に挿入されて相対回転可能とされている。第2小径部15と本体連結部20の間には略円筒状の第2リング部材50が配設されている。第2リング部材50には、内径面部52に凸部53が形成され、凸部53には中心軸Aに向かって延びる貫通孔54が形成されている。第2小径部15には、凸部53を周方向の所定範囲だけ回動可能に保持する円弧状のスリット19bが設けられている。本体連結部20には、貫通孔54に挿入されて第2リング部材50を周方向及び中心軸方向に移動不能とする棒先止めねじ60が配設されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
水栓本体に対して吐水管が首振り可能に取付けられた水栓であって、
前記水栓本体と前記吐水管とのうちの一方に設けられた円筒状の第1接続部と、前記水栓本体と前記吐水管とのうちの他方に設けられた円筒状の第2接続部と、を有し、前記第1接続部が前記第2接続部に挿入されて中心軸を中心に相対回転可能とされており、
前記第1接続部と前記第2接続部の間には回転摺動抵抗を下げるための略円筒状のリング部材が配設されており、
該リング部材には、内径面部に前記中心軸に向かう径方向に突出する凸部が形成されるとともに、該凸部には前記中心軸に向かう径方向に延びる貫通孔が形成されており、
前記第1接続部には前記凸部を周方向の所定範囲だけ回動可能に保持する円弧状のスリットが設けられており、
前記第2接続部には前記貫通孔の中に先端部分が挿入されて前記リング部材を周方向及び前記中心軸の延びる方向に移動不能とするビスが配設されている水栓。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記リング部材には、前記凸部における前記中心軸の延びる方向の両端部に前記第1接続部の外周面に摺接する摺動面部が設けられており、
前記リング部材の外径面部における前記貫通孔の外周部分には、前記貫通孔の延びる方向に対し垂直な平坦面部が形成されており、
前記ビスを締め込むほど前記ビスの一部が前記平坦面部に当接して押圧し前記摺動面部が前記外周面に当接する圧力が高まるように構成されている水栓。
【請求項3】
請求項1又は請求項2において、
前記ビスは、頭部を有さない止めねじである水栓。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水栓に関する。詳しくは、水栓本体に対して吐水管が首振り可能に取付けられた水栓に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、水栓本体に対して吐水管が首振り可能に取付けられた水栓において、吐水管の首振り角度を規制する構造が提案されている。特許文献1に開示された水栓においては、吐水管と、吐水管が嵌装される水栓本体部と、水栓本体部の吐出口の内周面に接するように配置される環状の回動規制部材と、吐水管を水栓本体部に回転自在に接続するための固定ナットと、を有する。さらに、吐水管の吐水口と反対側端部に吐水管の側面部の一部が軸方向に延びて設けられた吐水管側規制部が配置され、回動規制部材の内周面から突出して形成された本体側規制部を有する。吐水管の回転運動に伴って吐水管側規制部が本体側規制部に当接することにより吐水管の回転運動が規制されるものとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7061527号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示された水栓においては、回動規制部材に別部品の本体側規制部が取付けられており、構造が複雑であるという問題があった。また、固定ナットが水栓本体の外径より大きい外径を有する大型のもので全体が外部に露出している。これによって、水栓の外観品質の悪化を招くおそれがあるという問題があった。
【0005】
このような問題に鑑み本発明の課題は、構造が簡潔で外観見栄えの良い水栓本体に対して吐水管が首振り可能に取付けられた水栓を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1発明は、水栓本体に対して吐水管が首振り可能に取付けられた水栓であって、前記水栓本体と前記吐水管とのうちの一方に設けられた円筒状の第1接続部と、前記水栓本体と前記吐水管とのうちの他方に設けられた円筒状の第2接続部と、を有し、前記第1接続部が前記第2接続部に挿入されて中心軸を中心に相対回転可能とされており、前記第1接続部と前記第2接続部の間には回転摺動抵抗を下げるための略円筒状のリング部材が配設されており、該リング部材には、内径面部に前記中心軸に向かう径方向に突出する凸部が形成されるとともに、該凸部には前記中心軸に向かう径方向に延びる貫通孔が形成されており、前記第1接続部には前記凸部を周方向の所定範囲だけ回動可能に保持する円弧状のスリットが設けられており、前記第2接続部には前記貫通孔の中に先端部分が挿入されて前記リング部材を周方向及び前記中心軸の延びる方向に移動不能とするビスが配設されていることを特徴とする。
【0007】
第1発明によれば、第1接続部に対し第2接続部を周方向の所定範囲だけ回動可能とする凸部が、回転摺動抵抗を下げるためのリング部材と一体に形成されているので構造が簡潔で組立作業も容易であるとともに、外観に現れるのがビスの頭部だけなので見栄えが良い。また、凸部の貫通孔には、先端部分が挿入されてリング部材を周方向及び中心軸の延びる方向に移動不能とするビスが配設されているので、凸部がスリットの端部に当接したときの凸部の強度を高められる。
【0008】
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記リング部材には、前記凸部における前記中心軸の延びる方向の両端部に前記第1接続部の外周面に摺接する摺動面部が設けられており、前記リング部材の外径面部における前記貫通孔の外周部分には、前記貫通孔の延びる方向に対し垂直な平坦面部が形成されており、前記ビスを締め込むほど前記ビスの一部が前記平坦面部に当接して押圧し前記摺動面部が前記外周面に当接する圧力が高まるように構成されていることを特徴とする。
【0009】
第2発明によれば、ビスの締付量を変更することによって水栓本体に対する吐水管の回転摺動抵抗を調整することができる。
【0010】
本発明の第3発明は、上記第1発明又は上記第2発明において、前記ビスは、頭部を有さない止めねじであることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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