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公開番号2024096146
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-12
出願番号2024063913,2020573258
出願日2024-04-11,2019-06-26
発明の名称スキンケアのためのラクトバチルス属(Lactobacilli)
出願人シムライズ アーゲー,プロビ アクチボラーグ
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 35/747 20150101AFI20240705BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明は、局所施用による皮膚症状の処置および/または予防における使用のための微生物、より詳細には、皮膚バリア機能の低下、炎症性皮膚症状および/または病原性微生物の増殖の処置および/または予防における使用を目的とする微生物を提供することを課題とする。
【解決手段】局所施用による皮膚症状の処置および/または予防における使用のための微生物または2種類の微生物を含むかまたはからなる混合物であって、ラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus plantarum)HEAL19(DSM15313)およびラクトバチルス・プランタルムHEAL99(DSM15316)からなる群から選ばれる微生物または2種類の微生物を含むかまたはからなる混合物により上記課題は達成される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
局所施用による皮膚症状の処置および/または予防における使用のための微生物または2種類の微生物を含むかまたはからなる混合物であって、前記微生物は、ラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus plantarum)HEAL19(DSM15313)およびラクトバチルス・プランタルムHEAL99(DSM15316)からなる群から選ばれる微生物または2種類の微生物を含むかまたはからなる混合物。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記微生物は、熱処理に付されており、好ましくは、無傷の物理的構造を有する弱毒化または死滅微生物である、請求項1に記載の使用のための微生物または混合物。
【請求項3】
前記皮膚症状は、皮膚バリア機能の低下、炎症性皮膚症状および/または病原性微生物の増殖であり、好ましくは、前記皮膚症状は、アトピー性皮膚炎、微生物感染症、乾燥肌、皮膚のかゆみ、敏感肌、アトピー肌、皮膚の炎症、微生物性腸内毒素症、酒さ、乾癬、発疹およびにきびからなる群から選ばれる、請求項1または2に記載の使用のための微生物または混合物。
【請求項4】
ラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus plantarum)HEAL19(DSM15313)およびラクトバチルス・プランタルムHEAL99(DSM15316)からなる群から選ばれた1種類の微生物または2種類の微生物の混合物とキャリアとを含むかまたはからなる調製物であって、前記調製物は、粒子状調製物、特に粒状体または粉体である調製物。
【請求項5】
前記微生物は、熱処理に付されており、好ましくは、無傷の物理的構造を有する弱毒化または死滅微生物である、請求項4に記載の調製物。
【請求項6】
前記キャリアは、イヌリン、デンプン、アラビアゴム、ホエータンパク質、脱脂粉乳およびマルトデキストリンならびにそれらの組み合わせ、好ましくはマルトデキストリンからなる群から選ばれる、請求項4または5に記載の調製物。
【請求項7】
キャリアに対する微生物の比は、1:9~3:7、好ましくは1.5:8.5~2.5~7.5の範囲にあり、および/または前記調製物は、それぞれの場合に前記調製物の総重量に対して10~30重量%の微生物および70~90重量%の前記キャリア、好ましくは、15~25重量%の微生物および75~85重量%の前記キャリアを含む、請求項4~6のいずれか1項に記載の調製物。
【請求項8】
ラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus plantarum)HEAL19(DSM15313)およびラクトバチルス・プランタルムHEAL99(DSM15316)からなる群から選ばれた1種類の微生物または2種類の微生物の混合物とキャリアとを含むかまたはからなる調製物、好ましくは、請求項4から7のいずれか1項に記載の調製物、を製造するための方法であって、
(i)ラクトバチルス・プランタルムHEAL19(DSM15313)およびラクトバチルス・プランタルムHEAL99(DSM15316)からなる群から選ばれた1種類の微生物または2種類の微生物の混合物を準備するステップと、
(ii)任意選択として、ステップ(i)の前記微生物を、好ましくは60~121℃の範囲の温度で1秒~120分間の熱処理に付すステップと、
(iii)ステップ(i)または(ii)からの前記微生物をキャリアと組み合わせ、粒状体または粉体を得るために前記組み合わせを、好ましくは凍結乾燥、スプレー乾燥または造粒によってさらに加工するステップと、
を含む方法。
【請求項9】
ラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus plantarum)HEAL19(DSM15313)およびラクトバチルス・プランタルムHEAL99(DSM15316)からなる群から選ばれた1種類の微生物または2種類の微生物の混合物を含むかまたは請求項4~7のいずれか1項に記載の調製物を含む、皮膚への局所施用のための医薬品または化粧品組成物あるいは医薬品または化粧品製品であって、前記微生物の総量は、皮膚症状、特に炎症性皮膚症状、皮膚バリア機能の低下、および/または病原性微生物の増殖を処置および/または予防するために十分であり、好ましくは、前記微生物の総量は、それぞれの場合に前記組成物の総重量に対して0.01~5乾燥重量%、好ましくは0.02~1乾燥重量%の範囲にあり、および/または、前記微生物の総量は、前記総組成物のグラムあたり少なくとも10
8
、好ましくは5×10
8
細胞または少なくとも10
11
細胞、例えば、前記総組成物のグラムあたり10
8
~5×10
10
、好ましくは、10
9
~10
10
細胞の範囲にある、皮膚への局所施用のための医薬品または化粧品組成物あるいは医薬品または化粧品製品。
【請求項10】
前記組成物または製品は、水中油または油中水乳化液、軟膏、クレーム、ローションおよびジェルからなる群から選ばれ、好ましくは、前記組成物または製品は、キャリア、賦形剤およびさらなる活性成分からなる群から選ばれた1種類以上の構成要素をさらに含む、請求項9に記載の医薬品または化粧品組成物あるいは製品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、局所施用による皮膚症状の処置および/または予防における使用のための微生物に関し、微生物は、ラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus plantarum)HEAL19(DSM15313)およびラクトバチルス・プランタルムHEAL99(DSM15316)からなる群から選ばれる。詳しくは、微生物は、皮膚バリア機能の低下、炎症性皮膚症状および/または病原性微生物の増殖の処置および/または予防における使用を目的とする。本発明は、さらに、微生物およびキャリアを含む粒子状調製物ならびにこれらの微生物を含む医薬品または化粧品組成物または製品に関する。皮膚への施用のためのこれらの微生物または組成物の化粧使用ならびに特に皮膚の外観を改善しおよび/または体臭を予防する化粧方法も提供される。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
プロバイオティクスは、腸-脳軸相関作用の高まりに帰される腸の健康状態を向上させ、乳糖不耐症を軽減することが良く知られ、膣または泌尿生殖器の感染症処置において有益であるか、または炎症性腸疾患を予防する。特にラクトバチルス属(Lactobacillus sp.)は、食品発酵プロセスにおいて安全かつ長い伝統を有する。腸とは対照的に、表皮、皮膚微生物相および環境微生物の間の相互作用についてはほとんど知られていない。
【0003】
今日では、プロバイオティクスが皮膚の健康を含む他の健康促進効果を及ぼすことをますます多くの研究が示している。ビフィズス菌(Bifidobacteria)および乳酸菌が、用いられる最も普通のタイプのプロバイオティクスであり、これらを用いるスキンケアの分野がここ何年かにわたり活発に開発されてきた。
【0004】
しかし、すべてのプロバイオティク菌株が皮膚への有益な効果を示すわけではなく、単一の菌株が言及されることは稀である。それに、であったとしても、化粧品組成物中の活性成分としての抗炎症効果またはその他の効果と微生物自体によるいかなる炎症促進性の副作用の原因ともならないこととの間の均衡が得られることが必要である。
【0005】
皮膚は、細菌、微生物および潜在的病原体に絶えず曝露されている。これらの病原性細菌の感染または侵入を避けるために、皮膚は、多面的な防御戦略を発達させた。角質層の物理的および化学的バリアの他に、それは、この状況において必須である構成型および誘導型のAMPバリアを備える(ハーダー(Harder)ら、2013年、ヴィースナー(Wiesner)およびフィルシンスカス(Vilcinskas)、2010年)。
【0006】
抗菌ペプチド(AMP:Antimicrobial peptides)は、多様かつ豊富な分子群である。小さなサイズ、アミノ酸組成、両親媒性および/または陽イオン電荷が特徴的である。それらのアミノ酸組成に基づいてそれらは、多くの場合に特徴的なサブグループに分けられる。それらの抗菌潜在力および作用機序の多様性は、それらの構造および組成と同じように多様である。それらは、無脊椎動物、動物種および植物のさまざまな組織および細胞型において検出することができる(ブログデン(Brogden)2005年、ザスロフ(Zasloff)2002年)。それらは、広い範囲のグラム陽性およびグラム陰性細菌、真菌、真核寄生生物および/またはウイルスに対して活性であるから、ヒトの皮膚において第1防御線として役立つ(ブラウン(Brown)およびハンコック(Hancock)、2006年)。
【0007】
AMP発現は、病原体との接触または細胞内炎症経路のようなさまざまな環境刺激に応答して上方調節され得る。共生細菌および病原性細菌は、AMP発現を誘導する能力が異なり、生来のヒトの免疫へのヒト皮膚中の異なる信号伝達経路を活性化させる。両者の間の特定の相互作用についてはほとんど知られていない。例えば、β-デフェンシンは、インターロイキン1または細菌リポ多糖のような炎症および/または感染症のさまざまな刺激によって上方調節される(チュング(Chung)およびデール(Dale)、2004年)。特許文献1は、脂質Aを含むビトレオシラ・フィリフォルメス(Vitreoscilla filliformes)由来のLPSが、病原活性を有することなくケラチノサイト中のAMPの発現を刺激する能力を有すると開示している。
【0008】
皮膚マイクロバイオームがさまざまな皮膚疾患および/または健康状況において重要な役割を演じ得ることは、公知である。マイクロバイオームの複雑さおよび個体間/個体内変化ならびに特性把握、分類および分析における困難な問題は、相互作用を理解し、局所治療および/または診断の適用および/またはマイクロバイオームに影響を及ぼし、相互作用および/または支援することを助ける治療を開発する上での難問である。それにもかかわらず、マイクロバイオームおよびマイクロバイオーム関連疾患は、ますます重要な側面となり、疾患および健康状況のマイクロバイオーム関連処置を開発することの必要を誘導する。
【0009】
例えば、アトピー性皮膚炎(AD:atopic dermatitis)は、さまざまな遺伝的リスクを有するが顕著な環境トリガーを有する多重機能複合障害である。ADは、物理的バリア欠陥および/または腸内毒素症(微生物不均衡)と関係している。患者は、カテリシジンまたはβ-デフェンシンのようなさまざまなAMPの抑制またはT-細胞恒常性における変化を示す。抗菌バリア欠陥と物理的バリア欠陥との組み合わせは、腸内毒素症を推進し、外部環境との均衡を確立するために再び必要である細胞免疫均衡のさらなる撹乱を生じる(オング(Ong)ら、2002年、パーマー(Palmer)ら、2006年、サカグチ(Sakaguchi)ら、2010年)。
【0010】
さらに、酒さまたは乾癬などの他の普通のヒト皮膚疾患もAMP-発現の調節不全と関係している。これらの内因性ペプチドの特異的な操作および誘導によって、均衡の取れた皮膚マイクロバイオームを回復、維持および/または改善することができる。このことは、広い範囲の利用分野における皮膚の利点を作り出す新しい戦略を表す。
(【0011】以降は省略されています)

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