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公開番号2024095154
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-10
出願番号2022212230
出願日2022-12-28
発明の名称熱伝達抑制シート及び組電池
出願人イビデン株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H01M 10/658 20140101AFI20240703BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】粉落ちを抑制できるとともに、優れた断熱性を維持することができる、熱伝達抑制シートを提供する。
【解決手段】熱伝達抑制シート10は、無機粒子を含む断熱材11と、断熱材11を内包し、複数の第1孔14を有する樹脂フィルム12と、樹脂フィルム12に積層され、複数の第1孔14のうち少なくとも一部を被覆する被覆材13と、と有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
無機粒子を含む断熱材と、
前記断熱材を内包し、複数の第1孔を有する樹脂フィルムと、
前記樹脂フィルムに積層され、前記複数の第1孔のうち少なくとも一部を被覆する被覆材と、と有することを特徴とする、熱伝達抑制シート。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記樹脂フィルムにより内包された内部領域と、熱伝達抑制シートの外部領域とは、少なくとも一部で連通していることを特徴とする、請求項1に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項3】
前記樹脂フィルムは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート及び塩化ビニルから選択された少なくとも1種の樹脂を含むことを特徴とする、請求項1に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項4】
前記被覆材は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート及び塩化ビニルから選択された少なくとも1種の樹脂を含むことを特徴とする、請求項1に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項5】
前記樹脂フィルムは、前記断熱材の厚さ方向に直交する主面側に位置する主面側部と、前記断熱材の厚さ方向に略平行な端面側を被覆する端面側部と、を有し、
前記第1孔は、少なくとも前記主面側部に形成されており、
前記被覆材は、前記主面側部の少なくとも一部に積層されていることを特徴とする、請求項1に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項6】
前記被覆材は、前記樹脂フィルムに接着されていることを特徴とする、請求項5に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項7】
前記被覆材は、複数の第2孔を有しているとともに、前記断熱材及び前記樹脂フィルムを内包しており、
前記樹脂フィルムと前記被覆材との積層方向視において、前記複数の第2孔のうち少なくとも一部は、前記複数の第1孔とずれた位置に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項8】
さらに、前記断熱材に積層された弾性シートを有し、
前記断熱材と前記弾性シートとが積層された積層体が、前記樹脂フィルムに内包されていることを特徴とする、請求項1に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項9】
前記断熱材の熱伝導率は1(W/m・K)未満であることを特徴とする、請求項1に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項10】
前記断熱材は、さらに、無機繊維、有機繊維及び有機粒子から選択された少なくとも1種を含むことを特徴とする、請求項1に記載の熱伝達抑制シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱伝達抑制シート及び該熱伝達抑制シートを有する組電池に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境保護の観点から電動モータで駆動する電気自動車又はハイブリッド車等の開発が盛んに進められている。この電気自動車又はハイブリッド車等には、駆動用電動モータの電源となるための、複数の電池セルが直列又は並列に接続された組電池が搭載されている。
【0003】
この電池セルには、鉛蓄電池やニッケル水素電池等に比べて、高容量かつ高出力が可能なリチウムイオン二次電池が主に用いられている。そして、電池の内部短絡や過充電等が原因で、ある電池セルが急激に昇温し、その後も発熱を継続するような熱暴走を起こした場合、熱暴走を起こした電池セルからの熱が、隣接する他の電池セルに伝播することで、他の電池セルの熱暴走を引き起こすおそれがある。
【0004】
上記のような熱暴走を起こした電池セルからの熱の伝播を抑制する方法として、電池セル間に断熱シートを介在させる方法が一般的に行われている。
【0005】
ところで、断熱シートを製造する際に、断熱材の材料として乾式シリカやシリカエアロゲル等の無機粒子を使用して、乾式成形法により断熱シートを製造すると、圧力や衝撃等により無機粒子の脱落(以下、粉落ちともいう。)が発生することがある。
【0006】
例えば、特許文献1には、無機繊維の繊維マトリックス、熱絶縁性無機粒子及びバインダを含む不織繊維質断熱材と、この断熱材を封止する有機封止層とを有する電池セル熱暴走バリアが開示されている。また、この有機封止層には、内部に閉じ込められた気体が高温に加熱された際に外部に排出されるように、1つ又は複数の通気孔が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2022/024076号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記特許文献1に記載の電池セル熱暴走バリアは、内部に閉じ込められた気体を排出させるために通気孔が形成されており、電池の使用時に通気孔を介して内部に水分が浸入しやすくなる。具体的には、電池セル等が格納される電池ケースの内部は温度が変化しやすいため、高温多湿の雰囲気下に断熱シートが配置されると、通気孔から内部に水分が浸入し、断熱性が低下するおそれがある。
【0009】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、粉落ちを抑制できるとともに、優れた断熱性を維持することができる、熱伝達抑制シート及びこの熱伝達抑制シートを有する組電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の上記目的は、熱伝達抑制シートに係る下記[1]の構成により達成される。
(【0011】以降は省略されています)

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