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公開番号
2024093323
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-09
出願番号
2022209627
出願日
2022-12-27
発明の名称
硬化物の製造方法
出願人
日油株式会社
代理人
弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類
C08F
2/50 20060101AFI20240702BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ラジカル重合性化合物を含む組成物の一部分に活性エネルギー線を照射することで、前記組成物における前記活性エネルギー線の未照射部分を十分に硬化できる、硬化物の製造方法を提供すること。
【解決手段】ラジカル重合性化合物と下記一般式(1)で表されるトリアジンペルオキシド誘導体を含む組成物の一部分に活性エネルギー線を照射する工程(I)、及び前記工程(I)により生じた重合熱により、前記組成物における前記活性エネルギー線が照射されていない部分を熱重合する工程(II)を含む硬化物の製造方法。
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特許請求の範囲
【請求項1】
硬化物の製造方法であって、
ラジカル重合性化合物と下記一般式(1)で表されるトリアジンペルオキシド誘導体を含む組成物の一部分に活性エネルギー線を照射する工程(I)、及び
前記工程(I)により生じた重合熱により、前記組成物における前記活性エネルギー線が照射されていない部分を熱重合する工程(II)を含むことを特徴とする硬化物の製造方法。
JPEG
2024093323000015.jpg
55
164
((一般式(1)中、R
1
およびR
2
は独立してメチル基またはエチル基、R
3
は炭素数1~5の脂肪族炭化水素基、またはアルキル基を有してもよい炭素数6~9の芳香族炭化水素基を表し、R
4
は置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基、置換されていてもよい炭素数1~20のアシル基、-Y-R、または-N-RR’であって、Yは酸素原子または硫黄原子を表し、RおよびR’は独立して水素原子、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基を表す。Arは下記一般式(2):Ar
1
、Ar
2
、またはAr
3
で表されるアリール基である。)
JPEG
2024093323000016.jpg
47
170
(一般式(2)中、mは0から3の整数を表し、R
11
は独立した置換基であって、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基、置換されていてもよい炭素数1~20のアシル基、-Y-R、または-N-RR’であって、Yは酸素原子または硫黄原子を表し、RおよびR’は独立して水素原子、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基を表す。))
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化物の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
光重合開始剤とラジカル重合性化合物を含む光重合性組成物は、光硬化によって短時間で硬化することができ、また、フォトマスクやレーザー照射によってパターン形成することができるという利点をもつ。しかしながら光が到達しづらい厚膜の成形体の深部においては硬化が不十分になるという問題がある。
【0003】
この問題を解決する方法として、特許文献1では、光硬化性組成物を厚膜シート状に成形した後、シートの両面から光照射することで厚膜の内部まで硬化する方法が提案されている。また、特許文献2では、光重合開始剤と熱重合開始剤を併用し、光照射によって光重合開始剤から生成したラジカルが重合反応を起こし、その反応熱によって熱重合開始剤からラジカルを生成させ、深部まで硬化させる方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-163684号公報
特開2017-8132号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の方法では、硬化方法が煩雑であり、かつ硬化できる膜厚が10mm以下に限られていた。また、特許文献2の方法では、深部(光の未照射部分)において光励起されなかった光重合開始剤は、未反応のまま硬化物中に残存することになり、高温高湿環境下では当該開始剤のブリードアウトや、硬化物の白化や黄変を引き起こす懸念があった。
【0006】
よって、本発明の目的は、上記の実情を鑑みてなされたものであり、ラジカル重合性化合物を含む組成物の一部分に活性エネルギー線を照射することで、前記組成物における前記活性エネルギー線の未照射部分を十分に硬化できる、硬化物の製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、硬化物の製造方法であって、ラジカル重合性化合物と前記一般式(1)で表されるトリアジンペルオキシド誘導体を含む組成物の一部分に活性エネルギー線を照射する工程(I)、及び前記工程(I)により生じた重合熱により、前記組成物における前記活性エネルギー線が照射されていない部分を熱重合する工程(II)を含む硬化物の製造方法に関する。
JPEG
2024093323000001.jpg
54
170
((一般式(1)中、R
1
およびR
2
は独立してメチル基またはエチル基、R
3
は炭素数1~5の脂肪族炭化水素基、またはアルキル基を有してもよい炭素数6~9の芳香族炭化水素基を表し、R
4
は置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基、置換されていてもよい炭素数1~20のアシル基、-Y-R、または-N-RR’であって、Yは酸素原子または硫黄原子を表し、RおよびR’は独立して水素原子、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基を表す。Arは下記一般式(2):Ar
1
、Ar
2
、またはAr
3
で表されるアリール基である。)
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2024093323000002.jpg
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(一般式(2)中、mは0から3の整数を表し、R
11
は独立した置換基であって、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基、置換されていてもよい炭素数1~20のアシル基、-Y-R、または-N-RR’であって、Yは酸素原子または硫黄原子を表し、RおよびR’は独立して水素原子、置換されていてもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数6~20の芳香族炭化水素基、置換されていてもよい炭素数2~20の複素環含有基を表す。))
【発明の効果】
【0008】
本発明の硬化物の製造方法における効果の作用メカニズムの詳細は不明な部分があるが、以下のように推定される。ただし、本発明は、この作用メカニズムに限定して解釈されない。
【0009】
本発明の硬化物の製造方法は、ラジカル重合性化合物と一般式(1)で表されるトリアジンペルオキシド誘導体を含む組成物の一部分に活性エネルギー線を照射する工程(I)、及び前記工程(I)により生じた重合熱により、前記組成物における前記活性エネルギー線が照射されていない部分を熱重合する工程(II)を含む。前記組成物は、当該組成物の表面に活性エネルギー線を照射することによって、前記トリアジンペルオキシド誘導体が励起されてラジカルを発生するため、重合反応が開始する。さらに、当該製造方法は、当該重合反応の重合熱の拡散によって、前記トリアジンペルオキシド誘導体のペルオキシエステル基の分解が促進されることにより、外部から加熱を行うことなく、組成物の硬化反応を継続できるため、組成物の硬化反応を深部(活性エネルギーの未照射部分)に至るまで十分に硬化できる。よって、本発明の硬化物中には、未反応の前記トリアジンペルオキシド誘導体が残存しないことが期待できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の組成物は、ラジカル重合性化合物と一般式(1)で表されるトリアジンペルオキシド誘導体を含有する。
(【0011】以降は省略されています)
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