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公開番号2024092074
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022207736
出願日2022-12-26
発明の名称塩化ビニル系プラスチゾル組成物
出願人アイシン化工株式会社
代理人弁理士法人Vesta国際特許事務所
主分類C08L 27/06 20060101AFI20240701BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】低温の焼付け乾燥であっても硬化性と接着性を発現できること。
【解決手段】塩化ビニル系プラスチゾル組成物は、塩化ビニル系樹脂と、アクリル樹脂と、ポリアミドと、可塑剤とを含有した塩化ビニル系プラスチゾル組成物であって、アクリル樹脂は、分子内に1以上の官能の水酸基を含有した液状アクリル樹脂である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
塩化ビニル系樹脂と、アクリル樹脂と、ポリアミド、可塑剤とを含有した塩化ビニル系プラスチゾル組成物であって、
前記アクリル樹脂は、分子内に1以上の官能の水酸基を含有した液状アクリル樹脂であることを特徴とする塩化ビニル系プラスチゾル組成物。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体であることを特徴とする請求項1に記載の塩化ビニル系プラスチゾル組成物。
【請求項3】
前記塩化ビニル系樹脂は、酢酸ビニル基含有量が5質量%以上、15質量%以下の範囲内のものであることを特徴とする請求項2に記載の塩化ビニル系プラスチゾル組成物。
【請求項4】
前記液状アクリル樹脂は、重量平均分子量が500以上、5000以下の範囲内のものであることを特徴とする請求項1に記載の塩化ビニル系プラスチゾル組成物。
【請求項5】
前記液状アクリル樹脂は、前記塩化ビニル系樹脂100質量部に対し、5質量部以上、60質量部以下の範囲内の配合であることを特徴とする請求項1に記載の塩化ビニル系プラスチゾル組成物。
【請求項6】
前記ポリアミドは、前記塩化ビニル系樹脂100質量部に対し、1質量部以上、20質量部以下の範囲内の配合であることを特徴とする請求項1に記載の塩化ビニル系プラスチゾル組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、自動車等の車両の層間耐チッピング用、アンダーボディコート用、ボディーシーラ用の塗料に好適な塩化ビニル系プラスチゾル組成物に関するもので、特に、低温の焼付け乾燥であっても硬化性と接着性を発現できる塩化ビニル系プラスチゾル組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
自動車の車体の下側構造部、例えば、床裏部、ホイルハウス(タイヤハウス)部、ロッカーパネル部(サイドシル部)、フロントエプロン部、フロント・リアフェンダ部、ドアの下部、ガソリンタンクの底面部等においては、自動車走行時にタイヤが撥ね上げる小石や砂利等が衝突することによって、塗膜が傷付いたり剥がされたりするというチッピング現象が発生する。そこで、そのような部位には、石や砂跳ね等による塗膜の剥離や傷付きを防止して車体を保護する耐チッピング、防錆、防音等の目的で、耐チッピング塗料やアンダーコート等のコーティング塗装が施されている。
また、自動車の車体は鋼板の接合、組立により構成されるが、車体を構成する鋼板の接合部、継目部、エッジ部等では、水密、気密、防水、防錆、防塵の目的で、シーリング用塗料(ボディーシーラ、シーラント)が施工(充填、塗布)されている。
【0003】
従来、この種の耐チッピング用、アンダーコート用、シーリング用の塗料としては、ポリ塩化ビニル系樹脂を可塑剤によってゾル化したポリ塩化ビニル系プラスチゾルが使用されてきた。この塩化ビニル系プラスチゾルは、車体への塗装後に焼き付け乾燥されることで硬化した塗膜となる。
【0004】
ところで、近年、環境保全意識の向上に伴い環境負荷を抑制する目的から、自動車の生産現場である自動車工場においても、二酸化炭素排出の削減や省エネルギ化対策が進められている。その一環として、自動車に使用される塗料の塗装工程における焼付け乾燥炉のエネルギ消費により発生する二酸化炭素排出の削減が要求されており、省エネ化及び二酸化炭素排出の削減を実現するために焼付け乾燥炉の低温化や乾燥時間の短縮、即ち、塗装後の焼付け乾燥における加熱乾燥の負荷削減が求められている。しかしながら、従来の塩化ビニル系プラスチゾルでは、高温焼き付けを前提とした配合材料の選択であったことから、低温の焼付け乾燥条件では、硬化性や塗膜強度といった塗膜物性及び接着性が発現できないものとなっている。
【0005】
そこで、低温硬化型プラスチゾル組成物として、熱可塑性樹脂、可塑剤、密着剤を含むプラスチゾル組成物であって、熱可塑性樹脂は、7~12質量%の割合で酢酸ビニルが共重合した塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体を含むプラスチゾル組成物が特許文献1に提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-011525号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、特許文献1においては、その実施例では、熱可塑性樹脂として、ペースト状の塩化ビニル系樹脂と粉末樹脂のアクリル樹脂(ポリマー粒子)の配合を開示し、密着剤として芳香族系のイソシアネートを採用している。このため、中上塗装後に黄変してしまう問題がある。一方で、芳香族系のイソシアネート以外の密着剤、例えば、ポリアミドを採用した場合は、ポリアミドが粉末状のアクリル樹脂と反応してしまうことで、接着性が発現されなくなる問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、低温の焼付け乾燥であっても硬化性と接着性を発現できる塩化プラスチゾル組成物の提供を課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明の塩化ビニル系プラスチゾル組成物は、塩化ビニル系樹脂と、アクリル樹脂と、ポリアミドと、可塑剤とを含有した塩化ビニル系プラスチゾル組成物であって、前記アクリル樹脂は、分子内に1以上の官能の水酸基を含有した液状アクリル樹脂であるものである。
【0010】
上記塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニルの単独重合体や塩化ビニルの共重合体、即ち、塩化ビニルと他のビニル系単量体との共重合体が使用され、好ましくは、塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合体樹脂が使用される。
(【0011】以降は省略されています)

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