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公開番号2024089810
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022205252
出願日2022-12-22
発明の名称グリッパー
出願人株式会社アイエイアイ
代理人個人,個人
主分類B25J 19/00 20060101AFI20240627BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】 フィンガーの基部を覆うカバー部材の長寿命化できるとともに上記カバー部材の着脱を行いやすくできるグリッパーを提供すること。
【解決手段】 ハウジングと、上記ハウジングに開閉可能に設けられた一対のフィンガーと、上記ハウジングに固定され上記フィンガーの基部を被覆するカバー部材と、上記カバー部材の上記フィンガーによって貫通される部分と上記フィンガーとの間に介挿されたシール部材と、を具備し、フィンガーの基部を覆うカバー部材の長寿命化できるとともに上記カバー部材の着脱を行いやすくしたもの。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ハウジングと、
上記ハウジングに開閉可能に設けられた一対のフィンガーと、
上記ハウジングに固定され上記フィンガーの基部を被覆するカバー部材と、
上記カバー部材の上記フィンガーによって貫通される部分と上記フィンガーとの間に介挿されたシール部材と、
を具備したことを特徴とするグリッパー。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
請求項1記載のグリッパーにおいて、
上記カバー部材には上記フィンガーによって貫通される筒状部が設けられており、
上記筒状部には上記フィンガーが外部に突出されるフィンガー用貫通孔が設けられていて、
上記フィンガー用貫通孔の横断面積は上記筒状部の内部空間の横断面積よりも小さいことを特徴とするグリッパー。
【請求項3】
請求項2記載のグリッパーにおいて、
上記フィンガーの上記筒状部内に配置される部分には上記フィンガー用貫通孔の内側縁部が当接される係合部が設けられていることを特徴とするグリッパー。
【請求項4】
請求項2記載のグリッパーにおいて、
上記筒状部の内部空間は基部側に向けて拡大されたテーパー形状になっていることを特徴とするグリッパー。
【請求項5】
請求項2記載のグリッパーにおいて、
上記筒状部には上記カバーを取り外す際に工具が係合されるカバー取り外し用係合部が設けられていることを特徴とするグリッパー。
【請求項6】
請求項2記載のグリッパーにおいて、
上記筒状部には上記カバーを取り外す際に把持されるカバー取り外し用把持部が設けられていることを特徴とするグリッパー。
【請求項7】
請求項1記載のグリッパーにおいて、
上記カバーの上記シール部材と当接される部分は肉厚になっていることを特徴とするグリッパー。
【請求項8】
請求項1記載のグリッパーにおいて、
上記フィンガーの外周面には上記シール部材が収容されるシール部材取付用凹部が形成されていることを特徴とするグリッパー。
【請求項9】
請求項1記載のグリッパーにおいて、
上記シール部材はOリングであることを特徴とするグリッパー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、一対のフィンガーにより把持対象物を把持するグリッパーに係り、特に、フィンガーの基部を覆うカバー部材の長寿命化できるとともに上記カバー部材の着脱を行いやすくできるように工夫したものに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来のグリッパーを開示するものとして、例えば、特許文献1がある。
特許文献1に記載されたワーク把持用チャックは、ボディーに設置されたスライド機構によって開閉可能に支持された一対のフィンガーがピストンの往復動によって作動するリンク機構によって開閉されるようになっている。
【0003】
上記ボディーには、例えば、合成ゴム製のダストカバーが取り付けられていて、上記ダストカバーには上記フィンガーによって貫通される挿通孔が設けられている。上記ダストカバーの挿通孔の縁部は肉厚のシール部となっていて、上記シール部は上記フィンガーに形成された取付溝に密に嵌入されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実用新案登録第2551945号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の構成によると、次のような問題があった。
ダストカバーの挿通孔の縁部のシール部がフィンガーに形成された取付溝に密に嵌入されているが、これにより上記ダストカバーの取り外し及び取り付けの作業が行いにくいことが懸念される。
また、上記フィンガーと上記ダストカバーは上記シール部の上記取付溝への嵌入によって固定された状態になっているので、上記フィンガーが移動する際に上記ダストカバーのシール部周辺部分で過度な変形が繰り返し生じ、上記ダストカバーが破損してしまうことも懸念される。
【0006】
本発明は、このような点に基づいてなされたもので、その目的とするところは、フィンガーの基部を覆うカバー部材の長寿命化できるとともに上記カバー部材の着脱を行いやすくできるグリッパーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1によるグリッパーは、ハウジングと、上記ハウジングに開閉可能に設けられた一対のフィンガーと、上記ハウジングに固定され上記フィンガーの基部を被覆するカバー部材と、上記カバー部材の上記フィンガーによって貫通される部分と上記フィンガーとの間に介挿されたシール部材と、を具備したことを特徴とするものである。
また、請求項2によるグリッパーは、請求項1記載のグリッパーにおいて、上記カバー部材には上記フィンガーによって貫通される筒状部が設けられており、上記筒状部には上記フィンガーが外部に突出されるフィンガー用貫通孔が設けられていて、上記フィンガー用貫通孔の横断面積は上記筒状部の内部空間の横断面積よりも小さいことを特徴とするものである。
また、請求項3によるグリッパーは、請求項2記載のグリッパーにおいて、上記フィンガーの上記筒状部内に配置される部分には上記フィンガー用貫通孔の内側縁部が当接される係合部が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項4によるグリッパーは、請求項2記載のグリッパーにおいて、上記筒状部の内部空間は基部側に向けて拡大されたテーパー形状になっていることを特徴とするものである。
また、請求項5によるグリッパーは、請求項2記載のグリッパーにおいて、上記筒状部には上記カバーを取り外す際に工具が係合されるカバー取り外し用係合部が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項6によるグリッパーは、請求項2記載のグリッパーにおいて、上記筒状部には上記カバーを取り外す際に把持されるカバー取り外し用把持部が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項7によるグリッパーは、請求項1記載のグリッパーにおいて、上記カバーの上記シール部材と当接される部分は肉厚になっていることを特徴とするものである。
また、請求項8によるグリッパーは、請求項1記載のグリッパーにおいて、上記フィンガーの外周面には上記シール部材が収容されるシール部材取付用凹部が形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項9によるグリッパーは、請求項1記載のグリッパーにおいて、上記シール部材はOリングであることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
以上述べたように、本願発明の請求項1によるグリッパーによると、ハウジングと、上記ハウジングに開閉可能に設けられた一対のフィンガーと、上記ハウジングに固定され上記フィンガーの基部を被覆するカバー部材と、上記カバー部材の上記フィンガーによって貫通される部分と上記フィンガーとの間に介挿されたシール部材と、を具備したので、上記フィンガーと上記カバー部材が固定されていないため、上記カバー部材の着脱を行いやすくできる。また、上記フィンガーが動作した際に上記カバー部材に過度な歪みが生じにくく上記カバー部材の長寿命化できる。
また、請求項2によるグリッパーによると、請求項1記載のグリッパーにおいて、上記カバー部材には上記フィンガーによって貫通される筒状部が設けられており、上記筒状部には上記フィンガーが外部に突出されるフィンガー用貫通孔が設けられていて、上記フィンガー用貫通孔の横断面積は上記筒状部の内部空間の横断面積よりも小さいので、シール機能を高めることができる。
また、請求項3によるグリッパーによると、請求項2記載のグリッパーにおいて、上記フィンガーの上記筒状部内に配置される部分には上記フィンガー用貫通孔の内側縁部が当接される係合部が設けられているので、シール機能を高めることができる。
また、請求項4によるグリッパーによると、請求項2記載のグリッパーにおいて、上記筒状部の内部空間は基部側に向けて拡大されたテーパー形状になっているので、上記カバー部材の着脱を行いやすくできる。
また、請求項5によるグリッパーによると、請求項2記載のグリッパーにおいて、上記筒状部には上記カバーを取り外す際に工具が係合されるカバー取り外し用係合部が設けられているので、上記カバー部材の着脱を行いやすくできる。
また、請求項6によるグリッパーによると、請求項2記載のグリッパーにおいて、上記筒状部には上記カバーを取り外す際に把持されるカバー取り外し用把持部が設けられているので、上記カバー部材の着脱を行いやすくできる。
また、請求項7によるグリッパーによると、請求項1記載のグリッパーにおいて、上記カバーの上記シール部材と当接される部分は肉厚になっているので、確実に上記シール部材を保持してシール機能を高めることができる。
また、請求項8によるグリッパーによると、請求項1記載のグリッパーにおいて、上記フィンガーの外周面には上記シール部材が収容されるシール部材取付用凹部が形成されているので、確実に上記シール部材を保持してシール機能を高めることができる。
また、請求項9によるグリッパーによると、請求項1記載のグリッパーにおいて、上記シール部材はOリングであるので、簡易な構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第1の形態を示す図で、グリッパーの斜視図である。
本発明の第1の形態を示す図で、図1のII-II断面図である。
本発明の第1の形態を示す図で、グリッパーのカバーを分離した分解斜視図である。
本発明の第2の形態を示す図で、グリッパーのカバーを示す斜視図である。
本発明の第3の形態を示す図で、グリッパーのカバーを示す斜視図である。
本発明の第4の形態を示す図で、グリッパーのカバーを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1乃至図3を参照しながら、本発明の第1の形態について説明する。
図1から図3に示すように、この第1の実施の形態によるグリッパー1にはハウジング3がある。図2に示すように、上記ハウジング3内の図2中下側にはモーター5が設置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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