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公開番号2024089419
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2022204768
出願日2022-12-21
発明の名称車両用空調装置
出願人サンデン株式会社
代理人弁理士法人エビス国際特許事務所
主分類B60H 1/00 20060101AFI20240626BHJP(車両一般)
要約【課題】2層流モードを実行する車両用空調装置において、仕切り部の貫通部分には組立性を良好に保つクリアランスを設け、且つシール材を用いないで、風漏れによる2層流モードの機能低下を抑止する。
【解決手段】車両用空調装置は、内気と外気を選択的に導入する空気導入部と、空気導入部にて導入された空気を温調する空気温調部を備え、空気温調部は、仕切り部に仕切られた第1通路と第2通路を有し、仕切り部を貫通して、第1通路と第2通路に跨るフィルタと熱交換器を備える。この車両用空調装置は、仕切り部が、フィルタの風上側の第1仕切り部とフィルタの風下側の第2仕切り部を有し、第1仕切り部におけるフィルタに最も近い第1仕切り位置を、第2仕切り部におけるフィルタに最も近い第2仕切り位置より、第2通路側に配置したことを特徴とする。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
内気と外気を選択的に導入する空気導入部と、
前記空気導入部にて導入された空気を温調する空気温調部を備え、
前記空気温調部は、仕切り部に仕切られた第1通路と第2通路を有し、前記仕切り部を貫通して、前記第1通路と前記第2通路に跨るフィルタと熱交換器を備える車両用空調装置であって、
前記仕切り部は、前記フィルタの風上側の第1仕切り部と前記フィルタの風下側の第2仕切り部を有し、前記第1仕切り部における前記フィルタに最も近い第1仕切り位置を、前記第2仕切り部における前記フィルタに最も近い第2仕切り位置より、前記第2通路側に配置したことを特徴とする車両用空調装置。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記第1仕切り部は、前記空気導入部におけるスクロール状の送風流路を前記第1仕切り位置まで延長した傾斜部分を有することを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
【請求項3】
前記仕切り部は、前記フィルタの風下側に設けた前記熱交換器の風下側に第3仕切り部を設け、
前記第3仕切り部は、前記熱交換器に最も近い仕切り位置を、前記第2仕切り部の前記熱交換器に最も近い仕切り位置より前記第1通路側に設けたことを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
【請求項4】
前記第3仕切り部は、前記第2通路の前記仕切り部付近を流れる風を前記第2通路側に導く導風部を有することを特徴とする請求項3記載の車両用空調装置。
【請求項5】
前記空気導入部は、前記第2通路から離れ且つ前記第1通路に近い位置に一対の送風機を配置し、一方の前記送風機にて導入された空気を前記第1通路に送風する送風流路と、他方の前記送風機にて導入された空気を前記第2通路に送風する送風流路を有することを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
【請求項6】
前記第1通路には、導入した外気を吹き出すデフロスタ吹出口が設けられ、
前記第2通路には、導入した内気を吹き出すフット吹出口が設けられていることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用空調装置に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、空調空気の通路を外気側の第1通路と内気側の第2通路とに区画形成した2層流モードにすることにより、フット吹出口からは、暖められた高温内気を再循環して吹き出し、デフロスタ吹出口からは、低湿度の外気を吹き出すようにして、暖房能力の向上と窓ガラスの防曇性との両立を図った車両用空調装置が知られている(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-296712号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
2層流モードを実行する従来の車両用空調装置は、第1通路と第2通路とを区切る仕切り部を貫通するように、第1通路と第2通路に跨るフィルタや熱交換器(蒸発器(エバポレータ)や加熱器(室内コンデンサ等))が設けられている。このような車両用空調装置では、その設計上、外気側の第1通路と内気側の第2通路の間に、送風量や送風抵抗に差を設ける場合がある。このような場合、仮に、送風抵抗が比較的大きくなる内気側の第2通路の風量を送付抵抗が比較的小さくなる外気側の第1通路の風量より大きくすると、前述した仕切り部の貫通部分の隙間から風漏れが生じ、外気側の第1通路に湿度の高い内気が混ざってしまうことで、2層流モードの機能を低下させる問題が生じる。
【0005】
これに対して、前述した貫通部分の隙間を無くすことで、貫通部分の気密性を高めようとすると、フィルタや熱交換器を設置する際のクリアランスが無くなることで、装置の組立性が悪化する問題が生じる。また、前述した貫通部分の隙間にシール材を設けて、貫通部分の気密性を高めようとすると、熱交換器(エバポレータ)での凝縮水の凍結などでシール材が変質するといった問題が生じる。このため、仕切り部の貫通部分には組立性を良好に保つクリアランスを設け、且つシール材を設けないで、風漏れによる2層流モードの機能低下を抑止する工夫が求められていた。
【0006】
本発明は、このような事情に対処することを課題としている。すなわち、2層流モードを実行する車両用空調装置において、仕切り部の貫通部分には組立性を良好に保つクリアランスを設け、且つシール材を用いないで、風漏れによる2層流モードの機能低下を抑止すること、が本発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る車両用空調装置は、内気と外気を選択的に導入する空気導入部と、前記空気導入部にて導入された空気を温調する空気温調部を備え、前記空気温調部は、仕切り部に仕切られた第1通路と第2通路を有し、前記仕切り部を貫通して、前記第1通路と前記第2通路に跨るフィルタと熱交換器を備える車両用空調装置であって、前記仕切り部は、前記フィルタの風上側の第1仕切り部と前記フィルタの風下側の第2仕切り部を有し、前記第1仕切り部における前記フィルタに最も近い第1仕切り位置を、前記第2仕切り部における前記フィルタに最も近い第2仕切り位置より、前記第2通路側に配置したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、2層流モードを実行する車両用空調装置において、仕切り部の貫通部分には組立性を良好に保つクリアランスを設け、且つシール材を用いないで、風漏れによる2層流モードの機能低下を抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係る車両用空調装置の全体構成を示した側面図。
図1におけるA-A断面図であり、2層流モードを示している。
一方側の本体ケースの内部構造(送風流路)を示した説明図。
他方側の本体ケースの内部構造(送風流路)を示した説明図。
変形例1の他方側の本体ケースの内部構造(送風流路)を示した説明図。
変形例2の他方側の本体ケースの内部構造(送風流路)を示した説明図。
変形例3の他方側の本体ケースの内部構造(送風流路)を示した説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態(本実施形態)について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下の説明において、同一の符号は、同一の機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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