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公開番号2024089218
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2022204438
出願日2022-12-21
発明の名称スポイト容器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65D 47/18 20060101AFI20240626BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】操作部材を強い力で押下しても、作動部材が下降するのを抑制する。
【解決手段】作動部材30は、スポイト管60の上端開口を上方から覆う作動頂壁32、および作動周壁31を有する有頂筒状に形成されるとともに、スポイト管の上端開口を封止し、内キャップ50は、作動周壁内に挿入された上下方向に延びる挿入筒54を備え、作動周壁の内周面、および挿入筒の外周面のうちのいずれか一方には、いずれか他方に形成された案内溝54aに案内溝に沿って移動可能に挿入された係合突起31aが形成され、内キャップに対する作動部材の容器軸回りの回転に伴い、係合突起が案内溝に沿って相対移動することにより、作動部材が内キャップに対して上下動し、案内溝の内面において、上昇端位置に位置した作動部材に押下力が加えられたときに、係合突起が上下方向に突き当たる部分には、上下方向に直交する方向に延び、上下方向を向く平坦面が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内容物を収容する有底筒状の容器本体と、
前記容器本体の口部に着脱可能に外装され、容器軸回りの回転に伴い前記口部に着脱される内キャップと、
前記内キャップから下方に向けて延び、下端開口が前記容器本体内に位置するスポイト管と、
前記内キャップに、所定量以上の容器軸回りの回転が規制された状態で、容器軸回りに回転可能に外装された外キャップと、
前記外キャップ内に設けられ、前記外キャップに対する容器軸回りの回転が規制されるとともに、前記内キャップに対して容器軸回りに回転することで前記内キャップに対して上下動する作動部材と、
前記作動部材に取付けられ、前記作動部材との間に、前記スポイト管の上端開口に連通する拡縮空間を画成する操作部材と、を備え、
前記内キャップおよび前記作動部材のうちのいずれか一方には、上下方向に延び、前記スポイト管の上端開口に連通する作動空間の隔壁の一部をなす摺動筒部が設けられるとともに、前記内キャップおよび前記作動部材のうちのいずれか他方には、前記作動部材が前記内キャップに対して上下動するのに伴い、前記摺動筒部の内周面、若しくは外周面を摺動して前記作動空間を拡縮するピストンが設けられ、
前記作動部材は、前記スポイト管の上端開口を上方から覆う作動頂壁、および作動周壁を有する有頂筒状に形成されるとともに、前記スポイト管の上端開口を封止し、
前記内キャップは、前記作動周壁内に挿入された上下方向に延びる挿入筒を備え、
前記作動周壁の内周面、および前記挿入筒の外周面のうちのいずれか一方には、いずれか他方に形成された案内溝に前記案内溝に沿って移動可能に挿入された係合突起が形成され、
前記内キャップに対する前記作動部材の容器軸回りの回転に伴い、前記係合突起が前記案内溝に沿って相対移動することにより、前記作動部材が前記内キャップに対して上下動し、
前記案内溝の内面において、上昇端位置に位置した前記作動部材に押下力が加えられたときに、前記係合突起が上下方向に突き当たる部分には、上下方向に直交する方向に延び、上下方向を向く平坦面が形成されている、スポイト容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スポイト容器に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、特許文献1に示されるように、スポイト管を有するスポイト容器が用いられている。特許文献1の構成では、作動部材がスポイト管の上端開口を封止しており、外キャップ(蓋カバー)を作動部材とともに容器本体に対して回転させると、作動部材が容器本体に対して上昇してスポイト管の上端開口を開放するとともに、スポイト管内に内容物が吸い上げられる。その後、操作部材(押釦)を作動部材に対して押下することで、スポイト管内から内容物を吐出させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-33056号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のスポイト容器では、スポイト管内に容器本体内の内容物を吸い上げた後、操作部材を強い力で押下すると、操作部材とともに作動部材も下降し、スポイト管内の内容物が、スポイト管の下端開口から規定量より多く吐出されるおそれが考えられる。
なお、操作部材を通常の力で押下したときに吐出される内容物の量(以下、規定量という)を安定させるために、この種のスポイト容器は、一般に、作動部材を上昇端位置に到達させるまでの間に、スポイト管内に吸い上げられる内容物の量が、吐出する規定量より多くなるように設計されている。
【0005】
本発明は、操作部材を強い力で押下しても、作動部材が下降するのを抑制することができるスポイト容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るスポイト容器は、内容物を収容する有底筒状の容器本体と、前記容器本体の口部に着脱可能に外装され、容器軸回りの回転に伴い前記口部に着脱される内キャップと、前記内キャップから下方に向けて延び、下端開口が前記容器本体内に位置するスポイト管と、前記内キャップに、所定量以上の容器軸回りの回転が規制された状態で、容器軸回りに回転可能に外装された外キャップと、前記外キャップ内に設けられ、前記外キャップに対する容器軸回りの回転が規制されるとともに、前記内キャップに対して容器軸回りに回転することで前記内キャップに対して上下動する作動部材と、前記作動部材に取付けられ、前記作動部材との間に、前記スポイト管の上端開口に連通する拡縮空間を画成する操作部材と、を備え、前記内キャップおよび前記作動部材のうちのいずれか一方には、上下方向に延び、前記スポイト管の上端開口に連通する作動空間の隔壁の一部をなす摺動筒部が設けられるとともに、前記内キャップおよび前記作動部材のうちのいずれか他方には、前記作動部材が前記内キャップに対して上下動するのに伴い、前記摺動筒部の内周面、若しくは外周面を摺動して前記作動空間を拡縮するピストンが設けられ、前記作動部材は、前記スポイト管の上端開口を上方から覆う作動頂壁、および作動周壁を有する有頂筒状に形成されるとともに、前記スポイト管の上端開口を封止し、前記内キャップは、前記作動周壁内に挿入された上下方向に延びる挿入筒を備え、前記作動周壁の内周面、および前記挿入筒の外周面のうちのいずれか一方には、いずれか他方に形成された案内溝に前記案内溝に沿って移動可能に挿入された係合突起が形成され、前記内キャップに対する前記作動部材の容器軸回りの回転に伴い、前記係合突起が前記案内溝に沿って相対移動することにより、前記作動部材が前記内キャップに対して上下動し、前記案内溝の内面において、上昇端位置に位置した前記作動部材に押下力が加えられたときに、前記係合突起が上下方向に突き当たる部分には、上下方向に直交する方向に延び、上下方向を向く平坦面が形成されている。
【0007】
上記態様によれば、容器本体に対して外キャップを容器軸回りに回転させると、所定量の範囲内で外キャップが内キャップに対して回転する。このとき、外キャップに対する回転が規制された作動部材も、内キャップに対して回転しながら上昇する。これにより、スポイト管の上端開口が開放されるとともに、ピストンおよび摺動筒部が互いに摺接し、作動空間の容積の増大に伴って作動空間内が負圧となる。したがって、作動空間に連通しているスポイト管内も負圧となり、スポイト管の下端開口から容器本体の内容物を吸い上げることができる。この際、作動空間の容積の増大量は、ピストンおよび摺動筒部の上下方向の相対移動量に基づいて決まるため、外キャップを内キャップに対して所定量回転させる操作により、スポイト管内に略定量の内容物を吸い上げることができる。
その後、外キャップの回転をさらに継続すると、外キャップおよび内キャップが一体に容器本体に対して回転することとなり、内キャップが容器本体の口部から離脱され、スポイト管が容器本体内から引き出される。
案内溝の内面において、上昇端位置に位置した作動部材に押下力が加えられたときに、係合突起が上下方向に押し付けられる部分に、上下方向に直交する方向に延び、上下方向を向く平坦面が形成されているので、操作部材を強い力で押下したときに、この押下力が作動部材に伝わっても、係合突起が、案内溝の平坦面に押し付けられることとなり、係合突起が案内溝に沿って移動するのを抑制することができる。これにより、作動部材を上昇端位置に到達させるまでの間に、スポイト管内に吸い上げられる内容物の量が、操作部材を通常の力で押下したときに吐出される内容物の量(以下、規定量という)より多くなるように設計したスポイト容器の操作部材を強い力で押下しても、スポイト管内の内容物が、スポイト管の下端開口から規定量より多く吐出されるのを防ぐことができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の上記態様によれば、操作部材を強い力で押下しても、作動部材が下降するのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係るスポイト容器において、容器軸を中心に互いに90°離れた各部分を示す縦断面図である。
図1の作動部材の半縦断面図である。
図1の押釦の半縦断面図である。
図1の内キャップの側面図である。
図4の挿入筒の一部の展開図である。
図1において外キャップ等を90°緩み側に回転させ、操作部材および作動部材を上昇させた状態を示す図である。
第2実施形態に係るスポイト容器において、容器軸を中心に互いに90°離れた各部分を示す縦断面図である。
図7の作動部材の半縦断面図である。
図7の内キャップの挿入筒の一部の展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本実施形態のスポイト容器について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、スポイト容器1は、容器本体2と、外キャップ10と、押釦20と、作動部材30と、操作部材40と、内キャップ50と、スポイト管60と、しごき筒部材70と、ピストン80と、を備えている。なお、しごき筒部材70は設けなくてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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