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公開番号2024054725
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-17
出願番号2022161145
出願日2022-10-05
発明の名称薬剤装置
出願人エステー株式会社
代理人個人
主分類B65D 85/00 20060101AFI20240410BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】2つの部品により2つの薬剤を収容でき、コストダウンを図る上で有利で、また、地球環境保護を図る上で有利な薬剤装置を提供すること。
【解決手段】第1の薬剤14Aが収容された第1収容部20を有する容器本体16と、第2の薬剤14Bが収容された第2収容部22を有し容器本体16の上部に結合されるキャップ18とを備える薬剤装置12Aである。第2の薬剤14Bとして可撓性を有するものを用いる。第2収容部22は、複数の上開口部2202Bを有し第2の薬剤14Bの上方への飛び出しを阻止する収容部上壁2202を含んで構成されている。複数の上開口部2202Bのうちの1つは、第2収容部22への第2の薬剤14Bの挿脱を可能とした薬剤脱口として形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1の薬剤が収容された第1収容部を有する容器本体と、第2の薬剤が収容された第2収容部を有し前記容器本体の上部に結合されるキャップとを備える薬剤装置であって、
前記第2の薬剤として可撓性を有するものを用い、
前記第2収容部は、上開口部を有し前記第2の薬剤の上方への飛び出しを阻止する収容部上壁を含んで構成され、
前記上開口部は、前記第2収容部への前記第2の薬剤の挿脱を可能とした薬剤挿脱口として形成されている、
ことを特徴とする薬剤装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記上開口部は複数設けられ、前記複数の上開口部のうちの少なくとも1つが前記薬剤挿脱口として形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の薬剤装置。
【請求項3】
前記上開口部は、ほぼ直線状に並べられて設けられ、
前記薬剤挿脱口として形成された前記上開口部は、端部に並べられた前記上開口部である、
ことを特徴とする請求項1記載の薬剤装置。
【請求項4】
前記第2収容部と前記第2の薬剤は、平面視細長形状を呈し、
前記上開口部は、前記第2収容部の長手方向に間隔をおいて並べられて設けられ、
前記薬剤挿脱口として形成された前記上開口部は、端部に並べられた前記上開口部である、
ことを特徴とする請求項1記載の薬剤装置。
【請求項5】
前記上開口部の縁には、前記第2収容部に収容された前記第2の薬剤の上面に係止可能な係止片が設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の薬剤装置。
【請求項6】
前記第2収容部は、前記収容部上壁に加え、前記第2の薬剤を下方から支える収容部底壁と、前記収容部底壁の周囲から起立して前記収容部上壁に接続され前記第2の薬剤の側方への飛び出しを阻止する収容部周壁とを含んで構成され、
前記キャップは、前記収容部上壁を支持するキャップ上壁と、前記キャップ上壁の周囲から垂設され前記容器本体の上部に結合され前記収容部底壁を前記容器本体の上方に離れた箇所に位置させるキャップ周壁とを含んで構成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の薬剤装置。
【請求項7】
前記第1の薬剤と前記第2の薬剤は、薬剤成分が互いに異なる、
ことを特徴とする請求項1記載の薬剤装置。
【請求項8】
前記キャップが前記容器本体の上端に結合された状態で、前記キャップは前記第1収容部を大気に開放する通気構造を有している、
ことを特徴とする請求項1記載の薬剤装置。
【請求項9】
収容部を有する容器と、前記収容部に収容される薬剤とを備えた薬剤装置であって、
前記薬剤は可撓性を有し、
前記収容部は、複数の開口部が設けられ前記薬剤の前記収容部外への飛び出しを阻止する収容壁を含んで構成され、
前記複数の開口部のうちの少なくとも1つは、前記収容部への前記薬剤の挿脱を可能とした薬剤挿脱口として形成されている、
ことを特徴とする薬剤容器。
【請求項10】
前記収容部と前記薬剤は、平面視細長形状を呈し、
前記開口部は、前記薬剤容器の長手方向に間隔をおいて並べられて設けられ、
前記薬剤挿脱口として形成された前記開口部は、前記収容部の長手方向の端部に並べられた前記開口部である、
を備えることを特徴とする請求項9記載の薬剤容器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空気中の悪臭を吸収する脱臭剤や、あるいは、空気中の水分を吸収する除湿剤、空気中に芳香成分を揮散する芳香剤などの薬剤を収容する薬剤装置に関する。
続きを表示(約 5,000 文字)【0002】
例えば、互いに薬剤成分の異なる2つの薬剤を収容する薬剤装置として、冷蔵庫内の脱臭を行なうため、異なる悪臭成分を吸収するため2種類の脱臭剤を収容するようにしたものが提供されている(特許文献1)。
この薬剤装置では、第1の脱臭剤を収容する下部容器と、この下部容器の上部に結合され第2の薬剤を収容する上部容器とを備えている。
そして、第2の薬剤を収容する収容部の開口部が上方に開放状に形成されているため、薬剤装置の転倒時などに開口部から第2の薬剤が飛び出さないように、第2の薬剤を収容する収容部の開口部に蓋を取り付けて市場に流通されている。
すなわち、互いに薬剤成分の異なる2つの薬剤を収容する薬剤装置の容器は、下部容器と上部容器と蓋との3つの部品で構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-304092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのため、従来構造では、2つの薬剤を収容する場合、容器の部品点数が3つ以上と多くなり、薬剤装置のコストダウンを図る上で不利があった。
また、成型容器を製造するに際して異なる金型をそれぞれ製造する必要があり、薬剤装置の製造コストが上昇する。
また、この種の薬剤を収容する容器は、材料としてプラスチックを用い型成形で製造されるため、部品点数が多くなると使用するプラスチックの量も多くなり、プラスチックの廃棄量が多くなる。
そのため、使用するプラスチック量を削減するため、地球環境保護の観点から何らかの改善が求められていた。
同様に、1つの薬剤を収容する場合でも、従来構造では、容器の部品点数が2つ以上となり、薬剤装置のコストダウンを図る上で不利があり、また、地球環境保護の観点から何らかの改善が求められていた。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、2つの部品により2つの薬剤を収容でき、コストダウンを図る上で有利で、また、地球環境保護を図る上で有利な薬剤装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、1つの部品により1つの薬剤を収容でき、コストダウンを図る上で有利で、また、地球環境保護を図る上で有利な薬剤装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の目的を達成するため、本発明の一実施の形態は、第1の薬剤が収容された第1収容部を有する容器本体と、第2の薬剤が収容された第2収容部を有し前記容器本体の上部に結合されるキャップとを備える薬剤装置であって、前記第2の薬剤として可撓性を有するものを用い、前記第2収容部は、上開口部を有し前記第2の薬剤の上方への飛び出しを阻止する収容部上壁を含んで構成され、前記上開口部は、前記第2収容部への前記第2の薬剤の挿脱を可能とした薬剤挿脱口として形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、収容部を有する容器と、前記収容部に収容される薬剤とを備えた薬剤装置であって、前記薬剤は可撓性を有し、前記収容部は、複数の開口部が設けられ前記薬剤の前記収容部外への飛び出しを阻止する収容壁を含んで構成され、前記複数の開口部のうちの少なくとも1つは、前記収容部への前記薬剤の挿脱を可能とした薬剤挿脱口として形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一実施の形態によれば、薬剤挿脱口を兼ねる上開口部から第2の薬剤を第2収容部に挿脱できるので、第1の薬剤と第2の薬剤との2つの薬剤を収容する薬剤装置の容器を、容器本体とキャップとの2つの部品で構成でき、コストダウンを図る上で有利となり、また、使用するプラスチック材料の量を削減でき、地球環境の保護を図る上で有利となる。
また、第2の薬剤の第2収容部への挿入作業は、第2の薬剤を撓ませながら行えるため、簡単に円滑に行なうことができ、生産時の手間が少なくなり有利となる。また、取り出し作業も容易に行えるため、廃棄時の分別を容易に行える上で有利となる。
また、本発明の一実施の形態によれば、薬剤挿脱口を兼ねる上開口部から薬剤を収容部に挿脱できるので、薬剤を収容する容器を、1つの部品で構成でき、コストダウンを図る上で有利となり、また、使用するプラスチック材料の量を削減でき、地球環境の保護を図る上で有利となる。
また、薬剤の収容部への挿脱作業は、薬剤を撓ませながら行えるため、簡単に円滑に行なうことができ、使い勝手に優れる薬剤装置を提供する上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1の薬剤と第2の薬剤が収容された第1の実施の形態の薬剤装置の斜視図である。
第1の薬剤と第2の薬剤を取り除いた第1の実施の形態の薬剤装置の容器の斜視図である。
容器本体の斜視図である。
容器本体の断面正面図である。
容器本体の断面側面図である。
キャップの斜視図である。
キャップを斜め下方から見た斜視図である。
キャップの平面図である。
第2の薬剤が第2収容部に収容された状態の平面図であり、第2の薬剤を実線で、キャップを想像線で示している図である。
第2の薬剤が収容された状態を、第2の薬剤の直上の水平面で切断した第2の薬剤と第2収容部との関係を示す断面平面図である。
第2の薬剤が収容された状態を、第2の薬剤の幅方向の中央を通る鉛直面で切断した第2の薬剤と第2収容部との関係を示す断面正面図である。
第2の薬剤の斜視図である。
薬剤が収容された第2の実施の形態の薬剤装置の斜視図である。
薬剤を取り除いた第2の実施の形態の薬剤装置の容器の斜視図である。
容器を斜め下方から見た斜視図である。
薬剤が収容された状態を、薬剤の幅方向の中央を通る鉛直面で切断した薬剤と収容部との関係を示す断面正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1の実施の形態)
まず、図1~図12を参照して第1の実施の形態から説明する。
図1に示すように、第1の実施の形態は、2つの薬剤と、それら薬剤を収容する容器とからなる薬剤装置12Aである。
薬剤装置12Aは、冷蔵庫内の脱臭を行なうためのものである。
2つの薬剤のうちの一方の薬剤を第1の薬剤14Aとし、他方の薬剤を第2の薬剤14Bとして説明する。
第1の薬剤14Aと第2の薬剤14Bは、同じ脱臭薬剤である。
第1の薬剤14Aは、野菜等から生じるメチルメルカプタン、硫化水素、硫化メチルなどの悪臭を吸収するものであり、第1の薬剤14Aには、揮発性を有するゲル状の基剤に活性炭を混入したものなどの従来公知の様々な薬剤が使用可能であり、ゲル状の基材が揮散し体積が減少することで交換時期が把握される。
図12に示すように、第2の薬剤14Bは、第1の薬剤と同様に野菜等から生じる悪臭を吸収するものであり、粒状の活性炭などの従来公知の薬剤が使用可能である。
本実施の形態では、第2の薬剤14Bは、多数の粒状の脱臭剤が通気性および可撓性を有する扁平で細長状の袋に封入されて構成され、したがって、第2の薬剤14Bは可撓性を有している。
なお、第2の薬剤14Bとして、粒状や粉状の脱臭剤を可撓性、揮発性を有する扁平で細長状のゲル基剤に混入することで可撓性を持たせるなど任意である。
なお、本発明において、可撓性を有する薬剤とは、粉末や粒状の薬剤が可撓性を有する袋に収容されこの袋を含む全体が可撓性を有する場合や、薬剤自体がゲル状などを呈して可撓性を有する場合などを広く含む。
【0009】
図1に示すように、第1の薬剤14Aと第2の薬剤14Bを収容する容器は、容器本体16と、容器本体16の上部に取り付けられるキャップ18との2つの部品で構成され、容器本体16とキャップ18は共に平面視細長形状を呈している。
第1の薬剤14Aは容器本体16に収容され、第2の薬剤14Bはキャップ18に収容されている。
図3~図5に示すように、容器本体16は、第1の薬剤14Aのゲル状の基材が揮散し体積が減少することで交換時期が把握できるように透明なプラスチック材料で形成されている。
プラスチック材料は、気体(空気)および第1の薬剤14Aの透過を不能とした、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル,ポリ塩化ビニルなど従来公知の様々な材料が使用可能である。
容器本体16は、第1の薬剤14Aが収容される平面視細長形状の第1収容部20を有し、第1収容部20は、平面視細長形状の底面壁1602と、底面壁1602の周縁から起立する側面壁1604とで構成されている。
側面壁1604の上端内側は、容器本体16内に第1の薬剤14Aを収容するための平面視細長形状の本体開口部1606となっており、したがって、第1収容部20の上部は本体開口部1606を介して上方に開放されている。
図4、図5に示すように、側面壁1604の上端外周は、上端外周壁1610と、上端外周壁1610の上端全周から外側に突出された容器本体側係止凸部1612と、上端外周壁1610の下端に設けられた段差部1614とを備えた容器本体側嵌合部1616となっている。
容器本体側嵌合部1616にはキャップ18が挿脱可能に結合される。
【0010】
図1、図6に示すように、キャップ18は、透明または着色したプラスチック材料からなり、第2の薬剤14Bを収容する平面視細長形状の第2収容部22を有している。
キャップ18は、気体(空気)および第2の薬剤14Bの透過を不能とした、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル,ポリ塩化ビニルなど従来公知の様々な材料が使用可能である。
平面視した場合、キャップ18の輪郭は容器本体16の輪郭と同一の細長形状に形成され、第2収容部22は、第1収容部20の幅よりも小さく、第1収容部20の長さよりも小さい寸法で平面視細長形状に形成されている。
図6、図7、図10、図11に示すように、第2収容部22は、複数の上開口部2202Bを有し第2の薬剤14Bの上方への飛び出しを阻止する収容部上壁2202と、第2の薬剤14Bを下方から支える収容部底壁2204と、収容部底壁2204の周囲から起立して収容部上壁2202に接続され第2の薬剤14Bの側方への飛び出しを阻止する収容部周壁2206とを含んで構成されている。
収容部上壁2202は、第2収容部22の幅方向に延在し第2収容部22の長手方向に間隔をおいて設けられた複数(2つ)の上部帯板2202Aと、それら2つの上部帯板2202Aの間と、各上部帯板2202Aの外側に設けられた合計3つの上開口部2202Bを備えている。
したがって、3つの上開口部2202Bは第2収容部22の長手方向に沿ってほぼ直線状に並べられている。
本実施の形態では、3つの上開口部2202Bは、平面視形状が第2の薬剤14Bよりも小さい寸法で形成され、詳細には、第2の薬剤14Bの幅よりも大きい幅で、また、第2収容部22に沿った長さが第2の薬剤14Bの厚さよりも大きい寸法で形成されている。
3つの上開口部2202Bのうち両端に並べられた上開口部2202Bは、可撓性を有する細長形状の第2の薬剤14Bを第2収容部22に対して挿脱できる薬剤挿脱口として形成されている。
なお上開口部2202Bの個数は、1つでもよく4つ以上であってもよく、1つの場合にはその1つの上開口部2202Bが薬剤挿脱口として形成される。
(【0011】以降は省略されています)

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