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公開番号2024070733
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2022181422
出願日2022-11-11
発明の名称包装箱
出願人株式会社トーモク
代理人個人
主分類B65D 81/02 20060101AFI20240516BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】従来の包装箱の利点を備えつつ、梱包対象物の固定が解除されることを防止することができる包装箱を提供する。
【解決手段】
包装箱1は、直方体状であって、ポストに投函できる背の低い薄型の包装箱である。
【0082】
胴部2と、胴部2の開口を封止する一対の第2側板3と、底板6の内表面に梱包対象物Kを押し付ける可撓性の可撓性フィルム7と、を有する包装箱1において、可撓性フィルム7は底板6に取り付けられている。底板6の外表面に露出している可撓性フィルム7を覆う保護板8が第2側板3の下端縁に形成されている。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも天板、第1側板及び底板を有して左右方向に延びる角筒状の胴部と、前記胴部の左右端の開口を封止する一対の第2側板と、前記底板の内表面に載置された梱包対象物の少なくても一部を覆って該底板の内表面に該梱包対象物を押し付ける可撓性の薄膜部材と、を有する包装箱において、
前記薄膜部材は、平板形状であって、該薄膜部材の左右端部の一方が前記底板の外表面に接着又は溶着されるとともに該薄膜部材の左右端部の他方が該底板の外表面または内表面に接着又は溶着されることで該底板に取り付けられ、または、筒状であって該薄膜部材の一方の開口から該底板が挿入されることで該底板に取り付けられ、
前記第2側板の下端縁には、前記底板に沿って延びて前記薄膜部材の外表面を覆う保護板が連設されていることを特徴とする包装箱。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
請求項1に記載された包装箱において、
前記底板に設けられ、該底板の外表面のうち前記薄膜部材に覆われた領域から所定距離離れた位置に、該底板の外表面及び内表面を貫通するように形成された差込孔と、
前記保護板に設けられ、前記胴部の内部空間に向かって突出し前記差込孔に挿入される差込片と、を有することを特徴とする包装箱。
【請求項3】
請求項2に記載された包装箱において、
前記差込孔は、前記底板の前端縁または後端縁に沿って形成されていることを特徴とする包装箱。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載された包装箱において、
前記胴部は、全周に亘って形成された梱包折目線を有し、前記天板、後側の前記第1側板、前記底板、前側の前記第1側板及び支持板が前記胴部折目線を介して順次連設されるとともに、各胴部折目線で折り曲げて前記支持板の外表面に該天板の内表面を重ねることで四角筒状に形成され、
前記第2側板は、側板折目線を介して前記天板に連設され、
前記保護板は、下部折目線を介して前記第2側板に連設されることを特徴とする包装箱。
【請求項5】
請求項4に記載された包装箱において、
前記天板には、該天板の前端から後端の両隅部まで延びる破断可能線が設けられていることを特徴とする包装箱。
【請求項6】
請求項5に記載された包装箱において、
前記破断可能線は、前記天板の前端の離間する2箇所から、それぞれ隣接する該天板の後端の両隅部まで延びるように2本形成され、
前記天板の前端部には、一対の破断可能線を繋ぐ摘み部折目線と、該摘み部折目線から前記天板の前側端まで一対の破断可能線に沿って延びる一対の切れ目と、を備える摘み部が設けられていることを特徴とする包装箱。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、包装箱に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ネットショッピングなどの通信販売の普及により、郵便や宅配便を利用した商品の搬送が多用され、そのなかでポストに投函できる背の低い薄型の包装箱が知られている。
【0003】
この種の薄型の包装箱として、天板、一対の第1側板及び底板を有して左右方向に延びる四角筒状の胴部と、前記天板または第1側板に連設されて前記胴部の左右端の開口を封止する一対の封止部と、前記底板の内表面に載置された梱包対象物の少なくても一部を覆って該底板の内表面に前記梱包対象物を押し付ける可撓性の薄膜部材と、を有する包装箱が知られている(特許文献1参照)。この包装箱において、薄膜部材は、筒状であって、一方の開口から前記底板が挿入されることで前記底板に取り付けられている。また、封止部は、連設された基端支持板、側壁板及び先端支持板の3つの部材からなり、それぞれの境界線に沿って側面視コの字状に折られて、胴部の左右端の開口から胴部の内部空間に挿入された状態に組み立てられる。
【0004】
従来の薄型の包装箱によれば、これを組み立てることで箱状にしつつ、底板と薄膜部材との隙間で梱包対象物を固定することができ、即、郵便や宅配便に利用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-098530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、この薄型の包装箱は、包装箱(底板)の外側に薄膜部材が露出しているため、例えば、ポストの投函時にポスト投函口と薄膜部材とが当たって薄膜部材が破け、あるいは、輸送時に包装箱を積み重ねた際に、下側の包装箱の天板の端縁によって上側の包装箱の薄膜部材が破け、梱包対象物の固定力が弱まってしまう可能性があるという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、梱包対象物の固定力が弱まる可能性を低減できる包装箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の包装箱は、少なくとも天板、第1側板及び底板を有して左右方向に延びる角筒状の胴部と、前記胴部の左右端の開口を封止する一対の第2側板と、前記底板の内表面に載置された梱包対象物の少なくても一部を覆って該底板の内表面に該梱包対象物を押し付ける可撓性の薄膜部材と、を有する包装箱において、前記薄膜部材は、平板形状であって、該薄膜部材の左右端部の一方が前記底板の外表面に接着又は溶着されるとともに該薄膜部材の左右端部の他方が該底板の外表面または内表面に接着又は溶着されることで該底板に取り付けられ、または、筒状であって該薄膜部材の一方の開口から該底板が挿入されることで該底板に取り付けられ、前記第2側板の下端縁には、前記底板に沿って延びて前記薄膜部材の外表面を覆う保護板が連設されていることを特徴とする(以下、「第1の本発明の包装箱」という。)。
【0009】
第1の本発明の包装箱では、薄膜部材は、その外表面が保護板によって覆われることで破けにくくなる。よって、第1の本発明の包装箱によれば、梱包対象物の固定力が弱まる可能性を低減することができる。
【0010】
また、第1の本発明の包装箱において、前記底板に設けられ、該底板の外表面のうち前記薄膜部材に覆われた領域から所定距離離れた位置に、該底板の外表面及び内表面を貫通するように形成された差込孔と、前記保護板に設けられ、前記胴部の内部空間に向かって突出し前記差込孔に挿入される差込片と、を有することが好ましい(以下、「第2の本発明の包装箱」という。)。
(【0011】以降は省略されています)

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