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公開番号2024069151
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-21
出願番号2023186214
出願日2023-10-31
発明の名称開封用テープ付封筒
出願人個人
代理人個人
主分類B65D 27/38 20060101AFI20240514BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】本発明は、従来の利便性を改善しつつも歩留まりの良い製造工程によって製造される開封用テープ付封筒を提供するものである。
【解決手段】封筒1は、封筒本体100と、フラップ104と、テープ部材106を備える。第1シート101とフラップ104の境界である折り目に沿って第1シート101に対してフラップ104を折り曲げ、第2シート102にフラップ104を貼着させた封緘状態では、テープ部材106はフラップ104と第1シート101との間に位置する。また、封緘状態で、テープ部材106がフラップ104の長手方向に沿って操作されることで(矢印a)、フラップ104の一部はテープ部材106の幅tに相当する範囲に亘って剥離(切断)され、これにより封筒本体100の開口を形成する第1シート101の上縁101aとフラップ104の上縁(切断個所)104cのそれぞれの高さ位置を異ならせるようにしている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
第1シートと第2シートを含んで構成される有底袋状の封筒本体と、
前記封筒本体の開口を封緘するために前記第1シートの上縁部に設けられたフラップと、
前記フラップの長手方向に沿って設けられ所定の幅を有するテープ部材と、を備え、
前記第1シートと前記フラップの境界である折り目に沿って前記第1シートに対して前記フラップを折り曲げ、前記2シートに前記フラップを貼着させた封緘状態では、前記テープ部材は前記フラップと前記第1シートとの間に位置し、
前記封緘状態で、前記テープ部材が前記フラップの長手方向に沿って操作されることで、前記フラップの一部が前記テープ部材の幅に相当する範囲に亘って剥離され、これにより前記封筒本体の開口を形成する前記第1シートの上縁と前記フラップの上縁のそれぞれの高さ位置を異ならせるようにした、開封用テープ付封筒。
続きを表示(約 69 文字)【請求項2】
前記封緘状態では、前記第1シートと前記第2シートとが重なり合わない領域と、前記第1シートの上縁が露出する。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、開封用テープ付封筒に関するものである。
詳細には、テープを引き上げる際に封緘片が破れることがなく、開封時の内容物取出し性に優れた開封用テープ付き封筒に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
出願人は、近年では視力障害者でも容易に開封できる封入袋が求められる中、視力障害者がカッター等の道具を用いることなく手で容易に開封できる封筒を提供することができる発明をなした(特許文献1)。
また、同じく前記出願人は、前記特許文献1に係る発明を追試する中、量産化できる装置と封筒につき改良発明をなした(それぞれ、特許文献2および特許文献3)。
【0003】
これらの技術課題を概観すると、特許文献1には、分断穴が形成された封筒の切除片を掴むことで印穴により指触で開封方向が判読され、分断穴に沿って封筒から破断した後、線材又は細幅のテープで封筒の一辺の折り目に沿って切断することで、視力障害者でもカッター等の道具を用いることなく容易に開封できる封筒とのその製造方法に係る技術が開示されている。
【0004】
特許文献2は、特許文献1の着想をさらに発展させた技術を構成し、以下の3つの問題解決を図るものである。
すわなち、特許文献1に係る封筒製造装置においては、封筒をコンベヤで搬送しながら穿孔による切除片やミシン目の形成、糸の張り渡しなどの加工を行っている。そのため、コンベヤの搬送速度を上げると、位置決めされた封筒が加工中にコンベヤ上で動いてずれて搬送されてしまい、その結果、折り目に沿って正確にミシン目の形成、糊剤の塗布、線材の貼着ができなくなるだけでなく、コンベヤの搬送速度を早めて生産量を上げることができないという第1の問題があった。
【0005】
また、前記特許文献の封筒製造装置においては、開封用の糸の接着部に加熱した空気を噴射するドライヤーや該接着部を圧着する圧着ローラを備えた乾燥部を配置しなければならないため、装置が複雑になるという第2の問題があった。
【0006】
さらに、前記特許文献の前記封筒加工装置においては、アイロンによる乾燥に一定の時間を要するため、コンベヤの搬送速度を早めて生産量を上げることができない、という第3の問題があった。
【0007】
そこで、特許文献2に係る発明では、これらの問題を解決し実現したものであり、特に、封筒を封筒搬送コンベアの間に挟むとともに、押圧して位置決めして折れ目がずれないようにした状態で搬送しながら加工可能な封筒加工装置を提供したものである。
【0008】
特許文献3は、ジッパーを引き上げる際に封緘片が浮き上がることなくきれいに切断できる開封ジッパー付き封筒を提供する技術を開示するものである。
従来の開封用ジッパー付き封筒は、開封用ジッパーが封緘片の中央に形成されているため、開封用ジッパーを引き上げる際に、封緘片が浮き上がるためにきれいに切断できないという欠点があったが、特許文献3に係る考案の開封用ジッパー付封筒は、封緘片の幅方向の折曲線に開封用ジッパーの一方の切り離し線が形成されることにより開封用ジッパーを引っ張り上げても封緘片が浮き上がらないので、開封用ジッパーが切り離し線に沿っての開封から分離して簡単にきれいに開封することができる。
とともに、本考案に係る開封用ジッパーには、両側に摘み片が設けられているので、左右の利き手に応じていずれか一方の好みの摘み片を摘まんで開封用ジッパーを引き上げて容易に分離することができる。
しかしながら、ジッパーを備えるための工程上、歩留まりが悪くなり、コスト高の課題が十分に解消されていない。また、当該ジッパーは、封筒本体との関係で引き上げ時の応力が不足するため、急激に強く引き上げ若しくは引っ張ると、ジッパー自体が引き上げ途上で切れてしまう問題があった。
【0009】
特許文献4は、封筒本体の開口部を封緘するためのフラップに、引き裂き用のテープやミシン目の一方あるいはその両方を設けることによって、ハサミやカッターなどの刃物を使用することなく、開封することができるという従来技術の長所を踏襲し、特に開封時に封筒本体や収容物に損傷を与えない封筒を提供するものであるが、利便性を追求しすぎるあまり、製造が煩雑になり、未だ、工程上の歩留まりと開封時の操作性の点で不十分である。
また、特許文献1および特許文献2による技術では、開封時の内容物取り出し性に難点がある。
具体的には、封筒に備えた引き裂き用の線材やテープで封筒上部を引き裂いた後は、封止片は封筒本体の裏面に止着されているために、開封時の最上部は表裏の段差がなく、指を差し入れて内容物を取り出すのに手間暇がかかる。封筒本体の密着性が高いものについては、指サックを使用しなければ、特にその負荷度合いが大きい。この点については、特許文献3によるジッパーの備えによってある程度改善はみられたが、上記のとおり、操作時の別異の問題がある。
さらに、上記特許文献1、特許文献2及び特許文献3に係る封筒は、封止片や折り目にミシン目やジッパーのステッチを備える関係で、DM封入時に送り込む風圧に耐えることが出来ず、破損によって歩留まりが悪いことから、製造ラインに乗せることが困難であった。
【0010】
またここで、昨今の環境問題を重視する世界的な調和の観点に立てば、限られた紙資源やエネルギーの使用無駄削減は、製造工程において十分に配慮されるべき課題であるところ、紙原料の廃棄を抑えた歩留まり改善についてはなお一層のクオリティが求められる。
特許文献2によってもまだ十分な改善を見ない歩留まり向上の対策は、日々の製造において使用するエネルギー効率向上の直接的な対策でもあり、同時に不良品の廃棄等により生じる紙資源無駄の排除でもある。
これらを意識した日常の生産活動や課題解決の継続は、国を越えた、いわゆるSDGSの観点からも喫緊の課題である。
(【0011】以降は省略されています)

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