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公開番号2023173486
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-07
出願番号2022085775
出願日2022-05-26
発明の名称容器
出願人三甲株式会社
代理人個人
主分類B65D 6/18 20060101AFI20231130BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】物品を好適に収容するとともに、水捌けを良好とする容器を提供する。
【解決手段】容器1は、容器1の収容部1aの底面を構成する底壁部3を具備して平面視略矩形状をなす底壁構成部2と、底壁構成部2の各側辺部に対して回動変位可能に連結される側壁部6、7とを備え、箱型に組立てられた組立状態と、側壁部6、7が底壁構成部2の上方に折畳まれた折畳状態とに状態変化可能に構成される。短辺側側壁部7は、短辺側側壁部7の内面を構成する短辺側ベース部11を備え、容器1の折畳状態では短辺側ベース部11の一部が底壁部3と上下に対向して当接する。底壁部3は、上下に貫通する貫通孔32同士が近接して設けられる密部33と、密部33に比べ底壁部3における所定面積に占める貫通孔32の開口面積の割合が少ない疎部34とを備える。容器1の折畳状態において、短辺側ベース部11の一部が、底壁部3の密部33と対向するように構成される。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
平面視略矩形状をなす底壁構成部と、前記底壁構成部の各側辺部に対してそれぞれ上方に立設される起立姿勢と、前記底壁構成部の上方に畳まれる折畳姿勢との間を回動変位可能な側壁部とを具備し、全ての前記側壁部が前記起立姿勢とされた組立状態と、全ての前記側壁部が前記折畳姿勢とされた折畳状態とに状態変化可能な容器において、
前記側壁部は、前記起立姿勢にある当該側壁部の内面を構成するベース部と、前記ベース部から前記容器の外方側に突出する補強リブとを備え、
前記底壁構成部は、前記容器の前記組立状態において物品を収容可能な収容部の底面を構成する底壁部を備え、
前記底壁部には、上下に貫通する貫通孔が設けられ、
前記底壁部は、前記貫通孔同士が近接して設けられる密部と、前記密部に比べ前記底壁部における所定面積に占める前記貫通孔の開口面積の割合が少ない疎部とを備え、
前記側壁部は、前記折畳姿勢とされた場合に前記ベース部の少なくとも一部が前記底壁部と上下に対向して当接又は近接する対象側壁部を備え、
前記容器の前記折畳状態において、前記対象側壁部の前記ベース部の少なくとも一部は、前記底壁部の前記密部と対向するように構成されていることを特徴とする容器。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記対象側壁部は、当該対象側壁部の外面側において、前記容器が前記組立状態とされた場合に、前記対象側壁部の前記折畳姿勢とされる側への変位を規制するためのロック部材を収容可能なロック部材収容部を備え、
前記ロック部材収容部の少なくとも一部は前記ベース部により前記容器の内方側が画定され、
前記容器の前記折畳状態において、前記対象側壁部の前記ベース部のうち前記ロック部材収容部の形成範囲の少なくとも一部は、前記底壁部の前記密部と対向するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記底壁構成部は、前記底壁部の各側辺部から上方に突出する土台部を備え、
所定の前記土台部と前記底壁部との境界部において、前記底壁部から前記土台部にかけて延在する境界貫通孔が設けられ、
前記境界貫通孔は、前記所定の土台部に対して前記側壁部を回動変位可能に連結するための軸構成部に対し、当該側壁部の横幅方向において重複しないように配置され、
前記境界貫通孔のうち少なくとも一つは、前記密部に近接して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項4】
前記底壁部の前記密部は、前記対象側壁部が前記折畳姿勢とされた場合に、前記対象側壁部の前記ベース部のうち下辺部を含む部位と対向する第1密部と、前記対象側壁部の前記ベース部のうち各側辺部を含む部位と対向する一対の第2密部とを備え、前記底壁部を平面視した場合に前記第1密部及び前記第2密部が全体として略コ字状に延在していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の容器。
【請求項5】
前記底壁部の前記密部は、前記第1密部から前記底壁部の中央部側に離間した位置において前記一対の第2密部の間を連結するようにして延在する第3密部を備え、前記底壁部を平面視した場合に、前記第1密部、前記第2密部、及び、前記第3密部が全体として略ロ字状に延在していることを特徴とする請求項4に記載の容器。
【請求項6】
前記対象側壁部は、前記ベース部のうち前記対象側壁部が前記折畳姿勢とされる場合に前記底壁部のうち前記第1密部、及び、前記一対の第2密部で囲まれる部位と対向する部位の少なくとも一部を含む範囲を前記容器の外方側に膨出させるようにして形成された膨出部を備えていることを特徴とする請求項4に記載の容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、物品の運搬等に使用される容器に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、物品の運搬等に使用される容器として、平面視略矩形状をなす底壁構成部と、底壁構成部の各側辺部に対してそれぞれ上方に立設される起立姿勢と、底壁構成部の上方に畳まれる折畳姿勢との間を姿勢変化可能な側壁部とを備える折畳式の容器が知られている。また、容器の内側の水捌けや通気性の向上を図るべく、底壁構成部等に多数の孔部を設けるといった技術がある(例えば、特許文献1等参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-212233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、容器に収容される物品によっては、底壁構成部に設けられた孔部の縁部と接触して損傷等してしまうことが懸念され、当該物品を収容する容器としては、前記孔部が極力設けられないことが望ましい。しかしながら、底壁構成部に孔部が設けられない場合には、例えば、容器の非使用時に屋外に保管される場合等において容器の内側に雨水等が溜まってしまったり、容器を洗浄した後に容器から洗浄液を除去する作業が比較的大変になってしまったりすることが懸念される。特に、容器が折畳まれた状態では、容器の内側の水捌けや通気性の低下がより顕著となり、当該容器の内側に雨水や洗浄液等が存在する場合には、当該雨水や洗浄液等がより長期に滞留してしまうことが懸念される。
【0005】
本発明は上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、物品を好適に収容するとともに、水捌けを良くすることができる容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
【0007】
手段1.平面視略矩形状をなす底壁構成部と、前記底壁構成部の各側辺部に対してそれぞれ上方に立設される起立姿勢と、前記底壁構成部の上方に畳まれる折畳姿勢との間を回動変位可能な側壁部とを具備し、全ての前記側壁部が前記起立姿勢とされた組立状態と、全ての前記側壁部が前記折畳姿勢とされた折畳状態とに状態変化可能な容器において、
前記側壁部は、前記起立姿勢にある当該側壁部の内面を構成するベース部と、前記ベース部から前記容器の外方側に突出する補強リブとを備え、
前記底壁構成部は、前記容器の前記組立状態において物品を収容可能な収容部の底面を構成する底壁部を備え、
前記底壁部には、上下に貫通する貫通孔が設けられ、
前記底壁部は、前記貫通孔同士が近接して設けられる密部と、前記密部に比べ前記底壁部における所定面積に占める前記貫通孔の開口面積の割合が少ない疎部とを備え、
前記側壁部は、前記折畳姿勢とされた場合に前記ベース部の少なくとも一部が前記底壁部と上下に対向して当接又は近接する対象側壁部を備え、
前記容器の前記折畳状態において、前記対象側壁部の前記ベース部の少なくとも一部は、前記底壁部の前記密部と対向するように構成されていることを特徴とする容器。
【0008】
手段1によれば、底壁部に貫通孔が設けられることで容器の内部の水捌け、及び、通気性の向上を図ることができ、特に、密部が設けられることで、密部を介してより積極的な水抜きや通気等を図ること(密部が下側となるように容器を傾ける、密部の下方の通気性を良くする等)ができる。さらに、容器の折畳状態において、対象側壁部のベース部の少なくとも一部が底壁部の密部と対向する構成により、底壁部と対象側壁部とが面で当接又は近接する箇所を低減させることができ、例えば、底壁部と対象側壁部とが面で当接又は近接する箇所に液体が入り込んで滞留し易くなってしまう(容器を傾けたとしても表面張力により液体が下側に流れない上、通気がほぼ無く乾燥し難い)ことを抑止することができる。従って、容器の水捌けや通気性の向上を図ることができ、容器をより衛生的に運用することが可能となる上、容器の内側に溜まる液体を排出する場合の作業性の向上を図ることができる。また、底壁部に疎部が設けられることで、容器に収容された物品が貫通孔の縁部に接触して(擦れたり、圧接したりして)損傷するといった事態を抑制することができ、容器に収容されて運搬等される物品の品質確保等を図ることができる。
【0009】
手段2.前記対象側壁部は、当該対象側壁部の外面側において、前記容器が前記組立状態とされた場合に、前記対象側壁部の前記折畳姿勢とされる側への変位(当該対象側壁部と、当該対象側壁部に隣接する前記側壁部との相対変位)を規制するためのロック部材を収容可能なロック部材収容部を備え、
前記ロック部材収容部の少なくとも一部は前記ベース部により前記容器の内方側が画定され、
前記容器の前記折畳状態において、前記対象側壁部の前記ベース部のうち前記ロック部材収容部の形成範囲の少なくとも一部は、前記底壁部の前記密部と対向するように構成されていることを特徴とする手段1に記載の容器。
【0010】
手段2によれば、対象側壁部のベース部のうちロック部材収容部の形成範囲においてベース部を貫通する側壁貫通孔が設けられていなくても、又は、側壁貫通孔の形成範囲が少なくても、容器の折畳状態において対象側壁部のベース部のうちロック部材収容部の形成範囲の少なくとも一部が底壁部の密部と対向することから、ベース部と底壁部との面での当接又は近接が抑制される。従って、例えば、対象側壁部のベース部のうちロック部材収容部の形成範囲に側壁貫通孔を密に設けることで、ロック部材収容部の強度や剛性の低下を招いたり、ロック部材収容部に異物が進入し易くなったりするといった事態を防止することができる。その上、容器の折畳状態においてベース部のうち側壁貫通孔がさほど設けられていない部位と対向する位置に密部を設けることで、折畳状態の容器の内側に液体を滞留させ難くするといった作用効果がより確実に奏される。
(【0011】以降は省略されています)

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