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公開番号2023121201
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-08-31
出願番号2022024396
出願日2022-02-21
発明の名称容器
出願人三甲株式会社
代理人個人
主分類B65D 25/28 20060101AFI20230824BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】ハンドルの必要以上の回動変位を好適に規制可能な容器を提供する。
【解決手段】容器1は、容器本体2の開口縁に沿って延在する倒れ姿勢から上方に回動した回動姿勢に姿勢変化可能なハンドル3を備える。ハンドル3は、略U字状のハンドル本体31と、ハンドル本体31の両端部近傍部位からハンドル本体31の外周側に突出するハンドル側軸機構部41とを備え、ハンドル側軸機構部41は、ハンドル本体31と連結される軸部42と、軸部42よりもハンドル側軸機構部41の突出方向先端側に位置する鍔部43とを備え、鍔部43は、軸部42と連結される鍔部本体44と、鍔部本体44からハンドル側軸機構部41に対して交差する方向に突出する突出部45とを備える。容器本体2は、軸部42を軸支する軸支部25と、ハンドル3が所定の回動姿勢とされた場合に突出部45と当接してハンドル3のそれ以上の回動変位を規制する規制部27とを備える。
【選択図】 図6
特許請求の範囲【請求項1】
上方に開口する略箱状をなす容器本体と、前記容器本体の開口縁に対応して回動変位可能に連結され、前記容器本体の開口縁に沿って延在する倒れ姿勢と、前記倒れ姿勢から上方に回動して前記容器本体の開口縁に対して交差する方向に延在する回動姿勢とに姿勢変化可能に構成されるハンドルとを備える容器において、
前記ハンドルは、全体として略U字状をなすハンドル本体と、前記ハンドル本体の両端部近傍部位において当該ハンドル本体の内外周方向に突出するハンドル側軸機構部とを備え、
前記ハンドル側軸機構部は、前記ハンドル本体と連結される軸部と、前記軸部よりも前記ハンドル側軸機構部の突出方向先端側に位置する鍔部とを備え、
前記鍔部は、前記軸部と連結される鍔部本体と、前記鍔部本体から前記ハンドル側軸機構部の突出方向に対して交差する方向に突出する突出部とを備え、
前記容器本体は、前記軸部を軸支する軸支部と、前記ハンドルが所定の前記回動姿勢とされた場合に前記鍔部の前記突出部と当接して当該ハンドルのそれ以上の回動変位を規制する規制部とを備えていることを特徴とする容器。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記突出部のうち前記規制部と当接する当接部は、前記突出部の突出方向先端側の面であって前記突出部の突出方向に対して傾斜する傾斜面により構成され、
前記突出部は、前記突出部の突出方向先端側の面であり、前記当接部と隣接して、前記突出部の突出方向に対して前記当接部とは反対側に傾斜する傾斜面を有し、
前記鍔部本体は、前記鍔部本体のうち前記ハンドル側軸機構部の突出方向先端側の面と、前記鍔部本体の周壁部との境界部において、前記ハンドル側軸機構部の突出方向先端側に向けて前記鍔部本体の内周側に傾斜するテーパ部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記ハンドル側軸機構部は、前記鍔部から前記ハンドル側軸機構部の突出方向先端側に突出する第2突出部を備え、
前記容器本体は、前記規制部とは異なる位置において、前記ハンドルが前記所定の回動姿勢とされた場合に前記第2突出部と当接可能な前記第2規制部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の容器。
【請求項4】
前記容器本体は、前記倒れ姿勢にある前記ハンドルを載置可能な載置部と、前記載置部から上方に突出する本体側軸機構部とを備え、
前記本体側軸機構部は、前記載置部から上方に延びる第1壁部と、前記第1壁部に対して前記容器本体の外方側に離間して対向する位置に設けられた第2壁部と、前記第1壁部と前記第2壁部との間を連結する連結壁部とを備え、
前記第1壁部には、貫通形成された前記軸支部が設けられ、前記連結壁部の内面側には、前記ハンドルが前記所定の回動姿勢とされた場合に前記鍔部の前記突出部と面で当接し得るように構成された前記規制部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の容器。
【請求項5】
前記ハンドルは、前記ハンドルの回動軸線方向に対して直交し、かつ、水平方向である特定方向における前記容器本体の中央部を挟むようにして一対で設けられ、
前記各ハンドルは、前記所定の回動姿勢とされた場合に、前記ハンドル本体のうち前記軸部の遠心方向先端側の部位が、前記特定方向における前記容器本体の中央部を跨いだ位置とされ得るように構成され、
前記一対のハンドルが前記回動姿勢とされた場合に、前記ハンドル本体同士が当接し、前記鍔部の前記突出部と、前記規制部とが離間することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、物品の運搬等に使用されるハンドル付きの容器に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、平面視略矩形状の底壁構成部と、底壁構成部の各側辺部からそれぞれ上方に延びる側壁部とを具備する容器本体と、容器本体に対して回動変位可能に連結され、容器本体の開口縁に沿って延在する倒れ姿勢と、倒れ姿勢から軸部を中心に上方に回動して容器本体の開口縁に対して交差する方向に延在する回動姿勢とに姿勢変化可能に構成されたハンドルとを備える容器が知られている。また、ハンドルを倒れ姿勢から所定角度回動変位させることで、所定の回動姿勢においてハンドルのそれ以上の回動変位が規制されるといった技術がある(例えば、特許文献1等参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-175663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1では、ハンドルに設けられた軸部を断面略半円形状とし、容器本体に設けられた軸孔において、ハンドルが倒れ姿勢から所定角度回動変位した場合に、前記軸部の断面略半円形状の直線部位が引っ掛かる形状の規制部を有するように構成することで、ハンドルのそれ以上の回動変位を規制している。しかしながら、かかる規制状態において、前記規制部と軸部との当接面積が小さく、ハンドルに対して前記規制部と軸部とが圧接する方向への力が加えられた場合に、前記規制部や軸部が損傷等することが懸念される。
【0005】
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、回動姿勢とされるハンドルの必要以上の回動変位を好適に規制可能な容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
【0007】
手段1.上方に開口する略箱状をなす容器本体と、前記容器本体の開口縁に対応して回動変位可能に連結され、前記容器本体の開口縁に沿って延在する倒れ姿勢と、前記倒れ姿勢から上方に回動して前記容器本体の開口縁に対して交差する方向に延在する回動姿勢とに姿勢変化可能に構成されるハンドルとを備える容器において、
前記ハンドルは、全体として略U字状をなすハンドル本体と、前記ハンドル本体の両端部近傍部位において当該ハンドル本体の内外周方向に突出するハンドル側軸機構部とを備え、
前記ハンドル側軸機構部は、前記ハンドル本体と連結される軸部と、前記軸部よりも前記ハンドル側軸機構部の突出方向先端側に位置する鍔部とを備え、
前記鍔部は、前記軸部と連結される鍔部本体と、前記鍔部本体から前記ハンドル側軸機構部の突出方向に対して交差する方向に突出する突出部とを備え、
前記容器本体は、前記軸部を軸支する軸支部と、前記ハンドルが所定の前記回動姿勢とされた場合に前記鍔部の前記突出部と当接して当該ハンドルのそれ以上の回動変位を規制する規制部とを備えていることを特徴とする容器。
【0008】
手段1によれば、ハンドル側軸機構部において、軸部よりも先端側に鍔部が設けられ、鍔部には、ハンドル側軸機構部の突出方向に対して交差する方向に突出する突出部が設けられ、ハンドルが所定の回動姿勢とされた場合に当該突出部が、容器本体の規制部と当接して当該ハンドルのそれ以上の回動変位が規制される。このため、例えば、所定の回動姿勢とされたハンドルのそれ以上の回動変位を規制する構成を軸部において設ける場合に比べ、当該回動変位の規制に寄与するハンドル側の部位(突出部)と、容器本体側の部位(規制部)との当接面積を、軸部の回動変位に悪影響を及ぼすことなく、極力広く確保することができる。すなわち、例えば、軸部を断面略半円形とすることで軸部の弱体化を招いたり、突出部を軸部の外周から突出させることで軸部の回動が阻害されたりすることを回避しつつ、軸部の遠心方向を含む方向において突出部の規制部との当接範囲を軸部の径に制約されることなく比較的広く設定可能な上、ハンドル側軸機構部の突出方向における突出部の厚み及び規制部の幅を軸支部(軸支部を構成する壁部)の厚みよりも長く確保することが可能である。従って、所定の回動姿勢とされたハンドルのそれ以上の回動変位をより安定して規制することができる。さらに、所定の回動姿勢とされたハンドルのそれ以上の回動変位を、軸部、及び、軸支部とは別の位置で規制することができることから、当該規制に際して、軸部、及び、軸支部に掛けられる負担を軽減することができ、軸部、及び、軸支部の変形や損傷等を抑止することができる。
【0009】
手段2.前記突出部のうち前記規制部と当接する当接部は、前記突出部の突出方向先端側の面であって前記突出部の突出方向に対して傾斜する傾斜面により構成され、
前記突出部は、前記突出部の突出方向先端側の面であり、前記当接部と隣接して、前記突出部の突出方向に対して前記当接部とは反対側に傾斜する傾斜面を有し、
前記鍔部本体は、前記鍔部本体のうち前記ハンドル側軸機構部の突出方向先端側の面と、前記鍔部本体の周壁部との境界部において、前記ハンドル側軸機構部の突出方向先端側に向けて前記鍔部本体の内周側に傾斜するテーパ部を備えていることを特徴とする手段1に記載の容器。
【0010】
手段2によれば、鍔部は、突出部の先端側が細くなる形状であり、突出部とは反対側の鍔部本体がテーパ状とされ得ることから、軸部を軸支部に軸支させる際に、先ず、突出部を軸支部に挿入させてから、鍔部本体を軸支部に押し込むような格好で行われる鍔部を軸支部に挿通させる作業を行い易くすることができる。従って、ハンドルの取付作業性の向上等を図ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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