TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024088985
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2022204078
出願日2022-12-21
発明の名称化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子用材料、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
出願人出光興産株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類C07D 307/77 20060101AFI20240626BHJP(有機化学)
要約【課題】ホスト材料として使用した場合に、有機エレクトロルミネッセンス素子を長寿命化させることができる化合物を提供する。
【解決手段】具体的には、例えば下式の化合物BH-1およびBH-2が示される。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024088985000127.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">52</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">116</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式(1)で表される化合物。
TIFF
2024088985000113.tif
70
154
(前記一般式(1)において、

10
は、下記一般式(11)~(14)のいずれかで表される基であり、


は、
単結合、又は
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリーレン基であり、


~R

及びR
101
~R
108
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
-S-(R
905
)で表される基、
-N(R
906
)(R
907
)で表される基、
置換もしくは無置換の炭素数7~50のアラルキル基、
-C(=O)R
801
で表される基、
-COOR
802
で表される基、
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基である。)
TIFF
2024088985000114.tif
127
157
(前記一般式(11)~(14)において、


は、酸素原子、硫黄原子、又はC(R
91
)(R
92
)であり、

91
及びR
92
からなる組が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
続きを表示(約 3,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の化合物において、

10
は、下記一般式(11-1)~(11-9)、(12-1)~(12-9)及び(13-1)~(13-9)のいずれかで表される基である、
化合物。
TIFF
2024088985000115.tif
68
134
TIFF
2024088985000116.tif
130
138
TIFF
2024088985000117.tif
63
122
TIFF
2024088985000118.tif
124
120
TIFF
2024088985000119.tif
57
155
TIFF
2024088985000120.tif
110
157
(前記一般式(11-1)~(11-9)、(12-1)~(12-9)及び(13-1)~(13-9)において、X

及びR
11
~R
20
は、それぞれ独立に、前記一般式(11)から(13)におけるX

及びR
11
~R
20
と同義であり、*はL

との結合位置、又は前記一般式(1)中の*1の位置にある炭素原子との結合位置を表す。)
【請求項3】
請求項1に記載の化合物において、

10
は、下記一般式(14-1)~(14-21)のいずれかで表される基である、
化合物。
TIFF
2024088985000121.tif
121
157
TIFF
2024088985000122.tif
115
157
TIFF
2024088985000123.tif
115
157
(前記一般式(14-1)~(14-21)において、X

及びR
11
~R
18
は、それぞれ独立に、前記一般式(14)におけるX

及びR
11
~R
18
と同義であり、Ar
100
は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~30のアリール基であり、*はL

との結合位置、又は前記一般式(1)中の*1の位置にある炭素原子との結合位置を表す。)
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の化合物において、
前記一般式(1)で表される化合物は、下記一般式(1A)、(1B)、(1C)又は(1D)で表される、
化合物。
TIFF
2024088985000124.tif
129
157
TIFF
2024088985000125.tif
57
148
(前記一般式(1A)、(1B)及び(1C)において、R

~R

、R
101
~R
108
及びL

は、それぞれ独立に、前記一般式(1)におけるR

~R

、R
101
~R
108
及びL

と同義であり、X

、R
11
~R
13
及びR
15
~R
20
は、それぞれ独立に、前記一般式(11)~(13)におけるX

、R
11
~R
13
及びR
15
~R
20
と同義である。)
TIFF
2024088985000126.tif
57
157
(前記一般式(1D)において、R

~R

、R
101
~R
108
及びL

は、それぞれ独立に、前記一般式(1)におけるR

~R

、R
101
~R
108
及びL

と同義であり、X

、R
11
~R
13
及びR
15
~R
18
は、それぞれ独立に、前記一般式(14)におけるX

、R
11
~R
13
及びR
15
~R
18
と同義であり、ただし、R
11
~R
13
及びR
15
~R
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の化合物において、


は、
単結合、又は
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~18のアリーレン基である、
化合物。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の化合物において、

101
~R
108
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~18のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~18のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~18の複素環基である、
化合物。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の化合物において、

101
~R
108
は、それぞれ独立に、
水素原子、又は
無置換の環形成炭素数6~18のアリール基である、
化合物。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の化合物において、


~R

は、それぞれ独立に、
水素原子、又は
無置換の環形成炭素数6~18のアリール基である、
化合物。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の化合物において、

11
~R
20
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~18のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~18のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~18の複素環基である、
化合物。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の化合物において、

11
~R
20
は、それぞれ独立に、
水素原子、又は
無置換の環形成炭素数6~18のアリール基である、
化合物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子用材料、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」という場合がある。)に電圧を印加すると、陽極から正孔が発光層に注入され、また陰極から電子が発光層に注入される。そして、発光層において、注入された正孔と電子とが再結合し、励起子が形成される。このとき、電子スピンの統計則により、一重項励起子が25%の割合で生成し、及び三重項励起子が75%の割合で生成する。
一重項励起子からの発光を用いる蛍光型の有機EL素子は、携帯電話及びテレビ等のフルカラーディスプレイへ応用されつつあるが、内部量子効率25%が限界といわれている。そのため、有機EL素子の性能を向上するための検討が行われている。
【0003】
例えば、特許文献1~2には、有機エレクトロルミネッセンス素子に使用し得る化合物として、アントラセン環に、フェナントレン環及びジベンゾフラン環が結合した化合物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許出願公開第2017/0155050号明細書
米国特許出願公開第2020/0259086号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ディスプレイ等の電子機器の性能を向上させるために、有機EL素子の性能の更なる向上が要望されている。有機EL素子の性能としては、例えば、輝度、発光波長、半値幅、色度、発光効率、駆動電圧、及び寿命が挙げられる。
【0006】
本発明の目的は、ホスト材料として使用した場合に、有機エレクトロルミネッセンス素子を長寿命化させることができる化合物を提供することである。本発明の別の目的は、当該化合物を含有する有機エレクトロルミネッセンス素子用材料を提供することである。本発明の別の目的は、長寿命化を実現できる有機エレクトロルミネッセンス素子を提供すること、並びに当該有機エレクトロルミネッセンス素子を搭載した電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、下記一般式(1)で表される化合物が提供される。
【0008】
TIFF
2024088985000001.tif
70
154
【0009】
(前記一般式(1)において、

10
は、下記一般式(11)~(14)のいずれかで表される基であり、


は、
単結合、又は
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリーレン基であり、


~R

及びR
101
~R
108
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
-S-(R
905
)で表される基、
-N(R
906
)(R
907
)で表される基、
置換もしくは無置換の炭素数7~50のアラルキル基、
-C(=O)R
801
で表される基、
-COOR
802
で表される基、
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基である。)
【0010】
TIFF
2024088985000002.tif
127
157
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

出光興産株式会社
潤滑油組成物
6日前
出光興産株式会社
セメント再生材の製造方法
6日前
出光興産株式会社
冷凍機油組成物及び冷凍機用組成物
2日前
出光興産株式会社
水素化精製触媒の活性の診断方法及び基油の製造方法
6日前
出光興産株式会社
摩擦試験分析装置、摩擦試験分析方法及び摩擦試験分析用基材
2日前
個人
炭化水素の製造方法
2か月前
長谷川香料株式会社
ロタンドンの製造方法
2か月前
三菱ケミカル株式会社
化合物
16日前
三菱ケミカル株式会社
化合物
24日前
東ソー株式会社
アミノオキシ基含有銀化合物
2か月前
ダイキン工業株式会社
表面処理剤
1か月前
東ソー株式会社
組換えFc結合性タンパク質抽出試薬
24日前
東ソー株式会社
アデノ随伴ウイルス吸着剤の洗浄方法
2か月前
小野薬品工業株式会社
イミダゾール化合物の製造方法
17日前
マナック株式会社
新規脱水縮合剤
1か月前
気相成長株式会社
膜形成材料、及び製造方法
2か月前
ダイキン工業株式会社
含フッ素化合物
23日前
ダイキン工業株式会社
含フッ素シラン化合物
1か月前
株式会社合同資源
α-ヨード置換カルボン酸
6日前
日油株式会社
オルガノアシロキシシラン組成物
6日前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、発光デバイス
12日前
公立大学法人福井県立大学
抗体又は抗体フラグメント
1か月前
ユニチカ株式会社
アミド基含有構造を有するビスマレイミド
12日前
日産化学株式会社
チエノウラシル化合物及び有害生物防除剤
1か月前
JNC株式会社
トランス脂環式ヒドロキシ化合物の製造方法
2か月前
キヤノン株式会社
ピラゾール類の製造方法
1か月前
キヤノン株式会社
有機金属錯体及び有機発光素子
1か月前
日本化学工業株式会社
ホスホニウム塩の連続的製造方法
1か月前
三菱ケミカル株式会社
アセタール化合物の製造方法
6日前
帝人株式会社
環式ジアルコール化合物およびその製造方法
1か月前
住友精化株式会社
アミノシルセスキオキサン
5日前
四国化成工業株式会社
リン化合物、その合成方法およびその利用
1か月前
旭化成株式会社
環状化合物の製造方法
1か月前
日本ゼオン株式会社
異性体混合物の製造方法
1か月前
日本曹達株式会社
1-アルケニルエーテル化合物の製造方法
23日前
川崎重工業株式会社
メタン製造システム
17日前
続きを見る